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【文系の院試対策】基礎英文法のアウトプットに最適!おすすめの英文法問題集6選【大学院入試】

記事の内容

  • 基礎英文法のインプットが終わった方へ
  • 基礎英文法のアウトプットにおすすめの参考書6選
  • 問題集の選び方

アウトプット型の参考書を使う意義

前回の記事【文系の院試対策】大学院を目指す英語が苦手な方へ。おすすめの基礎英文法書を紹介【インプット編】)では英文法に関するインプット型のおすすめ参考書をご紹介しました。

そして今回はインプットに対してアウトプット型の参考書をご紹介したいと思います。

しかしながら、なぜアウトプット型の参考書を利用するべきなのでしょうか。

それはアウトプット型の参考書を利用することで、1/文法事項を記憶に定着させやすくし、2/自分がわかっていない文法事項を炙り出すことができるのです。

いくら英文法を学んだからといってすぐに覚えることができるわけではありません。

単語と同様に何度も繰り返し勉強することでやっと知識が記憶に定着するのです。

しかし、単にインプット型の参考書を繰り返し勉強するだけでなく、問題を解いてみることでも記憶に定着させることができるのです。

また問題を解いてみることで自分がわかった気になっていて、実はわかっていなかった文法事項にも気づくことができます。

これにより文法事項の「抜け」を減らすことができるのです。

大学院入試はそこまで難しい問題は一部の例外を除いてありませんが、全員が解くことができる問題をきっちり解けなければ合格はありえません。

したがって、英文法の基礎で分からない事項をなくし、しっかりと記憶に定着させるためにもアウトプット型の参考書を利用するべきなのです。

インプット型とアウトプット型は併用すべき

ごく稀にですが、インプット型のみをおこなってアウトプット型を学習しない方がいます。

また逆も然りで、アウトプット型は学習するが、インプット型には手を出さない人もいます。

もちろん、どちらであれにせよ文法事項をマスターできる人はいます。

ですが、やはりインプット型とアウトプット型は併用して利用するのが最も望ましいといえます。

なぜなら、この二つの参考書を同時に利用することで、二重のプロセスを辿ることができ、文法事項が記憶に定着しやすくなるからです。

確かに二つの参考書を利用すればそれだけ時間はかかります。

しかし、文法とは言ってしまえば英文という大海原を航海するための「地図」であり、この地図無くして文章を理解することはできないのです。

この地図を正確なものとするためにも、しっかりと文法知識を学んだほうが後々解釈の勉強に進んだ時に絶大な効果を発揮します。

大変な作業ではありますが、ここで手を抜かずに学習することで大学院入試だけにとどまらず、その後の研究生活でも大いに役立つことになるのです。

問題集から始めるのはどうか

では最初からインプット型を利用せず、アウトプット型から学習するのはどうでしょうか。

結論から言えば、それはその人の語学力によります

文法事項を一通りマスターしている人であれば、問題集から学習を開始し、抜けている箇所をインプット型の問題集で補填するような学習方法をとることができるでしょう。

しかし、あまりにも文法事項の抜けがひどい場合、問題集から学習を開始しても、インプットし直す項目が多すぎて問題を解く時間が無駄になってしまいます。

したがって、まずは自分の語学力を自分で押し測る必要があるのです。

とはいえ、個人的におすすめなのはインプット型の参考書から学習を開始することです。

なぜなら、インプットしてからアウトプットした方が文法事項を網羅的に確認することができ、抜けを確実に潰すことができます。

これは時間との相談にもなりますが、インプット型の参考書を先に学習し、その後でアウトプット型の参考書を利用することが理想と言えるでしょう。

英文法の問題集を選ぶコツ

では実際にアウトプット型の参考書、つまり問題集を選ぶとしたら何を基準に選べばいいのでしょうか。

その答えは「量」と「質」です。

つまり、問題量がしっかりと確保されており、そしてその問題に対して解説が充実しているかどうかです。

なぜなら、問題量がある程度なければ、網羅的に文法事項を確認することができないからです。

網羅的に文法事項を確認ができなければ、アウトプット型の参考書を用いて文法事項の「抜け」を無くすという意図の意味がなくなってしまいます。

また解説の質が悪ければ、せっかく「抜け」が見つかっても結局その文法事項はわかないままであり、時間を割いて問題集をやる意味がないと言えるのです。

以上から問題集として選ぶべき参考書とは、しっかりとした問題「量」があり、「質」の良い解説が充実しているものということができるでしょう。

おすすめの基礎英文法書6選【アウトプット編】

NEXT STAGE

英文法のアウトプットをするにあたって、昔から定番として支持されているのがこの『Next Stage』(通称「ネクステ」)です。

マスターすべきほとんどの文法事項が網羅されており、大学院入試でも十分に通用するレベルにあります。

問題量も十分なほどあり、問題も大学入試から抜粋しているため質が高いのも特徴です。

本書の構成は左に問題、右に解答と解説が載っていますが、解説は必要最低限しかされておらず、簡潔な印象です。

学習の仕方としては漫然と問題を解くのではなく、インプット型の参考書で学んだことを活かし、「根拠」を持って解答するようにしましょう。

そして間違えた問題は繰り返し学習し直し、インプット型の参考書などの詳しい解説を読んで再確認するようにしましょう。

『Next Stage』の音声データはこちらのサイト桐原書店HP)からダウンロードできますので、合わせて活用するようにすると良いでしょう。

スクランブル英文法・語法

体系的に英文法の知識を身につけたいのであればこちらの『スクランブル英文法・語法』がおすすめです。

というのも、この本一冊で英文法を網羅的に学習できるだけでなく、「Power Up」というコラムにおいてその単元の重要なポイントがまとめられているのです。

本書の構成としては左に問題、右に解答と解説が載っており、見開き2ページで内容が完結します。

解説も充実しており、自分が身についていない文法事項をしっかりと身につけることが可能です。

勉強の仕方は「ネクステ」同様に、問題を漫然と解き、答えを丸暗記するのではなく、「なぜこの問題の答えがそうなるのか」という根拠を言えるようにしながら問題を解くことです。

