記事の内容
- フランス語中級文法書の選び方
- おすすめの中級文法書3冊
中級文法には土台としての基礎文法が必須
以前の記事(【文系大学院入試対応】フランス語文法の基礎が終わった人へ。中級フランス語文法への入り口【仏語学習者必携の3冊】)で、初級文法に関する参考書はたくさん出版されているのにも関わらず、中級文法となるとその数は激減してしまいます。
また定番と呼ぶことができる参考書もないため、どの参考書で中級文法を学んだらいいのか悩んでしまうことでしょう。
実際、私自身も中級文法を学ぼうと思った際に同じ壁にぶつかりました。
そこで、今回は中級文法を学ぶためにおすすめの文法書をご紹介したいと思います。
とはいえ、中級文法を学ぶためには、学びの土台となる「初級文法」が必須となります。
というのも、中級レベルの文法とは初級レベルの文法の応用であり、初級の知識が前提とされているからなのです。
したがって、土台なしには中級文法を積み上げることはできません。
基礎文法をしっかりと押さえた上で難しい内容に取り組むようにしましょう。
初級文法のおすすめ参考書はコチラ(【入門書】フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ初級文法書【社会人・初心者向け】)にまとめていますので、まだ基礎を終えていない方は是非参考にしてみてください。
フランス語中級文法書の選び方
フランス語中級文法の選び方は、ご自身が「フランス語に自信があるかどうか」で選ぶようにしましょう。
もちろん参考書のレイアウトや参考書の扱う範囲なども大事です。
ですが冒頭でもお話したように、フランス語中級文法を扱っている参考書がとても少ないため、レイアウトや範囲で絞っても参考書を選ぶことがなかなかできません。
また中級文法は初級文法よりも扱う文法事項の難易度があがります。
もしご自身がフランス語に苦手意識がある場合、文法事項の難易度があがると学習に付いていくことができない可能性がでてくるのです。
よって、自分がフランス語に対して苦手意識があるのか、はたまたフランス語が得意であるかはどのような中級文法の参考書をえらぶ上での大きな基準になると言えます。
フランス語に苦手意識がある人は初級文法も復習しつつ中級文法も学ぶことができたり、解説が丁寧なものだったりを選ぶのがおすすめです。
一方で、フランス語が得意な方は中級フランス語に的を絞った本を選ぶといいでしょう。
初級文法では解説されてこなかった内容を知ることで、確実にフランス語力が上がっていき、さらにフランス語を学びたいという意欲が湧いてくるに違いありません。
以上から、初級文法を終えた段階でご自身が今、フランス語に対してどのように感じているかに応じて参考書を選ぶようにしましょう。
おすすめの参考書3冊
中級フランス語 よみとく文法
以前の記事(【文系大学院入試対応】フランス語文法の基礎が終わった人へ。中級フランス語文法への入り口【仏語学習者必携の3冊】)でも紹介したことのある『中級フランス語 よみとく文法』ですが、やはり中級文法を学ぶ上では必須といえます。
初級文法で習ったことを応用し、見事に中級文法へと接続させてくれます。
ページ数は195頁と短いながらも内容の密度が濃く、見逃してしまいがちな文法事項や初級文法で勘違いしてしまっている点などを詳細に解説してくれます。
レイアウトもシンプルで非常に読みやすいつくりになっています。
レイアウトに関してはコチラから確認することができます(参照元:白水社サンプルページ)。
中級文法をこれから学ぼうと思っている人すべてにおすすめの1冊です。
ラジオまいにちフランス語 中級を目指す人のフランス語文法
『ラジオまいにちフランス語』は、初級文法を学びなおしつつも気づけば中級文法に到達している評価の高い参考書です。
フランス語の初級文法は一通り終わらせたけど、まだフランス語に自信がないという方におすすめです。
とにかく解説が丁寧で、会話文の形で文法を学ぶことができます。
ページ数は200ページもなく簡単に終わらせることができる点もGood。
問題も付いているため、復習もこの1冊でできます。
中級フランス語文法 フランス語をもっと知るために
『中級フランス語文法』は題名の通り中級文法に特化した文法書です。
ページ数は205頁とそこまで多くはないにも関わらず、初級文法で扱わなかった文法事項が簡潔にかつ詳しく解説されています。
単純過去形はもちろんのこと、近年では聞かれなくなった発音が紹介されていたり、初級文法書ではあまり触れられない副詞の重要な使い方などが紹介されています。
同じ初級文法を扱っていても、一歩進んだ情報が付け加えられており、それが読解にも生きてくる内容になっています。
初級文法をマスターし、フランス語が好きになってきた方におすすめの中級文法書です。
中級文法が終わればだいたいのフランス語の本が読める
ここまで中級文法でおすすめの参考書について書いてきました。
初級文法に続いて中級文法も終われば、文章を読んでいてほとんど文法で困ることはないでしょう。
大抵の大学院入試においても、文法事項で遅れをとることはないと言えます。
あとは中級レベルの単語とフランス語熟語を覚えれば、辞書をあまり使用せずに文章が読めるようになります。
そうなるためにも、地道ではありますが中級文法をしっかりとマスターしていきましょう。
中級が終われば次は上級編です。
次のフランス語の記事ではフランス語上級を学ぶ上でおすすめの参考者を解説していきたいと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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