記事の内容
- 辞書は引けば引くほど力が付く?
- オススメの独和辞典とは?
- 辞書選びのポイント
- 電子辞書とアプリという選択肢
辞書を選ぶ際のポイント
語学を学ぶ以上必ず必要となってくるのが辞書です。
読解を行うにせよ、文法を学ぶにせよ、単語を調べないと学習すること自体難しいのです。
ですからこれからドイツ語を学習しようと考えている方はドイツ語の辞書を入手する必要があるのです。
ではこうした辞書はどのように選べないいのでしょうか。
最も大事なのはその辞書が初学者だけでなく、中級以上のレベルでも使用できるものを選ぶことです。
辞書は高価なものですからその都度買い直していたのではお金が勿体ありません。
それゆえ、しっかりと収録単語数の多いドイツ語辞典を選ぶようにしましょう。
また掲載されている単語の意味も重要です。
ドイツ語には多義語と呼ばれる単語があり、その中にはあまり使用頻度が少なくても実は独文読解において重要な意味というものがあるのです。
以上から辞書を選ぶポイントは1/掲載単語数が多く、また2/掲載されている単語の意味が充実しているものとなるのです。
もちろんレイアウトが自分に合っているか、あるいはしっかりと単語の意味ごとに例文が載っているかなども大事です。
多角的に辞書を眺め、自分に合った辞書を見極めるようにしましょう。
POINT
辞書を選ぶためのポイントは1/掲載単語が多く、2/単語の意味が充実していること。
他にもレイアウトが自分に合っているか、例文が単語の意味ごとに掲載されているかも重要。
辞書は引けば引くほど力がつく
おすすめの辞書をご紹介する前に、辞書を引くことの意義についてもお話ししたいと思います。
「辞書は引ければ引くほど語彙力が伸びる」
これはものすごく語学のできる、いうなれば私の師匠とも呼べる先生によく言われていたことです。
最終的には語学力とは語彙力であり、どれだけ言葉を知っているかによって測られるのです。
ではどうして辞書を引くことが語彙力の強化につながるのでしょうか。
それは分からない単語をその都度調べる癖をつけることによって強化されるのです。
わからない単語を辞書でどんどんと引いていくうちに、見たことがあるけれども意味が思い出せない単語というのが増えてきます。
この状態は記憶に定着する一歩手前でよく起こるのです。
どの言語においても自分にとって覚えにくい単語というのは存在します。
しかし、その単語を覚えるための一つの方法としてわからなければしっかりと辞書で調べることが挙げられるのです。
その時、必ずその辞書に載っている例文にも目を通し、できるならば音読するようにしましょう。
苦手な単語であればその例文をまるまる覚えてしまうのも手です。
これによって、文脈の中で単語を理解することができ、より一層記憶に定着しやすくなります。
この例文にまで目を通すというのは語学のできる人の多くが言うことなのですが、語学が苦手な人ほどやっていません。
これから紹介する辞書にはもれなく例文が載っていますので、是非活用してみてください。
それではおすすめの辞書の紹介に移りたいと思います。
POINT
辞書はわからない単語があったらその都度調べ、例文も毎回必ず確認するようにしよう。
繰り返し例文の中で単語を覚えることでより一層単語が記憶に定着しやすくなる。
初心者におすすめの辞書
アクセス独和辞典
ドイツ語を学ぶ上で必要十分な単語数が掲載されているのが『アクセス独和辞典』です。
収録単語数が豊富で、他の辞書よりも少し分厚い作りになっています。
また各単語には頻度調査に基づいた重要度が付されています。
最重要な単語には紙幅を割いて解説されているため何度も辞書を引くことで記憶に定着しやすくなります。
他にも重要な単語に関しては動詞変化で辞書を引いても掲載されている親切仕様。
例えば "Weißt" で辞書を調べると "wissen" の「現在形二人称親称単数」と形で掲載されています。
活用をまだ覚えきれていないドイツ語初学者にとっては非常に便利な仕様と言え流でしょう。
なおカナ発音もついていますが、こちらはあまり信頼せずにしっかりとドイツ語の発音で覚えるようにしましょう。
クラウン独和辞典
昔から定番の独和辞典といえば『クラウン独和辞典』です。
付録のCDには発音の手引き、数の数え方、動詞変化、日常会話表現が収録されています。
辞書自体は他のものと比べて少しコンパクトですが、約6万4000語という必要十分な数の単語が収められています。
