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【完全保存版】21の問いに答えてレポート完成!文系レポートの書き方【総まとめ編】

2021年11月30日

記事の内容

  • レポートの書き方【総まとめ編】
  • 21の問題に答えるだけでレポートが作成できる
  • アウトラインが簡単に作成可能
  • レポートの評価をよりよくする方法をご紹介

レポートの書き方【総まとめ編】

これまで四回に分けてレポートの書き方について解説を加えてまいりました。

先生から特別な指示がある場合を除き、この四回でご紹介してきた書き方に従うことで、基本的に単位を取得することができるレポートが描けるようになります。

したがって、お伝えするべき内容は既に4回の記事の中で詳しく解説したため、もうほとんど残ってはいません。

では今回【総まとめ編】と銘打ち、レポートの書き方について再び書いているはなぜでしょうか。

それはこれまでの記事の内容を総動員してレポートを書くために他なりません。

つまり、これまでの4回でお伝えしたことはいわばレポートの「理論篇」でした。

そして今回みなさんにお伝えするのは、レポートを実際に書くための「実践篇」なのです。

本記事の目的とは、みなさんのレポートのアウトラインを作り、それに則ってレポートを完成させることにあります。

したがって、みなさんにはレポートの課題に沿いつつも問題に回答してもらいます

この問題に対する解答を作成することで、先生から特別な指示のあるレポートを除いて、レポートを作成することができるようになるのです。

事前に確認しておくべきこと

一問一答に入る前に確認しておきたい事柄がいくつかあります。

まず、問題に答える際はちゃんとレポートの課題に沿っているかを確認しながら行いましょう

大前提としてレポートは先生の出した課題に沿って書かれていない場合、単位がきません。

ですから、必ずレポート課題について確認してからレポートの作成に入りましょう。

また以下にレポートを書くための一問一答を準備しています。

したがって、事前に準備するものとして一問一答に答えるための紙や Wordなどを準備しておくようにしましょう。

頭の中だけで考えるのではなく、考えを文字にすることでより内容がまとまりやすくなります。

POINT

・アウトラインを作成する際に、先生が出した課題をしっかりと確認して指示に従うようにしましょう

・以下の一問一答は紙などに解答を書いて、アウトラインを作成しよう

レポート作成のための一問一答

ここからレポートを作成するための一問一答に入っていきます。

レポートを作成するための行程は大きく分けて7ステップです。

7つのステップとはまず、1/テーマと問題提起をし、その問題点に対する自分の主張を提示します。

次に2/そのテーマに即した参考文献を探し、3/その参考文献を元に自分の主張を根拠付け、自分の議論の客観性を高めるような論理展開を考えましょう。

続いて、4/結論部で本論の議論を要約し、今後の課題を設定してアウトラインを完成させます。

そして5/レポートの書式を整え、6/レポートを実際に書き、7/提出するのです。

この7つのステップに沿った一問一答に答えていただき、レポートを作成していくことになります。

さて、この一問一答では題名に「考えるべき課題」を書き、その下に簡単な解説を加えます。

みなさんは用意した紙や Word ファイルなどにその課題の解答をお書きください。

最後まで答えていくとレポートが完成します

なお、これまでの「レポートの書き方」に関する記事で詳しく解説をしておりますので、そちらも合わせてご覧いただけたらと思います。

1/【序論】テーマと問題設定

単位取得条件はどうなっているか?

まず先生が出したレポート課題を確認しましょう。

レポートで単位を取得する条件であり、先生が出した条件はどんなルールよりも優先されます。

レポートのテーマはもちろんのこと、書式や文章ルールや提出期限なども含めて確認し、自分でしっかりと把握しておきましょう。

テーマを 5W1H に即して考えてみるとどうか?

レポート課題をチェックし終わったら、次はテーマ設定をしましょう。

テーマを設定するには「5W1H」、つまり「Who(だれが)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」を考えてみるとうまくいきやすいです。

それでもテーマが思いつかない場合は、同じ題材を扱った論文や書籍を読んだり、レビューサイトや本の要約サイトを見てみて、自分で書くことができそうなテーマを探してみるという方法もあります。

そのテーマの問題点とは?

