記事の内容
- 大学院入試の心構え
- 大学院入試前日に準備すべきもの・確認すべきもの
- 大学院入試本番の流れ
- 入試本番当日の時間の使い方
大学院入試本番の心構え
いよいよ本番当日。
これまで大学院入試に向けて行ってきた勉強の成果をぶつける日です。
おそらく多くの方が 一週間ほど前からソワソワしだし、前日は緊張のあまり寝付けないことでしょう。
ですが、これは大学院入試を受ける者にとっては「普通」です。
大学院入試は誰がなんと言おうと人生における岐路にあり、入試の結果でその後が決まるのですから緊張して当たり前なのです。
だからこそ、寝れなくて「普通」ですし、本番当日に体調が万全でなくても「普通」なのです。
受験生の多くはみんな緊張と戦い、万全でない中で試験に挑みます。
したがって、自分だけが不利を負っていると気負う必要はありません。
むしろ、みんな緊張していると考えることで安心することができ、逆に冷静になることができます。
大学院入試本番の心構え、それは自分が緊張していること、他のみんなも自分と同じように緊張していることをしっかりと認識して冷静になることです。
大学院入試に限らず、勝負事は先に冷静になったものが合格を勝ち取ることができるのです。
本番の会場に着くまでで構いませんので、ゆっくりと慌てずに自分の心を落ち着かせられるようにコーヒーを飲んでみたり、自分の好きな音楽を聴いてみたりしましょう。
POINT
・自分だけでなく、他の受験生も緊張している。寝れなくて当然だし、本番当日万全出ないのも当然と思おう。
・試験は最初に冷静になった者が合格する。ゆっくりでいいので自分の心を落ち着かせよう。
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本番前日に確認すべきこと
本番当日は誰だって多かれ少なかれ緊張するものです。
したがって、本番で冷静になるためにも前日の準備がものを言います。
そこでここでは大学院入試前日に必ず確認すべきことをチェックリストとして挙げてご紹介したいと思います。
もちろん、ここで挙げているものは最低限受験で必要なものになります。
ぜひ、大学院入試前日までに自分が必要だと思うもののチェックリストを作って確認するようにしましょう。
入試本番前日に準備するべきもの
まずは「入試本番前日に準備すべきもの」のチェックリストになります。
入試本番前日に準備すべきもの
- 受験票 [必須]
- 時計 [必須]
- 参考書 [必須]
- 筆記用具(鉛筆、鉛筆削り、シャーペン、シャー芯、消しゴム) [必須]
- 財布 [必須]
- スマホ/携帯 [必須]
- 羽織れるもの
- 目薬
- ティッシュペーパー
- お昼ご飯(お弁当)
- 飲み物
まず絶対に忘れてはいけないのが「受験票」です。
これを忘れてしまうとこの年の大学院入試は受験すらすることができなくなってしまいます。
出発の直前にもう一度入っているかどうかを確認し、途中の道で落としてしまわないようにバッグの奥にしまってください。
続いて、なくては困ってしまうのが「時計」です。
大学院入試は基本的に制限時間内に入試問題を解くものですが、大学によっては教室に時計が設置されていないことがしばしばあります。
そのため、時計を持っていないと試験中に時間を把握することができず、ペース配分に非常に苦労してしまいます。
大学院入試の場合、時計の持ち込みが可能であることが多いため、必ず試験会場に持っていくようにしましょう。
とはいえ、あまりにも大きかったり、時計の音がうるさかったりするものは持ち込みできない可能性がありますので、音の鳴らない腕時計のようなものにしましょう。
他にも「筆記用具」がなくては試験を受けることができません。
筆記用具はできたら鉛筆とシャーペンを持っていくと良いでしょう。
その際、できるだけHB以上の濃さのものを使うようにしましょう。
というのも、試験の解答用紙は丸付けの際にコピーをしてから採点するのが一般的であり、あまりにも薄いとコピーできない恐れがあるからです。
また当たり前のことですが、鉛筆削(電動のものや大型のものは不可)、消しゴム、シャーペンの替え芯もマストです。
その他のものについては、適宜必要に応じて準備するようにしましょう。
事前に確認しておくべきこと
準備するものの確認が終わったら、次は「事前に確認しておくべきこと」のチェックに移りましょう。
事前に確認しておくべきこと
- 試験日程
- 試験会場までのルート
- 会場周辺の地理
まず確認するべきなのは「試験日程」です。
この試験日程によって本番当日にどのように動くべきかが決まってきます。
中でもとりわけ大事なのは試験の開始時間です。
一次試験は多くの場合、午前中から試験が開始されます。
そのため、家を出発する時間は試験の開始時間から逆算し、余裕を持って到着できる時間にしましょう。
最低でも30分から40分以上前には試験会場に到着し、トイレの場所の確認などを済ませておきましょう。
また「試験の休憩時間」を確認することも大事です。
昼食を外で食べるのであれば何時までに戻ればいいのか、などしっかりと計画を立てるようにしましょう。
外食をするなら「試験会場周辺の飲食店」も調べておくと吉です。
パパッと済ますことができ、胃に優しいものを選ぶようにしましょう。
他にも「受験会場までのルート」を確認しておくことも大事です。
試験会場の最寄駅を確認するだけでなく、何時の電車に乗ってどこで乗り換えをするかも大事です。
万が一、人身事故などで電車が止まってしまった場合も想定して、2〜3個くらいは迂回ルートも考えておいた方が良いです。
何があるかは分かりませんから最悪のことも想定し、なるべく早く会場入りできるよう計画を立てておくと不安要素が少なくなります。
本番の大まかな流れを確認
ここまでは試験本番前日までの準備について解説してまいりました。
では試験本番当日はどのような流れになっているのでしょうか。
