記事の内容
- 食べないダイエットをしても痩せなかった友人
- 食べないダイエットの5つの弊害
- ダイエットを行うにあたって、食事をしっかりとる理由
食べていないのに痩せない罠
私の知り合いに、ダイエットをずっとしているにもかかわらず、太ったままの人がいます。
私は自分がダイエットを始める前に、その人にどうやってダイエットをしているのかと聞いたことがありました。
自分のダイエットに活かすために、参考までに聞いてみようと思ったのです。
そこで返ってきた答えは「とにかく食べない」ということでした。
具体的にその人は、朝にプロテインを飲み、昼にサラダ、夜は食べずに寝る生活をしているのだと話していました。
カロリーだけを見れば、その人はほとんど取っていません。
ダイエットの基本は、摂取カロリーよりも消費カロリーを多くすることです。
その人はおそらく1000キロカロリーも取っていなかったことでしょうから、確実に消費カロリーの方が摂取カロリーを大きく上回っていたことでしょう。
しかし、その人は痩せることはなかったのです。
その当時はあれだけダイエットをしているのに、痩せない人もいるのかと憐憫に思っていました。
ですが、5か月半で二〇キロ痩せることができた今、その人がなぜ痩せられなかったのかが分かるのです。
そこで、今回は極端に食べないダイエットをするのは誤りであり、ダイエットの時こそしっかり食べるべきだということをお伝えしようと思います。
食べないことによる弊害
基礎代謝が落ちて痩せにくくなる
筋肉は脂肪を燃焼してくれる、ダイエットにおいて重要な存在です。
そんな筋肉はタンパク質やアミノ酸を摂取することによって作られます。
しかしダイエットによって食べない場合、タンパク質もアミノ酸も筋肉を合成に必要な量はおろか、維持するのに必要な量さえ摂取することはできないでしょう。
むしろ、食べないことによって脂肪だけがエネルギーに分解されるのではなく、筋肉までもが分解されてしまいます。
その結果、どんどんと基礎代謝が落ち、痩せない身体になってしまうのです。
リバウンドによる体重増加
太っている方の多くは、私同様に食べることが大好きです。
それをダイエットだからといって食べないで禁欲してしまうと、禁欲はいつの日か決壊してしまい暴飲暴食を繰り返すことになってしまいます。
これよってリバウンドを繰り返してしまい、結局は痩せることができないのです。
最悪の場合は、リバウンドで太ってしまったにもかかわらず、基礎代謝が落ちてしまっており、以前にも増して痩せにくくなってしまうなんてこともあります。
栄養不足
生命を維持するための五大栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物(糖質、食物繊維)、ビタミン、ミネラルに分けられます。
人間の身体は食べたものによって、この五大栄養素を摂取して構成され、当然ながら食べなければ、身体を構成するための栄養が不足してしまいます。
五大栄養素の不足によって、貧血やふらつきを感じてしまったり、様々な疾病の原因となったりします。
とりわけビタミン、ミネラルは身体の新陳代謝に必要な栄養素です。
それだけでなく、ビタミン・ミネラルは免疫力をあげることや、お肌や髪の潤いといった美容にも関係してきます。
栄養不足はダイエットだけでなく、自らの健康や美容にも大きな影響がでてくるのです。
見た目が悪くなる
食べないダイエットは先述したように、脂肪を分解すると同時に筋肉も分解してしまいます。
その結果、痩せた場合でも、筋肉がなく皮だけが残ってしまうため、ひどく不健康な見た目になってしまいます。
顔もやつれてしまい、実年齢以上に老けて見られてしまいます。
多くの人がダイエットをする理由の一つに、見た目を良くすることが含まれているにもかかわらず、食べないダイエットによっては、見た目を良くすることは達成できないのです。
摂食障害になってしまう可能性も……
食べないダイエットを繰り返すと、食べること自体が悪であるかのように考えてしまいがちです。
こうした考えによって、「神経性食欲不振症」、いわゆる「拒食症」に陥ってしまう可能性が出てきます。
太ることが怖いと考えてしまうあまり、身体が食べることに対して拒絶反応を示すようになるのです。
ダイエットをして健康になろうとしているのに、病気になってしまったら本末転倒になってしまいます。
健康に痩せるためにはしっかりと食べよう
ここまで食べないダイエットの弊害について書き記してきました。
太っている人にとって、これまで食べまくってきた実体験があるがゆえに、その逆に、つまり、食べなければ痩せると考えてしまう人がいます。
こうした考えは、これまで書いてきたように誤りなのです。
むしろ痩せるためには食べる量を「極端に」減らすのではなく、「適度に」減らす必要があるのです。
以前の記事(【3ヶ月-15キロ】おすすめのダイエット方法!インターミッテントファスティング/プチ断食)でも書いたように、最低でも基礎代謝分くらいは食べた方がいいのです。
0か100にするのではなく、70〜80程度で食べるのがコツなのです。
私自身、大好きなお酒を飲み、大好きなラーメンを食べながらダイエットに成功しております(参考:【お酒好き必見】ダイエットでお酒は飲んでいいの?【飲みながら痩せる方法伝授】あるいはラーメン好きのダイエット。ラーメンを食べながら痩せるための方法。)。
ダイエットをするといっても、肩の力は抜いていいのです。
しっかりと食べてダイエットをすることが実は、痩せるための近道であったりするのです。
私の食事記録と体重の増減を、摂取カロリーとともに公開しておりますので参考にしていただけたらと思います(【2020年3/7〜3/13】第七回:ダイエット最前線!経過報告【痩せた? 太った?】)。
食べることは決して悪ではありません。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
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