続いて問題提起に移っていきましょう。

問題提起とは議論の「切り口」(=出発点)を作ることであり、レポートの根幹をなします。

議論の切り口は、1/世間一般的に賛否両論がある、2/問題の原因が複数考えられる、3/自分から積極的に議論することができる、から作りましょう。

解決策が提示できるものを意識してみるとレポートが作成しやすくなります。

その問題提起に対してあなたは肯定/否定?

問題提起ができたら次は自分の主張を提示しましょう。

自分の主張の提示の仕方はまず問題提起に対して自分はどう思っているのか、つまり肯定しているのか、否定しているのかを考えましょう。

そしてなぜ肯定ないし否定しているのかも考えておくと後々論の展開が楽になります。

2/参考文献を探そう

授業で紹介された文献は使えそうか?

授業中に配布されたレジュメなどに、その授業で扱った参考文献が載っていることがあります。

また授業中にレジュメが配布されていなくとも、シラバスに参考文献が掲載されている場合もあります。

それらの参考文献に載っているもので自分のテーマに沿うものは、レポートの参考文献として使うことができます。

論文や研究書でいい本はあるか?

論文は自分のレポートテーマのキーワードを CiNii Article に入力することで調べることができます。

そして研究書は所属している大学図書館の蔵書検索から探すこともできますし、論文の最後にまとめてある参考文献一覧から探すこともできます。

論文の場合も、研究所の場合も必ず自分がレポートで扱うテーマに沿った内容であるかをしっかり確認するようにしましょう。

参考文献の議論内容を要約すると?

参考文献はそのまま使うことはできず、必ず自分で参考文献の内容を解釈して要約する必要があります。

抽象的な議論の場合、要約を作るのはなかなか骨が折れるため、まずは段落ごとに要約を行い、最後に全体の要約を行うようにしましょう。

後でも書きますが、この時に今回のレポートでは扱えないが面白い内容や今後課題となりそうな内容もまとめておくと便利です。

3/【本論】展開を考えよう

自分の主張を根拠付けられる議論はないか?

探し出した参考文献の中から、自分の主張を根拠付けることができる議論を探しましょう。

そのためには参考文献の議論内容をしっかりと読解し、自分の言葉でまとめておくと便利です。

また引用できそうな箇所はアプリでもなんでもいいので、しっかりとメモしておくようにしましょう。

自分の主張に対する反論はないか?

自分の主張を補強するだけでなく、自分の主張と対立する主張が参考文献の中にないか探しましょう。

もし自分の主張に対する反論が見つかったならば、その反論もアプリなどを使ってメモしておくのがおすすめです。

そしてその反論よりも自分の主張が優れている点を、つまり、その反論に対する批判点を考えてみましょう。

これにより自分の主張をより客観的に示すことができるようになります。

自分の主張をより具体的に示すことはできないか?

基本的にレポートは抽象度の高い議論を行っており、議論を分かりやすく説明するためには具体例を提示することがおすすめです。

またその議論の理解度を示すために、議論の内容を自分の言葉で噛み砕いて具体的に説明することも必須といえます。

レポートを読む先生に伝わるように分かりやすく書くようにしましょう。

4/【結論】レポートの締めの部分を考えよう

本論で展開した議論を要約するとどんな議論になる?

結論部ではレポートの本論で展開した内容を要約し、どのような議論であったかを完結にまとめましょう。

レポートを書く前段階でレポートの要約を行っておくことは、レポートを書く自身の考えの整理にもなります。

余計な具体例などは省略し、議論の骨格を正確に記述しましょう。

今後の課題などはあるか?

レポートの最後に今後取り組んでいく問題意識が示されているとレポートの評価が高くなりやすいです。

したがって、今回のレポートの中では展開しきれなかった内容や議論とは関係ないが面白そうなテーマを探してみましょう。

先にも書いたように、参考文献の読解・解釈をしている時に探しておくと効率的です。

以上で基本的なレポートの構成、つまりアウトラインが完成です。

5/レポートの書式を整えよう

表紙はあるか?

レポートには基本的に表紙をつけます。

その表紙は大学によって用意されている場合がほとんどです。

したがって、表紙があるかどうかをしっかりと確認しましょう。

またオンラインで提出する時など、表紙が不要な場合もあります。

それぞれでレポートの書式は変わってくるのでこちらの記事(【文章ルール・書式編】)で確認するようにしてください。

必要事項は記入したか?

