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【文系の院試対策】フランス語を使って1年で東京大学大学院に合格する方法

2021年10月9日

記事の内容

  • 大学院入試で合格するためにはどのくらいのレベルを目指すべきか?
  • 一年の勉強で合格可能か?
  • 合格するための理想的なスケジュール

フランス語で大学院に合格するレベルとは?

文系の大学院入試の場合、語学の試験が課されることがほとんどだと思います。

そしてその選択肢の中には、フランス語が含まれていることが多々あります。

したがって、フランス語を院試で利用する方も多いのではないでしょうか。

ところで、大学院入試の過去問を見てみるとその問題が意外と難しい

しかもこれを辞書を使わずに解かなければいけないのです。

実際、私もフランス語の勉強を始めたばかりの頃は、こんな問題解けるのかと不安になったものでした。

では大学院に合格するためにはどのくらいのレベルまで学習を進めればよいのでしょうか?

年度によって上振れや下振れはありますが、ひとまずは中級フランス語程度のマスターと考えていいと思います。

なぜなら、私自身も中級フランス語まで学習を進めることで、合格することができたからです。

よって、まず目指すべきは中級フランス語ということになります。

1年で大学院合格は可能か

ではフランス語を大学院に合格できるレベルにするにはどのくらいの期間が必要でしょうか?

結論から言えば、一年あれば十分合格することができといえます。

もちろん、その人の学習状況ややる気、語学の得手/不得手などによって期間は変わります。

ですが、とんな人でも毎日語学に真摯に取り組むのであれば、初学者でも一年で大学院に合格することは可能です。

というのも、大学院入試で見られるのは大学院に入ってから「研究の下地」ができているかどうかです。

語学における下地とは海外文献を読むために必要な基礎力に他なりません。

ですから、大学院入試で問われる語学の基礎力を身につけることができれば、大学院に合格することができ、基礎力をつけるには一年もあれば十分に可能というわけなのです。

ですが、闇雲に計画性もなく勉強をしていても、合格できるものではありません。

しっかりとやるべき時にやるべき勉強をすることで初めて合格することができる基礎力は身につくのです。

したがって、ここでは大学院入試に向けた、理想のフランス語学習計画をお伝えしようと思います。

※この記事では、東京大学大学院の冬の入試を想定しています。

一年の流れ

4月〜5月

最初の一、二ヶ月はフランス語の基礎の基礎をしっかりと叩き込みましょう

フランス語を学習する上で最も基礎となるのは「文法」です。

したがって、まずは初級文法を一通りさらっておきましょう。

ここでもっと重要な基礎である文法をどれだけしっかり身につけられるかが、今後の学習に大きく影響してきます。

まずは一冊参考者を決めて、その参考書を繰り返し学習するようにしましょう。

おすすめは、コチラの記事で紹介しています(【入門書】フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ初級文法書【社会人・初心者向け】)。

そして、もしフランス語の単語学習も併行してできそうであれば行うようにしましょう。

もちろん、院試の語学以外の対策や大学の講義などあるため、そんなに時間が取れないという方もいることでしょう。

その場合は、参考書に出てきた単語を覚えていくようにしましょう。

POINT

・まずは初等文法を一通り終わらせよう。

・できたら単語の学習も進めよう。

・単語帳の学習が難しいなら、文法の参考書に出てくる単語を覚えよう。

6月〜7月

6、7月はフランス語の初級単語を一冊仕上げましょう

大学院入試において多くの場合、辞書の持ち込みが許されません。

ですから、単語をしっかりと覚えた上で入試に臨む必要があります。

まずは学習のベースとなる頻出のフランス語単語を覚えましょう。

おすすめの単語帳はコチラの記事(【初級】フランス語力向上!初学者におすすめ仏単語帳)で紹介しております。

またせっかく学んだ文法事項も放置していてはどんどんと忘れてしまいます。

しっかりと記憶に定着させるためにフランス語文法の問題集を解いてみましょう。

そして、イマイチ理解できていなかった箇所を炙り出し、苦手な文法事項を重点的に学習しましょう。

夏前までに初級文法をしっかりと定着させることが一年で大学院に合格するための重要課題となります。

おすすめの初級文法問題集はこちらの記事(【初級】フランス語の基礎を固めるために。入門書と一緒に使うべきフランス語文法問題集)でまとめいますので、よかったら参考にしてみてください。

POINT

・頻度の高い初級単語を覚えよう。

・初級文法を提出させるために、初級文法の練習問題をやろう。

8月〜9月

8月、9月は大学が夏休みに入る期間ですので、この時期に出来るだけ多くのことをやりましょう。

初級文法と単語の定着はもちろんのことですが、今自分がどのくらいのレベルにいるのかを測るために、自分が志望する大学院の過去問を一年分解いてみましょう

これによって合格するために、自分が今現在不足している学習項目を知ることができます。

もちろん、自分が初級文法や単語で身についていないことも確認することができるのですが、まだ学習していないけれども、大学院試で要求される項目を確認することができます。

