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【文系の院試対策】これで語彙力完成!おすすめの英熟語帳を紹介

2022年4月27日

記事の内容

  • おすすめの英熟語帳3冊
  • 英熟語の重要性と学習すべき時期について
  • 英熟語帳の選び方

単語だけでは英文読解はできない

以前の記事()で大学院入試の英語対策としておすすめの英単語帳をご紹介してまいりました。

これらの記事で紹介しました単語帳をやっていただければ、大学院入試でも十分戦えるだけの単語力が身に付くことでしょう

ですが、それはあくまでも「単語」に関してです。

英文は単語だけでなく、熟語の知識がないと読むことはできません

というのも、熟語とは二語以上で一つの意味を持ち、その熟語を構成する単語からは想像することができないような意味を持つことがあるのです。

したがって、意味を自力で類推できない熟語がある以上、正確な英文読解のためには頻出の英熟語は覚える必要があるのです。

そして、そうした頻出の英熟語を覚えるためには英熟語帳を使ってマスターした方が効率的です。

よって、今回は大学院入試を受験するにあたっておすすめの英熟語帳をご紹介したいと思います。

英熟語を学習する時期について

では英熟語はいつ学習するべきなのでしょうか。

結論から言えば、基礎学習ないし復習が終わった後と言えます。

というのも英熟語とは英単語が二語以上集まって構成されるものであり、英単語が英熟語の基礎にあります。

また英熟語は前置詞や副詞などの組み合わせがあり、単に英熟語を丸暗記しただけでは文中の英熟語を見つけ出すことができません。

英熟語を見つけ出すためには英文法の知識が必要となるのです。

さらに後で紹介しますが、英熟語を学ぶの適した参考書として長文が採用されているものがあります。

簡単な内容であるとはいえ、長文を読むためには最低限の解釈力は必要と言えるでしょう。

こうしたことからある程度の基礎力が完成した後に英熟語の学習に取り組むべきなのです。

大学院入試を意識した英熟語帳の選び方

大学院入試において英熟語帳はどのようなものを選ぶべきかもお伝えしておきましょう。

まず第一に挙げることができるのは「網羅性」の高い参考書です。

大学院入試の英文はそこまで難しくはないのですが、それでも一定水準以上のレベルにあります。

したがって、頻出の英熟語はしっかりと押さえておく必要があるのです。

また大学院入試の多くでは「英文和訳」問題が採用されています。

この英文和訳が問われる問題は、素直に直訳することができない箇所が出題されます。

そしてその問題の中で素直に訳出できない理由の一つに英熟語があるのです。

というのも、英熟語には単語の知識だけからは類推することができない意味を持っていたり、語順が特殊なものがあったりするからです。

正確に文章を読解するためにも英熟語の習得は必須と言えるでしょう。

したがって、選ぶべき参考書としては特殊な語順の英熟語や難熟語が収録されている熟語帳であることが望ましいと言えます。

他にもレイアウトだったり、持ち運びやすさだったちが挙げられますが、何より大学院入試でもしっかりと通用するような「内容の充実した」参考書を選ぶようにしましょう。

おすすめの英熟語帳3選

解体英熟語

昔から英熟語を学ぶ際の定番といえば『解体英熟語』です。

本書の特徴はその分厚さもさることながら、英熟語だけで約1000個ものイディオムが収録されている点にあります。

これは他の英熟語帳とは異なり、頻出のものから難熟語までたくさんの英熟語を学ぶことができるのです。

したがって、構文は別売りの『解体英語構文』(以下に掲載)を利用して学習する必要があります。

ですが、この2冊を徹底的にマスターすることで英熟語と英語構文で困ることはほとんどなくなることでしょう。

また内容はといえば、単に熟語の意味が羅列されているのではなく、イディオム内の単語や前置詞の知識やイディオムの成り立ちなどから説明が加えられています。

加えて、本書はブック型の他に「カード型」もあり、自分で単語カードを作成することなくカード学習をすることができます。

