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【文系院試対策】院試で英語は必須?大学院入試の英語対策は何から始めたらいいかを解説

2022年5月13日

記事の内容

  • 大学院進学を目指す人へ
  • 大学院受験における英語の必要性について
  • 文系の大学院で求められる英語のレベルとは?
  • 大学院入試の英語対策はなにから始めたらいいか

英語は大学院入試に必須か?

文系の大学院を受験する場合、語学の試験が課されることが多々あります。

その中で最も選択される外国語が英語になります。

なぜなら、英語は小中高生から馴染みのある言語であり、大学を受験するにあたって多くの人が勉強したことのある言語だからです。

したがって、大学院入試において英語の試験は高いレベルが要求されることになります。

そのため、大学受験で英語を勉強した人でも勘を取り戻すために、そして難しい文章を読むためにたくさんの時間を英語学習に費やす必要があると言えます。

とはいえ、英語は必ずしも大学院入試において必須というわけではありません

語学は何も英語だけではないのです。

もし英語が苦手であるならば、他の言語で受験することも可能なのです。

そして、他の言語、例えばフランス語やドイツ語などはほとんどの人が大学に入ってから勉強をスタートさせる言語です。

したがって、しっかりと努力すればその分差が出にくくなる科目ということができます。

よって、大学院を受験するにあたって、もし英語に苦手意識を感じているのであれば、必ずしも英語で受験する必要はないと言えます。

他の言語を利用して受験を考える場合は必ず自分の志望する大学院の募集要項などをチェックしてみるようにしましょう。

大学院の研究で英語は不可欠

大学院入試で使わなくてもよいからと言って、英語の勉強が不要かといったらそうではありません。

英語は研究において必須の場合が非常に多いです

というのも、研究をするにあたって英語で書かれた海外論文を読むことが非常に多いからです。

友人にきいたところ、英語が関係なさそうな日本史の分野でさえ英語で海外文献を参照しているのです。

また最近は研究者もグローバルな活躍が求められる時代になってきました

国際学会は最近、コロナの影響でZoomなどでも開催されており、以前よりも簡単に参加できます。

とはいえ、発表を聴くためには英語力が必須となりますし、加えて国際学会での発表で研究実績を作る際も英語での発表となるため、質問に答えられるようにスピーキングの練習がマストととなります。

以上から、文系の大学院に進学してからも研究の一環で英語を利用するため英語学習は絶対に外すことはできないと言えるのです。

大学院で求められる英語レベル

では大学院で必要な英語力はどのくらいのレベルなのでしょうか。

まずは海外の論文を読めるレベルにあることが最低ラインと言えます。

なぜなら日本で論文を書く場合でも、参考文献として海外の論文や研究所を引用することが多々あるからです。

そして、その論文や研究所が国際的基準となっていることも多いため、基本文献が読めないと研究自体が始まらないこともありえます。

したがって、最低でも抽象度の高い研究書などは読めるレベルになくてはならないといえるでしょう。

また先にも書いたように国際的な活躍が求められる昨今、海外の学会での発表で英語が必要になる場合もあります

その場合、論文を英語で書くことができるライティング力、論文を発表し、質問に答えるためのスピーキング力が必要になってくるのです。

他にも小説や詩などを題材にした研究は非常に難易度が高くなります。

特に詩は海外の言語の語感を損なうことなしに日本語へと翻訳するため、相当語学に精通していなければできるものではありません。

海外論文を読むだけであればそこまで難易度は高くないと言えますが、それ以上のことを行おうとするならば必要な語学力は非常に高くなると言えるのでしょう。

大学院入試を受験するにあたり目安となるのはTOEICなら830点TOEFLだと90点といったところでしょうか。

この点数は多くの大学院入試で英語の試験が免除となる点数となります(※ 大学や学科によって免除がなかったり、免除となる点数が違っていたりします)。

あくまでも目安ですが、ひとまずは目標にしていい点数と言えるでしょう。

語学ができないと大学院には入学できない?