また『クラウン独和辞典』は多義語の場合、主な用法や語義の解説が掲載されているため学習の手助けとなります。
他にも類義語の解説が載っており、似た意味でもニュアンスの違いがしっかりとわかるような設計になっているのです。
レイアウトも非常に見やすく解説や内容が充実しているため、ドイツ語初心者だけでなく中級者以上のドイツ語学習者にもおすすめの一冊です。
木村・相良 独和辞典
大学院で研究も視野に入れるのなら『木村・相良 独和辞典』はマストです。
特に人文社会系の本を読む際には無類の強さを発揮します。
ゲーテやカントなどドイツ語の古典を読んでいる際、現代の独和辞典に載っている意味では訳出がうまくいかないことがよくあります。
ですが、この『木村・相良 独和辞典』を用いることで、訳を作る際にぴったりの訳語を見つけることができるのです。
辞書自体もコンパクトなため大学の演習やカフェでの勉強にも持参しやすいのも非常に便利です。
古い辞書ではありますが、専門的な研究を行いたい方や原文で名著と呼ばれる本を読んでみたいと思う方は必携の辞書といえます。
電子辞書やアプリもおすすめ
持ち運びで便利なのはなんと言っても電子辞書です。
これひとつでドイツ語だけでなく、英語や日本語の辞典も併せて簡単に持ち歩くことができます。
検索も単語を入れることで紙辞書より時間をかけることなく調べることができます。
しかし、電子辞書をつかっている人の多くは単語の意味だけを調べて例文をみない傾向にあります。
電子辞書には単語と意味だけでなく、例文も掲載されています。
単語を検索する際に例文もチェックすると単語の定着率はアップしますので是非確認するようにしてみて下さい。
またスマートフォンが普及した現在、独和辞典のアプリも存在します。
オススメは物書堂(@monokakido)から出ている『アクセス独和辞典』と『クラウン独和辞典』です。
iphone版は『アクセス独和辞典』、Android版は『クラウン独和辞典』が販売されており、電子辞書と同じように利用することができます。
スマホはいつも持ち運ぶのでアプリをインストールしておくと、いつでもどこでもドイツ語を学習することができるのです。
注意点としてはスマホの電池の消費に気をつけることと電子書籍同様に例文をみるようにすることですね。
物書堂は例年新学期が始まる4月頃にセールを行っていますので、その機会を逃さずに購入しておくとお得に利用することができるようになります。
終わりに:辞書を選ぶコツ
ここまでドイツ語の辞書についてご紹介してまいりました。
昔は辞書といえば紙辞書一択でしたが、電子機器の発達に伴い電子辞書やスマホのアプリなど多様化してきています。
紙辞書は持ち運びが不便ですが、例文が目に入ってきやすく、また空間的に辞書の内容を覚えることができます。
電子辞書は値段は高価ですが、持ち運びや単語の検索が楽ですし、ドイツ語以外の辞書も同時に持参することが可能です。
アプリも持ち運びが便利であり、単語検索が楽な一方で、スマホの電池が切れてしまうと使えなくなってしまいます。
このように紙辞書や電子辞書、アプリはそれぞれで長所と短所が存在するのです。
したがって、選ぶコツとしては自分の使いやすいものを選ぶことです。
自分が忘れ物をよくしてしまうならば、いつも持ち歩くスマホで学習ができるようアプリにしておくとか、電子書籍で本が読めない人ならば紙辞書にするなど自分の性格を考慮して辞書を選んでみるのです。
また場面ごとに使い分けることも重要です。
家では紙辞書を引き、出先では電子辞書を使うなどぞれぞれの長所を生かすような形で使ってあげるとより快適に単語を調べることができるでしょう。
自分がどのように使いたいかで辞書の選び方は変わってきますので、自分に合う方法を模索しつつ選んでみるようにしましょう。
この記事がドイツ語を学ぼうとしている方のお役に立てたら光栄です。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
POINR
以前のように紙辞書一択ではなく、アプリや電子辞書など辞書は多様化してきている。
辞書を選ぶコツは1/自分の性格に合わせて使いやすいものを選ぶのが基本だが、2/場面ごとにいろいろなものを使い分けることも重要。
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