記事の内容
- 動詞の活用を覚えるポイントの復習
- どうして動詞の活用をわざわざ一冊の本で学ばないといけないのか
- 動詞の活用を覚えるためにおすすめの参考書
動詞の活用を覚えるポイント
以前の記事で、動詞の活用について簡単に説明いたしました。
そこでのポイントを簡単に振り返っておくならば、以下のようになります。
POINT
動詞の活用はパターンに分けて覚える
つまり、活用の語尾に注目し、同じ規則で活用するものに分けて覚えるのです。
もちろん、どの言語にもありますが、フランス語においても例外となる活用があります。
それでも、しっかりと活用を規則ごとに勉強することによって、例外の多くがその規則の応用として覚えることができるのです。
これで活用を覚えることが非常に楽になることでしょう。
しかし、それでも活用を覚えることは苦労します。
なぜなら、活用は直接法現在だけでなく、半過去や単純未来など、ほかに様々な活用があるからです。
覚えたしまえば楽なのですが、覚えるまでが長いのです。
そこで今回は、そんなめんどくさい動詞の活用を覚えるのに役立つおすすめの参考書をご紹介したいと思います。
動詞の活用のためだけに参考書をやるべきなの?
「なぜ文法事項のひとつである動詞の、それも活用を、わざわざ一冊の参考書でやらなくてはいけないの?」
フランス語学習をはじめたばかりの方の中には、このように思う方もいらっしゃることでしょう。
もちろん、動詞の活用で躓くことがなければ、文法を体系的に扱った本一冊ても充分です。
しかし、なぜ動詞の活用だけで、一冊の本が出版されているのか、と逆に考えてみましょう。
フランス語の参考書は長年、多くの学生に教えている先生が執筆されます。
そんな先生から見て、多くの学生たちが躓いているポイントだからこそ、先生たちは動詞の活用に焦点を絞った本を執筆しているのです。
したがって、しっかりとフランス語の基礎力をつけたいと考えている方にとって、動詞の活用を中心的に扱った参考書をやる意義はあると言えるのです。
わたし自身も、文法を網羅的扱った参考書である程度は覚えたのですが、似た活用をする動詞をしばしば取り間違えてしまったりしていました。
その時、後述する動詞の活用に関する書籍を読み、文法事項をしっかりと定着させることができたのです。
やはりなんといっても、フランス語には複数の文法事項があるにもかかわらず、動詞に特化しているため、説明が非常に詳しいのです。
苦労する箇所であるからこそ、適当に済ませず、しっかりと覚えることが大事になってくるのです。
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オススメの参考書
『フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?』
『フラ語動詞、こんなにわかっていいかしら?』の著者、清岡氏の著書は何度もオススメのものとしてご紹介してきました(参考フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ入門書【社会人・初心者向け】)。
今回の動詞の活用に関しても解説が丁寧で充実しており、一番に使って見てほしい参考書の一つです。
動詞の活用表以外に、動詞の活用の覚え方もパターンに分けてより覚えやすく解説されています。
清岡氏の参考書には、たくさんのジョークが盛り込まれているので、飽きることなく学習に取り組むことができるでしょう。
非常に薄い本なので、短時間で復習できることも◎。
『徹底整理フランス語 動詞のしくみ』
『徹底整理フランス語 動詞のしくみ』は、初級文法を学び終えた方が、中級文法にに進む前に取り組むといい参考書といえます。
というのも、初級文法で扱っていないような動詞の解説がなされているからです。
一例を挙げるとすれば、「単純過去」や「接続法大過去」など難しいとされる動詞の活用が扱われています。
55個の動詞の活用が、1個の単語につき見開き2pで一挙に(つまり、直接法現在や接続法大過去の活用すべてが)示されている点も学習が捗ります。
『フランス語 動詞活用ドリル』
ひたすらに「書いて、書いて、書いて覚えたい!」という方にオススメなのが、コチラの『フランス語 動詞活用ドリル』です。
全二部で構成されており、それぞれの人称変化の基本形を書いて覚える第一部と、さまざまな活用がランダムに出題される第二部に別れます。
こちらも「おまけ」として、通常の入門書よりも一歩進んだ活用(例えば単純過去など)も学習可能です。
また第二部の例文を収録したCDもあるので、耳から聞いて覚えることもできます。
『フランス語 動詞宝典308 初・中級編』
『フランス語 動詞宝典308 初・中級編』は、一つ一つの動詞に関して、非常に解説が詳しい参考書です。
動詞もレベルごとに頻出のものが載っており、そのすべてに活用表がついています。
とはいえ、簡単な注意点が付されているだけで動詞の活用に特化しているわけではないのですが、動詞の基本表現が書かれており、読解や会話などを学習する際に役立つ参考書といえます。
使い方としては、フランス語5級を狙うからといって、そこでやめるのではなく、最後の3級レベルまで学習することをオススメします。
この本を終えてなお学習したいのであれば、中・上級編もあるのでステップアップするのもいいでしょう。
厚い本ですが、電子書籍版もあるので持ち運んで勉強しようと思っているのであれば、電子書籍版を購入してみるといいかもしれません。
終わりに
前回紹介した動詞の学習方法に続いて、動詞を学ぶ上でおすすめの参考書を紹介してきました。
最近の会話偏重の語学は、会社がなんとか収益を得ようとあの手この手をつかってくるため、本当の意味でフランス語の力をつける方法が見えにくくなってしまっています。
どの分野でもそうですが、基礎を疎かにして伸びる力はないのです。
動詞という難所の一つを適当に済ませてしまったならば、のちのち苦労することは必至です。
ですからしっかりと基礎を固め、フランス語学習の土台をつくるために、動詞をマスターすることが大事なのです。
もちろん、動詞以外にも単語やそのほかの文法事項なども大事になってきますので、是非以下の記事も併せて読んでいただけたらと思います。
オススメ記事⇨「フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ入門書【社会人・初心者向け】」「フランス語力向上!初学者におすすめ仏単語帳」
是非基礎固めは、思い立った今こそ始めましょう。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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