ブック型だけだと順番で覚えてしまうことがあり、順番をバラけさせることのできるカード型はしっかり暗記できているかテストできるため重宝します。

なお英熟語・英語構文の両方をまとめた演習編も出ていますので、なかなか英熟語を覚えることができない人は使ってみることをおすすめします。

しかし、内容としては『解体英熟語』と『解体英語構文』で十分と言えますので、何度も繰り返し反復して記憶に定着させるようにしましょう。

速読英熟語

『速読英熟語』も英熟語を学ぶ上で非常に有用な参考書の一つです。

本書は 200 words 程度の英文の中に、約1000個ほどのイディオムが含まれており、英文を読みながら頻出の英熟語・英語構文を学ぶことができます。

長文とはいっても基礎的な英単語で構成されているため、英熟語を学ぶ上で全く妨げになりません。

逆に語と語のコロケーションを知ることができて非常に便利です。

また本書とは別にCDが販売されており、併せて活用することで耳からも熟語を覚えることができます。

CDを流しながら音声に続けて音読する「シャドーイング」を行うことで熟語だけでなく、英語力全体を高めることができます。

本書の売りは目玉である長文だけではもちろんなく、各見出し語に用例があり、語の解説もしっかりしています。

また巻末には構文・語法・文法事項の簡単な解説もあり、これらの項目で詰まったときも本書だけで復習することができます。

一冊で基本的な熟語をマスターしたい人におすすめの一冊です。

システム英熟語

熟語の単語帳でもう一冊何かいいものはないかと聞かれた際におすすめしたいのが『システム英熟語』です。

本書は基本となる動詞や前置詞、副詞などでグループ分けされており、それぞれのイメージを掴んで英熟語を学習することができます。

とりわけ前置詞の解説が詳しく、図やイラストを用いてわかりやすく説明されているのが本書の大きな特徴と言えるでしょう。

また『システム英単語』同様、『システム英熟語』も質の良い例文が掲載されており、文脈に絡めて熟語を覚えることができます。

理屈やイメージを掴むことで、「理解して」英熟語を学びたいという方にはうってつけの一冊と言えるでしょう。

しかしながら、理詰めで熟語を学習できる一方で、ご紹介した上記の2冊よりも暗記しづらいのが難点と言えます。

というのも、赤シートで隠して熟語を学習することができないなど、ガンガン暗記していくような構成にはなっていないのです。

とはいえ、前置詞のイメージやイディオムの成り立ちなどを理解しておけば、それだけ未知の熟語に出会った際に類推が効くようになります。

大学院入試だけでなく、大学院に入った後の研究でも大いに活躍してくれる内容になっています。

なおCDの販売はありませんが、無料の音声データを公式サイトからダウンロードすることができますので、併せて学習するようにしましょう。

語彙力はほぼ完成

ここまでおすすめの英熟語帳を3冊ご紹介してまいりました。

それぞれの参考書にはそれぞれ特徴があるため、ご自身が使いやすい参考書をお選びいただけたらと思います。

さて、英単語に続いて英熟語の学習が終われば、大学院入試に向けた語彙力はほとんど完成したも同然と言えるでしょう。

これからの英語学習であたる英語長文ではほとんど辞書を引かずに取り組めるようになっているはずです。

あとは英文法を含めた基礎力を見直しつつ、読解力の向上を目指していきましょう

語彙力だけがあっても読解の方法を知らないのでは、英文和訳で必要な「こなれた」和訳はできません。

どんな方も必ず読解の仕方の学習はするようにしましょう。

またもし長文読解を行う中で学習した英熟語以外が出てきた場合は、メモ帳などにストックしておき、暇な時に覚えてしまうとでしょう。

以前の記事でも書きましたが、英語力とは結局のところ単語力に帰着します。

是非絶えまなく語彙力の強化をしていくようにしましょう。

きっと研究をするときにその努力が報われるに違いありません。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

次は英語長文の演習をするに当たってのおすすめの参考書をご紹介したいと思います。

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