記事の内容
- 永福町にある老舗「永福町大勝軒」にラーメンについて
- 実食レビュー
- 永福町大勝軒の知っておくと得する裏情報もあり
同時代に生まれた二つの大勝軒
大勝軒と聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。
つけ麺でしょうか、それとも中華そばでしょうか。
大勝軒といっても同じ一つのお店を指すのではなく、必ず店名の前に地名がつきます。
ご存じの方も多いかと思いますが、同時代に永福町と池袋でそれぞれラーメン屋を始め、どちらも名店と呼ばれて全国各地に暖簾分けしたお店をもつ「二つの大勝軒」が存在するのです。
後者である「池袋大勝軒」は山岸一雄氏によって創始され、つけ麺の元祖として未だに根強い人気があります。
その一方で、今回ご紹介する前者・永福町大勝軒は草村賢治氏によって創業され、豚骨ベースのスープに煮干しを合わせた初めてのラーメンなのです。
どちらもラーメンという領域において新たな試みをし、ラーメン界に新たな1ページを刻んだ名店と言えるのです。
そんな名店の一方であり、煮干し中華そばの原型を作った「永福町大勝軒」さんにスポットを当て、記事としてレビューしてみることにしました。
本記事がこれまで永福町大勝軒さんに行ったことがない人やこれから行こうと思っている人の参考になれば幸いです。
ラーメンを食べながらダイエット
「永福町大勝軒」への経路
「永福町大勝軒」さんは京王井の頭線の永福町駅に店を構えています。
永福町駅は急行も各停も停車する駅であり、井の頭線の中間地点に位置していることからどちらに乗っても先に永福町駅に到着することができます(もちろん乗車時間は急行の方が短いですが)。
乗車時間は渋谷からも吉祥寺からも急行で10分かからない程度で、各停でも15分くらいで行くことができます。
新宿から向かう場合は京王線で明大前まで来てから井の頭線に乗り換えることとなります。
さて駅からの道順ですが、永福町の中でも非常に目立つところにあるためどんな方でもすぐに見つけることができます。
まず改札を出たらまっすぐに進み、突き当たりのカルディを左折し、エスカレーターに乗って地上に降ります。
エスカレーターを降りたら直ぐに左折。
十字路を渡った右斜め前に今回ご紹介する「永福町大勝軒」さんがあります。
所要時間は改札から4分くらいでしょうか。
専用駐車場はありませんので、車で来る場合は近くのパーキングに停める必要があります。
また土日の12時から14時頃までは非常に混雑しており、並ぶの必須と言った感じです。
並び方は店の壁側をつたうようにL字型に並んでいきます。
暖簾の前まで来た際にお店の人が案内しに店外に出てきますので、そのタイミングで入店するようにしましょう。
店内とオーダーの仕方
永福町大勝軒のメニュー
卓上調味料
店内に入ると手指消毒をするように言われ、消毒をしてから席に案内されます。
店内には券売機はなくすべて口頭での注文になります。
そのため、お会計は注文後に置かれる伝票を持ってレジで行います。
店内にはカウンター席が 13席、4人がけのテーブル席が2つ、2人がけのテーブル席が1つありますが、店内は常時賑わっているので4人掛けのテーブル席は相席をお願いされることがあります。
今回はカウンターに案内されました。
カウンターに座ったらテーブルに置かれているメニューからオーダーします。
永福町大勝軒は中華麺が基本になります。
その中華麺には1/生玉子付きであったり、2/メンマ付きであったり、3/チャーシュメンであったりとバリエーションがある形になります。
メニューが中華麺一本なのはその味への自信からでしょうね。
もちろん、「メンマ付き」に「生玉子」を追加することも可能です。
他に永福町大勝軒さんのラーメンを自宅で楽しむことができる「お土産セット」や晩酌のお供になる「お土産メンマ」なども販売されています。
ラーメンの金額は高めの設定ですが、それでも客足が途絶えることはありません。
今回私は「チャーシューメン」に「生玉子」を追加。
妻は「中華麺(メンマ付き)」をオーダーしていました。
卓上には「醤油(かえし)」「酢」「ラー油」に加えて「テーブル胡椒」が置かれており、さらに一段高い段には週間誌だったり、永福町大勝軒の情報が書かれた小冊子も置かれています。
水はピッチャーでは置かれていませんが、店員さんが客席の様子を常に伺っており、水がなければすぐに継ぎ足しに来てくれます。
