記事の内容
- おすすめのドイツ語文法問題集
- 文法問題集をつかうべき理由
- ドイツ語文法問題集を選ぶコツ
文法の問題集を使うべき理由
ほとんどの人は文法書は使うけれども、文法の問題集は使いません。
なぜなら、問題を解くのが面倒だからであり、初級文法はさっさと終わらせ、早く中級文法にあがって会話やドイツ語の文章を読みたいと思うからです。
もちろん、ドイツ語を話せるのはかっこいいですし、小説などをドイツ語の原文のままに読みたいという気持ちもわかります。
しかしながら、そうしたことをするためにも重要なことはドイツ語の基礎を固めることにあるのです。
勇み足になって中級文法に進んだとしても、文法の基礎がきっちりと身についていければ、中級文法をマスターすることはできないのです。
そしてドイツ語の基礎力をしっかりと定着させるために役立つのが、ドイツ語初級文法問題集なのです。
文法書を繰り返しただけでは覚えた気になってしまい、自分が理解できていない文法事項を把握することができません。
どの文法事項が習得しきれていないのかを把握するためには、問題を解くことによってあぶり出すしかないのです。
したがって、初級文法が終わったからと焦って中級文法に進む前に、一度歩みを止め、ドイツ語の基礎力を定着させるためにドイツ語文法問題集に着手すべきなのです。
文法問題集はどのように利用するべきか?
では文法問題集はどのように利用するのが良いのでしょうか。
つまり、1/文法問題集を文法書と同時並行してやるべきか、あるいは2/文法書を一通り終わらせてから問題集をやるべきか。
この問いに対する私の解答は「人によって違う」になります。
というのも、どちらの方法で学習を進めてもしっかりと文法事項を定着させることができるからです。
コツコツ一単元ごとに文法事項を学習したい人は、1/文法書と問題集を同時並行で勉強してください。
スモールステップで初級文法をマスターすることができます。
わからない箇所をその都度潰していくため、時間はかかりますが、その分文法の抜けは少なくなります。
ただ注意しなければならないのは、どんなに念入りに一単元ごとに勉強したとしても、最初に学んだ単元ほど忘れてしまう可能性が高いということです。
適宜復習するか、全単元を学び終えたら総復習の機会を作るようにしましょう。
それでも単元ごとにすでに復習しているので、総復習をおこなっても、そこまで大変なものにはならないでしょう。
またとりあえず文法書で初級文法の全体像を掴んでから本格的に文法事項の暗記がしたい人は、2/文法書を学んだ後に問題集を使うようにしましょう。
この勉強法のいいところは、全体像が掴めているため、ゴール(=目標)を見定めることができる点にあります。
ゴールが見えない場合、どこまでドイツ語の勉強を続けたらいいのか不安になり、途中で挫折してしまう原因となります。
逆に文法事項の全体を把握しておけば、迷いなく初級文法の習得に取り組むことができるのです。
問題集を繰り返し反復し、わからないことがあればその都度文法書に戻りましょう。
最初から全てを覚えようとせず、ペンキ塗りのように何度も重ねて塗ることで、粗をなくすことがポイントになります。
以上は、その人の性格やどのようなスタイルで勉強をしていくかで変わってきます。
ご自身が一番やりやすい方法で問題集を使ってみてください。
文法問題集を選ぶコツ
問題集を選ぶ際のコツはなんといっても「分量」です。
大量に問題のシャワーを浴びたいか、それともサクサクと問題を解き、どんどんと単元をこなしていきたいかになります。
じっくりと基礎力を向上させたいかたや、時間に余裕のある方は、ゆっくりじっくりたくさんの問題を解いた方が実力を養えます。
一方で、どんどんと単元を終わらせていきたい方や時間に余裕のない方は、サクサク終わる問題集を扱うべきだと言えます。
基礎力は解いた問題の量によっても培われますが、質の高い問題を繰り返し解くことでも培われるのです。
この問題もその人次第になるのですが、おすすめはやはりたくさんの問題を解くことです。
というのも、問題数が多い問題集も質の高い問題が揃っているため、そんな質の高い問題で量をこなすことができた方が実力がつきやすいからです。
とはいえ、分量が多すぎる場合は挫折の原因にもなりますので、ご自身の方針や性格なども含めて「分量」をどうするか検討してみてください。
おすすめのドイツ語文法問題集3冊
つぶやきのドイツ語 1日5題文法ドリル
『つぶやきのドイツ語』はドイツ語文法問題集の新たな選択肢となりうる新しい形の問題集です。
というのも、これまでの問題集はたくさん問題が載ったものばかりで、サクッと気軽にできるものはほとんどありませんでした。
ですが、この『つぶやきのドイツ語』はタイトルに1日5題とあるように、少ない労力で一冊を終わらせることができるのです。
また「つぶやき」とあるのも、外国語大学の先生が、学生が気軽にドイツ語の問題を解けるようにとツイッターに投稿していた問題が元になっている本になります。
とはいえ、簡単に終わらせることができると言っても全部で50課ほどあり、ヒントや文法のおさらいも付いているためしっかりと実力がつきます。
レイアウトもカラーの配色がよく、非常にみやすいつくりになっている点もグッドです。
レイアウトが気になる方は、コチラにサンプルがあるので参考にしてみてください(参照元:白水社HP『つぶやきのドイツ語』サンプルページ)。
ドイツ語練習問題3000題
圧倒的な問題数で支持されて続けている参考書がこの『ドイツ語練習問題3000題』です。
ドイツ語の基礎文法から作文、訳読まで問題が用意されている総合問題集です。
全文で34課あり、基礎問題、発展問題、応用問題など様々なレベルが用意されています。
そのため、初級者だけでなく、様々な学習者のニーズを満たすことができる問題集と言えます。
使い方としてはすべてを解く必要はなく、初級文法が終わった段階の人であれば、発展問題までで一旦ストップしておき、中級文法を学んだあとで応用問題まで解くなどといった使い方もできます。
とにかく大量の問題を解くことができるので実力がつくのは間違い有りません。
大学院入試をドイツ語で受験しようと考えている場合は、是非この問題集をおすすめします。
基礎マスター ドイツ語問題集
『基礎マスター ドイツ語問題集』は基本文法に的を絞って演習ができます。
したがって、初級文法をしっかりと定着させたい人におすすめの参考書となります。
またすべての問題が書き込み式の問題のため、コピーして使うと何度も繰り返し勉強ができて便利です。
問題の他にも簡単に文法のポイントがおさらいできたり、解答も充実しているので、初級文法を復習するにはもってこいの教材です。
レイアウトはシンプルなので使いやすい作りになっています。
レイアウトはコチラから確認することができるので是非参考にしてみてください(白水社HP『基礎マスタードイツ語問題集』サンプルページ)。
ドイツ語の基礎完成は間近
ここまでドイツ語のおすすめ文法問題集について解説してまいりました。
この文法問題集を終わらせればもうドイツ語初級は終わりといっていいでしょう。
満を持して読解や会話の勉強に移っていくことができます。
そして、この問題集をやった人とやらなかった人で大きな差がでてくることは言うまでもありません。
基礎力の充実なしに応用はありえないのです。
ですから、問題集を駆使して基礎力を強化し、自分のドイツ語力をアップさせていきましょう。
次の記事ではドイツ語の読解を学習するコツやおすすめの参考書をご紹介していきたいと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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