記事の内容
- フランス語学習の方法
- どのようにフランス語を勉強していけばいいかという戦略
学ぼうと思った時がスタート
なにかを始めようとすることは非常に労力を必要とします。
何事も0を1にすることは大変なことなのです。
だからこそ最初が肝心なのです。
ところで、フランス語を学ぼうと思った方は、そう思った理由があると思います。
急に海外に行かなければならない方、旅行でフランスに行きたい方、大学の第二外国語でフランス語を選択した方、留学を考えている方——。
様々な理由が考えられます。
もちろん、フランスのおしゃれなイメージや、フランス語の響きの美しさから勉強してみようと思ったのも十分な理由となるでしょう。
正直なところ、学ぼうと思う理由は何でもいいのです。
やろうと気持ちが傾いている今こそが、0を1にするチャンスなのです。
1になってさえすれば、継続するのはそこまで労力はかからなくなります。
したがって、今回はフランス語を始めようとしているフランス語初心者のために、私の実体験を踏まえつつ「どのようにフランス語を学んでいくべきか」に焦点をあててお話ししていきたいと思います。
まだ学習する言語を、フランス語にするかどうか迷っている方であれば、この記事(第二外国語をどれにするか迷っている方へ。語学の選択において、フランス語を選ぶべき5つの理由)でフランス語がオススメの理由を書いていますので、参考にしてみて下さい。
まずは発音をしっかりと
意外に思われるかもしれませんが、フランス語学習で一番最初に力を入れるべきなのは「発音」です。
なぜならば、フランス語には「リエゾン(liaison)」や「アンシェヌマン(enchaînement)」といった発音のルールがあり、また鼻母音などあまり聞き慣れない発音があるからです。
こうした独特なフランス語の発音に慣れなければ、心の中で音声としてフランス語の文章を再生できません。
心の中でフランス語が響かなければ、文章も読めないし、単語を覚えることもできないのです。
そして、学習を効率的にしてくれるCD付きの参考書も意味をなさなくなってしまいます。
したがって、まずフランス語初心者が力をいれるべきなのは、発音のルールをしっかりと学ぶことなのです。
もちろん、発音を最初から完璧にする必要はありません。
発音はのちのちでも矯正することができるからです。
とはいえ、CDが付いているのならば、その音声の発音に近づくようにマネをしましょう。
マネをすることで、発音のルールも理解できるようになりますし、自分の発音を正確な発音に近づけることができます。
最近の参考書は本体にCDが付いていなくても、専用のダウンロードサイトから音声を落とすことができる場合もあるので、その参考書に音声がないか確認すると吉です。
フランス語の発音には慣れも必要なので、根気強く学習していきましょう。
初級文法をマスターしよう
発音のルールがわかったならば、次に手をつけるべきは「フランス語の初級文法」です。
フランス語文法といっても 恐れる必要はありません。
多くの方が中高で学習している英語の知識を活かすことができるからです。
したがって、英語で学んだことをフランス語学習に応用してみましょう。
例えば、フランス語文法には「複合過去」という単元もありますが、形も英語の現在完了形に似ていますが、意味の上でも、ほぼ英語の現在完了形に相当するのです。
このように、英語の知識を総動員することで、フランス語文法の難易度を格段に下げることができます。
とはいえ、英語との違いも存在します。
もっとも大きな違いの一つとして、動詞に活用がある点が挙げられます。
この動詞の形で、現在形なのか未来形なのか、接続法なのか条件法なのかを判断していきます。
したがって、動詞の活用をしっかりと覚えることがフランス語攻略の鍵となるのです。
攻略法としては、活用の語尾変化に一定の規則がありますので、例外を除けば、その規則を覚えることで対処することができます。
こうした攻略法は、入門書に書かれています。
オススメの入門書は、この記事(フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ入門書【社会人・初心者向け】)で紹介しておりますので、是非参考にしてみて下さい。
そして、学んだ文法事項を定着させるためには、文法の問題集を使うことがオススメです。