したがって、問題の答えがあっていても、解説と自分が立てた根拠が異なるのであれば「要復習」となります。

こちらのサイト旺文社試し読みページ)から『スクランブル』の内容やレイアウトを確認できるので是非参考にして見てください。

英文法・語法 VIntage

特徴的な表紙に目を奪われがちですが、問題集としても高水準なのが『Vintage』です。

本書も上述した『ネクステ』や『スクランブル』と同様に量をこなせる問題集となります。

本書の特徴は上述の2冊よりも解説が充実していることです。

「まずは確認」や「整理して覚える」など重要な文法事項がまとめられているなど、覚えるためのさまざまな工夫がなされています。

また各問題の解説においても、その文法事項のポイントが丁寧に解説されているのも嬉しいポイントです。

ただし、この辺は人によるのですが、若干レイアウトが見にくく感じるときがあります。

こちらいいずな書店試し読みサイト)から内容やレイアウトの確認ができるので、気になる方はぜひ参照して見てください。

関正生の英文法ポラリス

解説が詳しい問題集をお探しであるならば、こちらの『ポラリス』を強くおすすめします。

というのも、他の参考書とは異なり、一問ごとの解説が非常に詳しく、解説が少なすぎてわからないということがほとんどないのです。

本書はまず各文法事項ごとの解説が載っており、その後で標準的な問題を扱ったステップ1と、その発展的な内容を扱ったステップ2という設問が続きます。

解説は問題集であるにも関わらずしっかりと解説されており、インプット型の参考書で理解しきれなかった文法事項をしっかりと補強することができます。

少々問題量は少ないですが、『ポラリス』は3段階のレベルに応じた問題集が発売されており、自分のレベルに合った参考書を選ぶことができます。

解説は他の問題集とは比べものにならないほど充実しているので、なかなか自分に合ったものが見つからないと思っている方は手に取ってみるといいかもしれません。

なお本書の著者は「スタディサプリ」の講師であるため、そちらを受講されている方はこの本と合わせて学習されると効率のいい学習が期待できるでしょう。

仲本の英文法倶楽部

基礎的な文法事項をしっかりと抑えたいという方には『仲本の英文法倶楽部』をおすすめします。

本書の特徴はなんと言っても解説の充実度です。

文法を大量に演習する他の参考書とは異なり、問題は別冊にまとめられ、本文の方で200ページにも渡り英文法の解説がなされています。

問題量こそ少ないですが、冗談なども交えながら非常に丁寧な文法解説がなされているのです。

使い方としてはまず別冊の問題を解き、その後で仲本先生の解説を読んで文法事項を理解するのがおすすめです。

レイアウトは若干時代を感じますが、基礎に焦点を当て、徹底的に解説が加えられているものはそうありません。

英語が苦手な方も得意な方も基礎英文法の総復習として利用してみてはいかかがでしょうか。

英文法レベル別問題集

英語が苦手な人は大学院を受験するにあたって基礎の基礎からやり直したい方には『英文法レベル別問題集』がおすすめです。

本書は基礎から難関まで6段階にレベル分けされており、自分の現在の語学力に応じた問題を解くことができます。

段階を踏んでしっかりと英語力を高めていきたい方におすすめの参考書といえるでしょう。

またどのレベルの問題集も150ページ前後と薄いため、復習がしやすいのも本書の大きな特徴となります。

本書の構成は左に問題、右に解答と解説というオーソドックスなタイプであり、サクサク問題を解くことが可能です。

しかしながら、問題量、解説ともに若干不足している場合もあり、インプット型の参考書で補完してあげる必要があります。

有料ですが、アプリ版もあるので隙間時間にスマホを使って勉強したいと考えている方はダウンロードしてみるといいでしょう。

大学院を見据えるならもう一歩先へ!

ここまでアウトプットするにおすすめの参考書をご紹介してまいりました。

これらとともに前回記事のインプット型の参考書を合わせて学習することで、大学院に合格するために必要な基礎英文法を身につけることができます。

実際に大学院の過去問などを見てもらえば分かりますが、英語長文において文法事項で困ることはほとんどないことでしょう。

しかしながら、大学院により確実に合格したいと考えるのであれば、もう一段高いレベルの文法事項を勉強するべきだと言えます。

つまり、それは応用として文法事項であり、基礎力をつけた後でないと太刀打ちできない内容なのです。

こうした応用としての文法事項に関するおすすめの参考書は次回以降の記事でご紹介できたらと思っています。

ですから、まずは基礎力の拡充のために基礎文法をマスターするようにしましょう。

千里の道も一歩から。

大学院入試も基礎を着実に積み上げていった先にゴール(=合格)があるのです。

頑張っていきましょう。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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