店内も非常に掃除が行き届いており、接客も非常に丁寧なので老若男女誰でも気軽に入店することができるお店と言えます。
「チャーシューメン」+「生玉子」 / 「中華麺(メンマ付)」
チャーシューメン+生玉子
中華麺(メンマ付)
ラーメンはオーダーから7分ほどで到着。
満席の店内にもかかわらず、提供が早いため回転率はそれなりに良さそうです。
順番を待っている時から店の外に煮干しのいい匂いがしていたためお腹の空き具合はマックスです。
スープは表面を覆うラードのおかげで常に熱々。
スープ自体はベースとなるマイルドな豚骨に、煮干の旨味とゆずのほのかな香りが口一杯に広がります。
それ以外にも節系や昆布、椎茸などが複雑に絡み合い深い味わいを生み出しています。
かえしの塩味も尖りすぎず、複雑な味わいの出汁群をしっかりと際立たせています。
麺はといえば大盛りはないのですが、その代わりデフォで二玉はあろうかとうほどの麺量の多さ。
そのため、丼のサイズやレンゲの大きさが他店の倍はあろうかというサイズです。
麺は細ちぢれ麺ですが、茹で加減は柔めです。
ですが、麺自体はもちもちしており、スープのおかげで常に熱々です。
スープの旨味を纏った麺は量の多さが気にならないほどスルスルと体の中に入っていきます。
トッピングはメンマにチャーシュー、ネギがデフォでトッピングされます。
特にチャーシューはチャーシューメンにしなくても5枚入っており、チャーシューで使用しているバラ肉も油と赤みのバランスが最高です。
メンマは細かいひき肉と和えられており、他のお店のメンマとは一味違います。
また追加オーダーした生玉子はすき焼きのように麺をつけて食べます。
麺が玉子と絡むことで旨味を重層化し、また熱々の麺を冷まして食べやすくしてくれるのです。
ラーメンは最後まで冷めることなく、最後の一本まで美味しく食べることが出来ました。
これまで200回以上もの試行錯誤の上に誕生したラーメンだからこそこれだけの麺量なのに完食することができるのでしょう。
地元の人ならず、全国の人から愛される理由が少しわかった気がしました。
チャーシューメン
中華麺
もっと詳しく
個人的評価とちょっとした裏情報
ここまで永福町の老舗「永福町大勝軒」さんをご紹介してまいりました。
200回以上の「味変え」という試行錯誤の末に完成したラーメンだからこそ、最後の一啜りまで美味しく食べることのできるラーメンだと感じました。
さて私の個人的評価ですが、85/100点です。
複雑な味わいをしっかりと高水準にまとめている点は流石の一言です。
しかし、熱々で提供するための工夫であるラードが食べ進めていくうちに少しずつくどく感じてしまいました。
人によっては少し油っぽく感じてしまう人もいらっしゃるかもしれません。
とはいえ、こだわりにこだわったスープに麺は必食の価値ありです。
15時や16時といった微妙な時間でさえ、多くのお客さんが足を運ぶ理由がわかる一杯でした。
またちょっとした裏情報ですが、開店時間は11時からとなっていますが、10時過ぎ頃から入店することができ、開店準備が完了した10時半過ぎからラーメンの提供が始まるようです。
その日の準備の出来次第ですが、早めに入店し朝ラーメンを食べることができそうです。
加えて、オーダーしたメンマを食べきれずに残してしまった場合、店員さんに言うと銀紙を渡してくれて持ち帰ることができるようです。
お客さんを第一に考え、丁寧な接客を心掛けている大勝軒ならではの気遣いということができるでしょう。
女性の方でも気軽に入ることができるラーメン屋さんなのでぜひ永福町に立ち寄った際は訪問してみてください。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
また美味しいラーメン屋さんを見つけたら記事にしてレビューをしたいと思います。
店名 | 永福町大勝軒 |
営業時間 | 11:00~23:00 ※コロナの影響で営業時間に変更がある場合があります。 ⇨11:00〜19:30(2022年2月16日現在) |
定休日 | 毎週月曜 |
住所 | 〒168-0063 東京都杉並区和泉3丁目5−3 |
最寄り駅 | 永福町駅 |
路線 | 京王井の頭線 |
TEL | 03-3321-5048 |
ホームページ | 永福町大勝軒 |
食べログ | https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13011769/ |