記事の内容
- 浜田山の名店「たんたん亭」のラーメンについて
- 実食レポート
数多の名店の生みの親
多くの名店と呼ばれるラーメン屋さんにも修行時代と言うものがあります。
そんな修行場所として多くの人材が巣立っていた名店が、1977年に浜田山で創業した「たんたん亭」さんなのです。
この「たんたん亭」さんを巣立っていった名店には目黒にある「かづ屋」さんだったり、池尻大橋にある「八雲」さんだったりがあります。
どちらも食べログで高評価を獲得しており、また八雲さんに至ってはミシュランにも選ばれたりしているなど超実力派のラーメン屋さんなのです。
そんな名店を生み出した「たんたん亭」さんも幅広い層から支持を集めており、井の頭線にある数あるラーメン屋さんの中でも屈指の名店として知れ渡っています。
今回はそんな様々なラーメンの名店を生み出した「たんたん亭」さんに焦点をあてたいと思います。
昔ながらのラーメンではありますが、創業から40年が経った今でもその味は古びることはありません。
「原点であり頂点」。
「たんたん亭」さんのラーメンはまさに王道をいくラーメンでした。
ラーメンを食べながらダイエット
「たんたん亭」さんへの経路
「たんたん亭」さんは京王井の頭線にあります浜田山駅が最寄駅となります。
浜田山駅は各駅停車で渋谷から20分、吉祥寺から10分のところにあります。
この浜田山駅は急行が停車しないため注意が必要です。
渋谷から浜田山までもっと早く行きたい場合は、急行で永福町まで行って各停に乗り換えると5分くらい早く着きます。
さて、「たんたん亭」さんは浜田山駅からすぐの場所にあります。
と言うのも、浜田山駅の改札を出て地上に出たらすぐ右折。
右折をして少しだけ真っ直ぐに進んだら、すぐ右手側に「たんたん亭」さんがあるのです。
時間にすればわずか1、2分で到着します。
とても駅近に店を構えており、そのため専用駐車場などはありません。
車で向かう場合は近くの有料駐車場に停める必要がありますが、駅からものすごく近いため車で訪問することをおすすめします。
店内とオーダーの仕方
「たんたん亭」さんのメニュー
卓上
この日は16時半頃にお店を訪問。
店内には先客が2名ほどいらっしゃいました。
席はカウンターのみで10席ほどあります。
たんたん亭さんには券売機などはなく、壁に貼ってあるメニューを見て店員さんに注文し、お会計は後払いとなります。
ラーメンは「支那そば」と呼ばれる中華そばが基本です。
他に「つけそば」や「チャーシューメン」「ワンタンメン」「ワンタンスープ」があります。
ここで注意しなければいけないのは「ワンタンメン」と「ワンタンスープ」の違いです。
ワンタンメンは「ワンタン」+「麺」が入っていますが、ワンタンスープは「ワンタン」のみです。
したがって、麺も食べたい方は必ずワンタンメンの方を注文するようにしましょう。
またワンタンも種類が3つ存在し、1/肉ワンタン、2/エビワンタン、3/ミックスワンタンになります。
3/のミックスワンタンは肉ワンタンとエビワンタンの両方が入ったお得なワンタンメンとなります。
大盛りは150円ですることができますが、トッピングはシンプルに卵だけです。
加えて、瓶ビールを頼むこともでき、ビールのお供として餃子があります。
今回、私は「エビワンタンメン」の大盛、妻が「支那そば」を注文。
妻が餃子を食べたいと言ったので、すかさず瓶ビールもオーダーしました。
卓上にはテーブル胡椒に加えて、餃子の三種の神器である「醤油」「酢」「ラー油」が置かれています。
写真には写っていませんが、各テーブルに水がピッチャーで用意されているのも嬉しいところ。
接客がとにかく丁寧なため女性1人でも安心して入店することができるお店と言えます。
「エビワンタンメン」と「支那そば」
エビワンタンメン
支那そば
オーダーを全て伝えた後にすぐに瓶ビールが到着。
瓶ビールは私が好きなサッポロ黒ラベルだったため幸先の良いスタート。