話を大学院入試に戻しましょう。

大学院入試の場合、語学ができないとそもそも入学することが難しくなります

私が東京大学などの大学院を受験する際、先輩たちから「語学は足切りがあるからしっかり合格点をとるように」と言われていました。

実際、足切りがあるかどうかは不明ですが、多くの人が口を揃えて言っているがため、語学で失点しないようにすることが大学院合格の近道になることは疑いようはありません。

これはもちろん英語だけでなく、他の言語にも当てはまります。

東京大学を始め、志望する研究科によっては英語以外に第二外国語の試験を要求する場合があります

その際、英語だけがよくて、選択した第二言語の点数が悪かった場合も大学院への進学は難しくなってしまいます。

したがって、大学院入試といえど語学はしっかりと対策を立てないと合格することは難しいといえます。

大学院に入って自分の好きな研究をするためにもまずは語学としっかり向き合うようにしましょう。

大学院を受験するにあたって何から勉強するべきか

では大学院に入学するためにはなにから勉強するべきなのでしょうか。

英語はこれまでも多くの人が中高で、あるいは大学受験で勉強してきている科目になります。

したがって、今現在のその人の実力次第で大学院入試までの学習計画が異なってきます

ここでは大まかに3パターンに分けて大学院入試に向けて英語をどのように勉強したら良いかを考察します。

その3パターンとは1/英語が得意な方2/英語は得意でも苦手でもない方3/英語が苦手な方です。

詳しくは別記事にて深堀りするとして、今回は簡単に解説を加えていきたいと思います。

1/英語が得意な方

英語が得意な方はもうご自身で勉強方法を確立されている方がほとんどだと思います。

したがって、その方法を用いながらどんどんと多読をしていきましょう。

多読で扱う題材は論文がおすすめです。

というのも、英語が得意な人でも学術的な海外論文を読み慣れていない人が結構いるからです。

とりわけ学術的な用語は普通の英語学習では学ぶ機会が少なく、しっかりと慣れておく必要があると言えます。

また自分の受験する大学院の過去問だけでなく他の大学院の試験問題にも取り組んでみるといいでしょう。

大学院で出題される問題のレベルを知ることができますし、なにより文章読解の練習になります。

以下に主要大学の過去問をまとめておりますので、ぜひ活用してみてください。

2/英語が得意でも苦手でもない方

英語に関して苦手意識もないが、得意とも言えないと言う方はこれまでの英語学習を振り返ることから始めるといいでしょう。

苦手意識がないということはこれまで英語に真剣に取り組んだことのある証拠です。

大学受験の頃に自分が使った参考書があればそれを取り出してみるのもいいですし、大学の授業で扱った教科書やノートを復習するのもいいでしょう。

取っ掛かりとしてまずは身近にあるものから英語学習をするようにしましょう。

また一冊で英語の基本が復習できる参考書に取り組んでみることもおすすめです。

特に大学院を受験するにあたって英語学習を再開させようとしている人であれば、忘れてしまっている項目を総点検することができます。

英語は文法や単語、構文などのどれか一つがおざなりになってしまったら、それだけで学習に支障をきたしてしまいます。

しっかりと一つずつ復習していくことが重要となります。

加えて、大学院入試では多くの大学が英文和訳を出題しています。

よって、ある程度英語の勘を取り戻すことができたのなら英文和訳の練習を行うようにしましょう。

とはいえ、英文和訳の練習も基礎があって初めて意味があるものです。

まずは基礎力をしっかりと高めるようにしましょう。

3/英語が苦手な方

英語が苦手な方は今一度基礎から勉強し直すことが賢明です。

たとえ大学院入試でうまくいったとしても、英語を不得意なままにしているとゼミや自身の研究などで大量に英語を読む必要が出てきた際に苦労することになります。

したがって、英語を得意とまではいかずとも誤読することなく読めるところまで実力をアップさせる必要があります。

そのためにはまず英語の基礎から取り組むようにしましょう。

英語の基礎とはなにより英文法と英単語のことを指します。

解説の詳しい英文法の入門書と優しい単語から扱った単語帳をまずは一冊ずつこなすことが重要です。

そして大学院の入試日も頭に入れつつ、基礎はできるだけ早く終わらせるようにしましょう。

基礎が終われば構文や読解の練習に入り、それと同時に単語も文法も一段高いレベルの参考書に取り組むのです。

大学院の受験日から逆算して大学院レベルの英語力を身につけられるようしっかりと計画を立てるのがおすすめです。

文系大学院生は英語以外の言語が必要になることも

さて文系の大学院生は英語以外の言語が必要となる場合も少なくありません

他の言語は大学院入試に必要となるだけでなく、大学院の研究においても必要となる場合が出てくるのです。

例えば、自分の研究対象に関する研究書で、国際的にスタンダードになっている海外文献が英語以外の言語だった場合、その言語を習得する必要が出てきます。

とはいえ、研究対象が非常にマイナーである場合を除いて、そうした国際的に基準となる研究書は英語に翻訳されている場合もあります

まずは英語で読むことができないかも含めて確認してみるのがいいでしょう。

しかし、大学院によっては英語に翻訳された研究書を参考文献として挙げることはできず、原書しか認められない場合もあります

というのも英訳されたものは誤訳があるからに他なりません。

したがって、原書でなくとも参考文献として扱っていいかを確認する必要があります。

もちろん、原書で読めた方がこうした煩わしさもないですし、研究の幅も広がるため他の言語を習得するに越したことはありません。

大学院入試の際に無理に他の言語に手を出す必要は全くないですが、大学院に入ってから他の言語が必要になるかもしれないということは頭の片隅に留めておくようにしましょう。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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