以下はほんの一例ですが、大学院入試の一般的な流れになります。
大学院入試の一般的な試験日程(例)
- 9:30〜10:30 第一選択言語試験
- 10:30〜11:30 第二選択言語試験
- 13:00〜15:00 専門科目試験
語学試験は二つの外国語が課されていることが多々あり、その場合は2言語いっぺんに試験が行われることがあります。
もちろん、大学によっては第一選択言語試験と第二選択言語試験の間に休憩があることもしばしばです。
他に専門科目の試験ではなく面談が午後にあったり、語学の試験が一科目しかなかったりします。
ですが、どのような形であれ、大体の大学院では語学の試験が先に行われて、その他の試験がその後に行われることが多いです。
また大学院入試は試験科目こそ短いとはいえ、基本的に試験時間が非常に長いです。
東大の試験を例に取れば、専門科目の試験時間に3時間も充てられていたりするのです。
したがって、大学院入試ではできるだけ集中力を保ち、自分のベストな状態を維持し続ける必要があります。
ここで挙げたのはほんの一例であり、必ず自分が受験する大学院の試験日程を各大学のホームページなどから参照するようにしてください。
POINT
・多くの場合、午前に語学試験、午後にその他の試験(専門科目の筆記試験や面接)などがある。
・試験時間が長いため、長時間集中力を保ち続けることが強いられる。
入試本番当日の時間の使い方
さて、大まかな大学院入試の流れを掴んだところで、次は当日どのように時間を使うべきかを考えましょう。
入試本番はどんな人であれ多かれ少なかれ緊張しますので、本番当日にどのように自分が動くかをあらかじめシュミレートしておくと試験だけに集中しやすくなります。
入試会場に着いたらやること
まず一番最初に確認すべきことはトイレの場所を確認しましょう。
トイレは女性の場合、特に混み合うことが予想されます。
混んだ場合、トイレを待っているだけで試験開始時間ギリギリになってしまうことも多々あり、それだけで変に焦ってしまいます。
ですから入試会場に着いたらすぐに会場近くのトイレだけでなく、会場から少し遠い場所にあるトイレも確認しておくようにしましょう。
休憩時間の使い方
続いて、考えるべきは休憩時間の使い方です。
結論から言ってしまえば、休憩時間には次の試験科目の勉強をしましょう。
何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、ここで重要になってくるのは勉強する内容です。
試験当日に漫然とこれまでやってきた参考書を読んでもあまり意味はありません。
休憩時間はごく限られた時間しかなく、全てを復習しようと思ってもできません。
したがって、試験直前に勉強すべきなのは「自分がなかなか暗記できていない単語や専門知識」なのです。
これまで自分が勉強してきた内容の中で自分の苦手な項目を確認し、抜けをなくすことが試験直前には非常に有効なのです。
そのため、試験一週間前くらいからなかなか覚えることができないものを一覧にしてまとめておくといいでしょう。
コツとしては頻出項目の中で自分がなかなか覚えられないものをリストアップすることです。
なかなか出題されない内容を復習してもあまり意味はありません。
大学院入試の過去問研究もしっかりと行うようにしましょう。
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お昼ご飯をどうするか
大学院入試は午前から午後にかけて行われることが普通です。
そのため、基本的には昼食をとる比較的長めの休憩が大学院入試には組み込まれています。
ですが、その休憩を丸々昼食に使うのは勿体ないです。
できれば昼食はパパッと済ませてしまい、次の試験の勉強に回したいところ。
したがって、昼食をどのようにとるかは必ず考えておくようにしましょう。
そして受験当日は先に考えていたプランで昼食を取るようにすると勉強時間をしっかりと確保することができます。
入試本番で注意すべき5つの点
音が鳴りそうなものはすべて電源を切ろう
試験中に音が鳴ってしまった場合、厳重注意を受けて没収されるか最悪退出の可能性があります。
他の受験生にも迷惑がかかりますから、試験開始前に音が鳴りそうなものは電源を切るか、そもそも会場に持ち込まないようにしましょう。
電子機器はバッグにしまう
電子機器、例えば携帯やタブレットなどは試験中、机の上に出してはいけません。
机の上に出したまま試験を受けた場合、不正行為とみなされてしまう可能性があります。
必ずバッグの中にしまい、試験中はできれば電源も切っておくようにしましょう。
持ってきた時計は必ず机に出す
よくありがちなミスはせっかく時計を持ってきたのにバッグの中にしまったままにしてしまうことです。
試験会場には時計がないことが多々あり、時計がないと時間配分が非常にしづらくなります。
時計が持ち込み可な場合は、必ず机の上に出しておくようにしましょう。
トイレにはこまめに行こう
トイレはこまめに行っておくのが吉です。
大学院入試は試験時間が長いことが多いため、試験前は大丈夫でも時間が経つにつれてトイレに行きたくなることがあります。
しっかりと問題を解く時間を確保するためにも、また試験にできるだけ集中するためにもトイレは試験開始前に必ず済ませておくようにしましょう。
昼ごはんは重くないものを選ぶ
昼ごはんは重くないものを選びましょう。
重いものを食べて気持ち悪くなったり、お腹が痛くなって試験中にトイレに立ってしまってはせっかく勉強したことが発揮できないまま試験が終わってしまう可能性があります。
できるだけお腹に優しいものを選び、あまり食べすぎないようにしましょう。
また辛いものもお腹が弱い人は厳禁です。
試験が終わってから思いっきり食べるようにしましょう。
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