記事の内容
- おすすめのフランス語熟語集
- フランス語熟語を学ぶ理由
- 大学院入試では必須
- フランス語熟語集を選ぶときのコツ
熟語を勉強するべき理由
フランス語単語の勉強をしてもなかなか思うようにフランス語の文章が読めない、という経験のある人は意外と多いのではないでしょうか。
単語の意味はわかるのに、訳してみるとどうも違う。
辞書を調べてみると、なるほど3語の熟語だったのかと合点がいく。
そうなのです。
意外とフランス語は熟語表現が多く、単語だけ知っていても文章を読めないことがしばしばあるのです。
熟語表現に出会うたびにいちいち調べていたのでは、ひどく時間がかかってしまいます。
したがって、熟語集を使って重要な熟語表現は暗記する必要があるのです。
大学院受験でフランス語を使うなら熟語は必須
もし大学院入試でフランス語を使って受験しようと考えているならば、フランス語の熟語表現のマスターは必須です。
というのも多くの大学院入試の場合、辞書の持ち込みは禁止されているからです。
また大学院入試は基本的に仏文和訳の問題が出題されます。
構文を理解するには単語や文法だけでなく、熟語表現も必要不可欠ですし、設問だけでなく文章全体の内容把握にも熟語表現は必須となります。
熟語表現は類推できるものもありますが、なかには類推の聞かない意味の場合もあるため、暗記していないと入試本番で痛い目を見る可能性があるといえます。
必ず大学院入試までに基本的な熟語表現は勉強するようにしましょう。
大学院入試でフランス語を使う方におすすめ
オススメのフランス語熟語集
仏検対応 クラウン フランス語熟語辞典
『クラウン フランス語熟語辞典』は辞典とありますが、2000個以上の重要表現を学習することができる熟語集です。
仏検に対応しており、レベルに応じて最重要表現から覚えることができます。
また例文もしっかり掲載されており、どのように使われるかが一目瞭然です。
会話の重要表現だったり、動詞毎に重要表現がまとめられていたりする点も学習しやすい作りになっていると言えます。
レイアウトも出版年が新しいため見やすいものになっています。
レイアウトに関してはコチラで一部公開されているので是非参考にしてみてください(参照元:三省堂サンプルページ)。
ゆっくりと一段一段階段を登っていくようにフランス語を学習したい人におすすめの本です。
「仏検2級・3級対応」フランス語重要表現・熟語集
熟語を学ぶ上で長年支持され続けているスタンダードの参考書といえば、『フランス語重要表現・熟語集』です。
前置詞に関する説明があり、その前置詞の意味から熟語の意味を学ぶことができます。
したがって、大学院を志望している人であれば、類推が効くようになるのでコチラの熟語集がおすすめです。
他にも動詞ごとにまとめられている点も覚えるのに便利です。
熟語に関する練習問題もたくさん載っているので、単語カードを作って学んでみてもいいかもしれません。
レイアウトはとてもシンプルで出版年が古い割にはそこまで見にくくはありません。
フランス語を自分の武器にしたい人に是非おすすめしたい1冊です。
例文で覚えるフランス語熟語集
『例文で覚えるフランス語熟語集』はその名の通り、例文で熟語を学ぶことができる参考書です。
日常的な文章で構成された例文を使用するため、会話学習に進んだときにも大きな効果を発揮します。
収録熟語数も1300程度と厳選された重要表現が掲載されています。
また熟語表現の重要度も3段階で示されているので、ますは最重要なものから覚えていくのがよいでしょう。
出版年が新しいのでレイアウトも非常に綺麗でみやすいです。
レイアウトに関してはコチラから確認することができるので参考にしてみてください(参照元:白水社サンプルページ)。
収録されている熟語数が他よりも少ないので、まずは一冊終わらせたい人におすすめです。
フランス語熟語集を選ぶ際のポイント
ではフランス語の熟語集を選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。
それは熟語を学ぶ上でどのように学習を進めるかになります。
つまり、最初の段階からハイレベルなものを選ぶのか、それとも着実に重要表現に股を絞っておぼえるかです。
フランス語の熟語帳はそこまでバリエーションがあるわけではないのですが、それでも一冊ごとに特色があります。
おすすめの熟語集の2つ目に挙げた『フランス語重要表現・熟語集』は、非常に内容の濃いものになります。
後半になればなるほど難しい表現もたくさん出てきます。
ですが、この参考書を一冊暗記することができれば、熟語でそうそう困ることはありません。
逆に3つ目に挙げた『例文で覚えるフランス語熟語集』は、重要表現に股を絞った参考書であると言えます。
他の参考書よりも少ない熟語数のため、参考書を何回も繰り返しやすく、重要表現がより身に付きやすいといえます。
1つ目に挙げた『クラウン フランス語熟語辞典』はこれら2冊の中間択と言えます。
というのも仏検に合わせてレベル分けされており、優しい表現から学べる一方で、しっかりと難しい表現まで網羅されているため、最終的には難解な文章もよめるようになります。
もしどの参考書にするか悩んでいるのであれば、『クラウン フランス語熟語辞典』をおすすめします。
基礎語彙力の完成は間近
ここまでフランス語におけるおすすめの熟語集をご紹介してまいりました。
熟語表現は二語以上で構成されており、似た表現もあってなかなか覚えづらいのも事実です。
ですが、この困難な暗記作業を乗り越え、熟語表現を覚えると文章の構造が一目でわかったり、意味の取り違えが極端に減ったりします。
なかなか意識されることはないのですが、熟語は読解や会話において、単語と同じくらい重要な位置にあるのです。
だからこそ熟語をしっかりとマスターすることで、他の人よりも高いフランス語力を身につけることができるようになります。
さて、この熟語表現がマスターできれば、初級単語の習得とともに基礎となる語彙力は完成間近ということになります。
もし中級単語までも学習ができれば、ある程度のフランス語の文章を読みこなすことができるようになります。
そのためにもしっかりと熟語をマスターできるように頑張りましょう。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
次のフランス語の記事では「オススメの中級文法書」について書こうと思います。
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