妻と乾杯しながらラーメンを待ちました。
そのラーメンはというとオーダーしてから7、8分くらいで到着しました。
餃子と一緒に到着したため、おそらくラーメンと同時に出そうとしてくれていたみたいです。
まずは餃子に箸を伸ばします。
餃子は全部で6個あり、中身はキャベツやニラなどでいっぱい。
野菜の旨味が凝縮された餃子はタレにつけなくても美味しい一品です。
餃子を頬張ってからビールを流し込めば、それだけで脳内は至福の嵐になります。
続いて冷めないうちにラーメンへ。
麺が綺麗に平されており、見た目も芸術点が非常に高いです。
スープを一口啜ってみれば、「濃い」出汁の波状攻撃が舌を襲います。
「濃い」と言うのはしょっぱいと言う意味ではなく、旨味が何層にもなって畳み掛けてくるイメージです。
豚骨と鶏ガラなどでとった動物系スープと鰹節や鯖節などでとった魚介系スープが、互いに一歩も譲らず、互いを相補的に高め合っているのです。
動物系の若干もったりとしたスープに魚介の旨味が全面的に溶け出し融合しています。
単にあっさりしているのでもない、そして濃厚な豚骨ラーメンとは違った「濃厚なラーメン」、それがたんたん亭のラーメンと言えます。
麺は中細のストレート麺でスープによく絡みます。
また麺は若干低下水気味のパツパツ系で、ツルツルしているため啜り心地が最高です。
トッピングはデフォで海苔、チャーシュー、メンマ、ネギです。
値段の割にトッピングは少ないのが残念ですね。
ですが、チャーシューは柔らかく煮込まれており、メンマの塩梅も最高です。
今回私がトッピングした「エビワンタン」ですが、これが本当に絶品でした。
ワンタンは熱々のちゅるんちゅるんで、餡の海老もぶりぶりで弾力があります。
麺に負けないほどワンタンが美味しいため、麺なしのワンタンスープがあるのも納得の味ですね。
最後はスープまで完飲し、妻がお腹いっぱいと言って少し残した支那そばも完食。
昔ながらの中華そばですが、それがむしろ時代の「最先端」でもある。
そんなまさに冒頭で書いたような「原点にして頂点」のラーメンがたんたん亭さんのラーメンなのです。
餃子
瓶ビール(サッポロ黒ラベル)
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個人的評価
ここまで浜田山にある老舗「たんたん亭」さんについてレビューしてまいりました。
旨味が完全に融合したスープと、いくらでも食べられてしまうぶりぶりのエビワンタンは食べてみる価値ありの一杯です。
さて、私の個人的評価ですが、「たんたん亭」さんの「エビワンタンメン」は93/100点です。
スープ、麺、ワンタン。
どれをとっても高水準にあり、この味がいろいろなラーメン屋に伝播し、その礎となっていることに納得させられる味でした。
惜しむらくは値段の割にトッピングが少ないことくらいでしょうか。
それでも非常に満足度の高いラーメンであり、何度も足を運びたくなるような必食の一杯と言えるラーメンです。
支那そばよりも少し値段は張りますが、それでもエビワンタンメンは是非ご賞味いただきたいです。
浜田山の近くに用事があるときは、たんたん亭さんに足を伸ばしていただけたらと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
また美味しいラーメン屋さんを見つけましたらご報告いたします。
店名 | 支那そば たんたん亭 |
営業時間 | 11:00~20:30(完売次第閉店) ※コロナの影響で営業時間に変更がある場合があります。 |
定休日 | 年末年始 |
住所 | 〒168-0065 東京都杉並区浜田山3-31-4 |
最寄り駅 | 浜田山駅 |
路線 | 京王井の頭線 |
TEL | 03-3329-4061 |
食べログ | https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131805/13000705/ |