ここで言う必要事項とは以下の7つです。

1/レポートのタイトル、2/講義・演習名、3/所属している学部・学科・専攻など、4/学年、5/学籍番号、6/氏名、7/提出日です。

表紙の有無でこれらの項目は変わってきます。

また、これら以外にも先生に指示された事項は必ず記載するようにしましょう。

使った参考文献はなにか?

使った参考文献はレポートの一番最後にまとめる必要があります。

もし利用した参考文献を掲載しないと、剽窃・盗用と判断されて単位を取得することができない場合があります。

したがって、必ず引用したり、参考にした参考文献があれば一覧にしてまとめるようにしましょう。

参考文献のまとめ方は、こちらの記事【文章ルール・書式編】)で具体例を挙げつつ解説していますので参考にしてみて下さい。

6/レポートを執筆しよう

章立てはどうなるか?

作ったアウトラインを「章」「節」「項」に分けて「章立て」を作りましょう。

章立てを作ることによって論理構造を明確にし、読者である先生にレポートの内容をわかりやすく伝えることができます。

章立てについてはこちらの記事【レポート執筆編】)で解説しておりますので参照してみてください。

レポートのレイアウトは正しいか?

レポートを書く前にレポートのレイアウトがあっているかを確認しましょう。

先生から特別に指示がない場合は、A4用紙1枚で「文字数40字」×「行数30行」の合計「1,200字」にするのが一般的です。

余白に関しては、上25mm、下30mm、左25mm、右25mm で設定するとキレイな仕上がりになります。

そして表紙以外のフッターにはページ数を記載しましょう。

文章ルール・書式は正しいか?

文章を書く際は必ずレポート独自の文章ルール・書式を守りましょう。

レポートおいて、「です」「ます」といった文章表現は使わず、「である」「〜だ」などの表現を使うといった文章ルールがあります。

またレポートにはフォントや文字の大きさなどの書式上の決まりもあるのです。

このように守るべきルールをしっかりと確認しながら、レポートを執筆するようにしましょう。

こちらの記事【文章ルール・書式編】)に文章ルールや書式をまとめているので、レポートを書く際には参考にしてみてください。

引用の仕方は合っているか?

引用にも「正しいやり方」というものが存在します。

まずは本文中に鉤括弧(「」)で文章を引用し、 Word であれば「脚注」機能からそこに注を加えます。

脚注欄には著者名と出版年、引用文の載っているページ数を記載します。

脚注の仕方は具体例も含めてこちらの記事【文章ルール・書式編】)で解説していますので参考にしてください。

7/提出しよう

形式はPDFになっているか?

レポートをネット上で提出する場合は形式はPDFとなります。

なぜ なら、PDFは最も一般的な形式であり、多くの人が読むことができるからです。

メールで提出にせよ、大学のサイトにアップロードするにせよ、必ずPDFの形式で提出しましょう。

もちろん、先生から別の形式を指定された場合は先生の指示に従ってください。

最終チェックは終わったか?

最後に最終チェックをしましょう。

これまでの20項目がすべてクリアできているかを確認しましょう。

また先生の指示にしっかりと従うことができているかを確認するのです。

この確認作業が終わったら、指定された場所に提出するようにしましょう。

以上でレポート課題が完成となります。

レポートでさらに評価をあげるために

ここまでレポートを完成させるための21の質問を出題してきました。

最後にレポートの評価をよりよくするための方法をご紹介してこの記事の締めとしたいと思います。

レポートの評価を挙げる方法、それは「自分独自の観点を入れる」ことです。

多くのレポートは独自の考察というものがなかなか入ってはいません。

ただ単に参考文献の議論をまとめて、いずれかの意見に賛同するだけです。

したがって、自分でしっかりと考え、新たな視点や意見を提供できればそれだけで他の人より頭一つ抜け出すことができるのです。

とはいえ、専門的に研究をしているわけでもない学部生に新たな見解を出すことは非常に難しいといえます。

よって、新たな見解はあくまでも「できたら入れよう」「+アルファ―」というお話になります。

それよりも、これまで解説してきた内容をしっかりとこなすことの方が重要です。

ですが、新たな視点を作る簡単な方法を一つ紹介したいと思います。

その方法とは「議論の前提を変えてみる」ことです。

たとえば、論文では男性についての議論がなされていたけれども、女性ではどうかと前提をずらしてみることです。

このように、前提をずらしてみることで自分独自の論点が作りやすくなります。

是非レポートを作成する時に試してみてください。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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