文法の問題集は、入門書を一冊終わらせてからでも、入門書と並行して使うこともできます。
私が使ってみて良かった問題集もまとめてありますので、是非ご覧下さい(フランス語の基礎を固めるために。入門書と一緒に使うべきフランス語文法問題集)。
単語学習もマスト
文法学習と並行して行うべきなのは、なんと言っても「フランス語単語」です。
語学において、文法を学び終えた人の中で差が付く点が単語です。
語学力=単語力といっても過言ではなく、言ってしまえば単語を覚えることで表現できる数が決まります。
したがって、早い段階からフランス語の単語学習に着手した方がいいのです。
以前、お話したように単語も英語の知識を活かすことができます(参考:第二外国語をどれにするか迷っている方へ。語学の選択において、フランス語を選ぶべき5つの理由)。
英語で見たことがある単語が、フランス語においても使われているのです。
もちろん英語との違いもあり、フランス語の名詞には「男性」「女性」「中性」といった性による区別があります。
この性による区別もしっかりと覚えることで、文章の読解や会話の場面で役に立ちます。
単語の意味と共にしっかりと覚えるようにしましょう。
オススメの単語集は、この記事(フランス語力向上!初学者におすすめ仏単語帳)で紹介していますので自分に合いそうなものを選んでみて下さい。
読解や会話は後回しでもOK
文章を読むことと会話は後々で大丈夫です。
なぜなら、文章の読解の基本は一文一文の積み重ねです。
短い文章をしっかりと読めるようになれば、自ずと長文も読めるようになってきます。
また会話に関しても、話す際には、頭の中で文法の規則に乗っ取って文章を構成します。
しかも最初のうちは、自分の知っている単語をなんとか駆使して組み合わせていくのです。
したがって、単語と文法の基礎がなければ、どちらもうまくいきません。
だからこそ、まずは単語と文法に力を注ぐべきなのです。
とはいえ、優先順位としては文法と単語になるのですが、会話に関しては最初から始めるメリットもあります。
というのも、発音についてお話したように、フランス語の響きに慣れることは重要なことだからです。
そして発音は一度悪い癖を身に着けてしまうと矯正しにくいものです。
よって、フランス語の基礎を学びながら会話を同時並行的に学習することは非常に意味のあることといえます。
ただし、会話を学ぶ際には、必ずフランス出身の先生に直接教えて貰うようにしましょう。
繰り返しになりますが、精確な発音を身につけるために会話を勉強するのですから、ネイティブの先生でなければその意味がなくなってしまいます。
バークレーハウス語学学校などのように、しっかりとフランス出身の先生が教えてくれる学校を選ぶようにしましょう。
また、大学在学中に留学を見越しているならば、発音を学ぶために会話の勉強を始めることも重要です。
これは社会人の方で、フランスに転勤しなければいけなくなった場合も同様です。
注意としては会話だけを勉強して、基礎をおろそかにすることだけは絶対にしないようにしましょう。
途中で伸び悩む原因となります。
フランス語初心者の場合、文法と単語には必ず取り組むようにしましょう。
もっと詳しく
まとめ
ここまでフランス語初心者の方に向けて、学習方法をお伝えしてきました。
要点をまとめれば、以下のようになります。
今日のPOINT
- まずは発音をしっかりとマスターすること
- 文法と単語がフランス語の基礎となるので重要
- 文章の読解と会話は後回しでOK
- 会話は発音のために勉強するのはあり。だが、必ずネイティブの先生から習い、文法と単語も同時並行でやる
こうした戦略の下で、フランス語学習を進めていきましょう。
冒頭でもいいましたが、語学は最初の一歩目が一番大変です。
最初さえ切り抜けられたならば、きっと継続して学習していくことができると思います。
ですから、自分がフランス語を用いて「どうしたいか」をしっかりと想い描いておきましょう。
未来を想像して、フランス語を話している自分を想像するのです。
それをモチベーションに代えて、これからのフランス語学習の糧としましょう。
フランス語初心者の方には、長い道のりの始まりですが、その道が続く先が素晴らしい未来であることを願っております。
ここまでお読み下さりありがとうございました。
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