たとえば、大学院入試で「単純過去」という文法事項が出たとします。

この単純過去は多くの場合、初級文法を扱う参考書には掲載されていません。

したがって、実際に過去問を解いてみて見慣れない文法事項があった場合、大学院に合格するためには新たに学習する必要が出てきます。

このように、夏という早い時期に過去問を解くことで、自分が志望する大学院入試に必要なレベルを知ることができ、そのレベルを目標として院試に向けた学習を進めていくことができるようになるのです。

よって、過去問を解いた後は中級文法を学習していきましょう。

もちろん、中級文法を学習するかどうかは自分が受験する大学院によって必要かどうかが変わってきます。

もし自分の志望する大学院が中級文法まで必要だった場合は、時間のある夏休みを利用して学んでおくのが吉です。

中級文法が出題されない大学院を受験する人であっても、翌年から出題傾向が変わって、中級文法が出題されるようになる可能性もあります。

それに、大学院に入って研究を進めていく上で、中級文法は必要となってきますので学習して損はないと言えます。

時間との相談になりますが、中級文法は全受験生にとって必須の学習項目といえます。

加えて、この時期はフランス語の熟語表現もマスターしましょう。

フランス語では2語以上が組み合わさって一つの意味を形成する熟語表現がたくさんあります。

熟語を知らずにフランス語の文章を読んだ場合、内容を取り違えてしまう大きな原因になってしまうのです。

したがって、文章の読解に入る前に必ず熟語をマスターするようにしてください。

そのためには何か一冊でいいので、フランス語の熟語帳を使って勉強するようにしましょう。

おすすめの熟語集についてはコチラの記事【仏語独学】語彙力完成!フランス語のおすすめ熟語集3冊【文系大学院入試対応】)でも紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

POINT

・夏の時点で自分が志望している大学院の過去問を解いてみよう。過去問を解くことで、今後学習しなければならない項目を知ることができる。

・大学院入試で中級文法が必要な人は、夏休みを利用して学習しよう。

・フランス語の熟語表現をマスターしよう。熟語を知らないと誤読する危険が出てくる。

10月〜11月

10月から11月はこれまで学んできたことを生かすために文章読解の訓練をしましょう。

多くの大学院入試では下線部訳が出題されます。

下線部訳は基本的に一文を訳す問題です。

しかし、その下線部を訳出するためには文章全体が理解できていないと正しく訳出することはできません。

よって、正確に文章を翻訳するためには文章読解の訓練は欠かすことができないのです。

とはいえ、文章の読解には必ず文法や単語、熟語と言った要素が必要不可欠であり、これらを疎かにしたまま読解学習はできません

文法、単語、熟語がある程度揃ったこの時期だからこそ読解の訓練をやる意味があるのです。

さて、ここで「ある程度」と言ったのには理由があります。

それは最後の基礎学習項目として「中級単語」を学習する必要があるからです。

大学院入試の場合、初級単語だけではどうしても足りない場合があります。

それに他の記事でも書きましたが、語学力とは単語力に直結します。

単語を一つでも多く知っていることは、大学院入試において読解するできない箇所をへらすことに繋がり、文章理解にもつながるのです。

POINT

・文法や単語、熟語がある程度固まったこの段階で、文章の読解(解釈)の学習に取り組むようにしよう。

・大学院入試において、初級単語だけでは足りないため中級単語も学習しておこう。

12月〜1月

こうして、11月までに大学院入試で必要な道具(文法、単語、熟語、解釈)は揃いました。

あとは大学院入試の過去問を解いていくだけです。

まずは志望大学院の過去問を解きましょう。

そして解いたら自分で採点をしてみて、解けなかった問題や自分が理解しているか怪しい事柄をしっかり復習しましょう。

ここで重要なことは、自分の不得意な項目をなくすことであり、まだ学習できていない項目を埋めていく作業になります。

そして志望大学院の過去問で解くものがなくなったら、他の大学院の問題を解くようにしましょう。

志望大学とは違う大学院の入試問題を解くことで新しい発見があるかもしれません。

過去問の活用法についてはコチラ(【文系の院試対策】過去問の入手方法と活用方法を解説(その2)。過去問研究が大学院合格への近道です。【東大、早稲田、一橋合格実績あり】)で詳しく解説しています。

加えて、本番までは文法事項や単語、熟語などを繰り返し復習することで記憶に定着させましょう

この時期はなにか新しいことに手を出すよりも、これまでやってきた学習を信じて一つでも抜けをなくすことが大事です。

POINT

・大学院入試の過去問をたくさん解こう。できたら滑り止めの大学院の問題も解くとよい。

・単語・熟語・文法を定着させるために、徹底的に繰り返して記憶に定着させよう。

フランス語を選択して大学院に合格するために

ここまでフランス語を利用して大学院に合格するための「一年の流れ」について書き記してきました。

この「一年の流れ」はあくまでも理想であり、他に大学院入試で使う科目次第で学習進度は異なってくることでしょう。

しかし、この「一年の流れ」を基準にしてもらい、自身の学習速度が遅いかどうかを判断することができます。

もちろん、フランス語をガンガン学習することができるなら、予定を前倒しにしても問題有りません

ですが、あまりにも前倒しにしすぎてしまい、基礎をおろそかにしてしまっては元も子もありません。

文法などの諸事項をしっかり記憶に定着できるように、自分のペースを見極めて学習を行うようにしましょう。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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