記事の内容
- いかに院試までの一週間を過ごすか
- 院試を平常心で望めるようにするための方法
平常心に「なる」ことが大事
当たり前のことですが、どのような試験においても平常心で望むことは必須です。
スポーツ同様、練習以上のことを本番で行うことはなかなかに難しいです。
だからこそ、練習で取り組んできたことを精一杯だせるようにすることが合格への近道になるのです。
しかし、院試はすこし大袈裟に言ってしまえば、人生を左右する大きな岐路の一つです。
緊張することはあっても、緊張しないことは難しいでしょう。
したがって、本番を平常心で望むためには、その本番前の期間をいかに過ごすかが重要になってくるのです。
そこで今回はその本番を平常心で乗り切るために、どのように院試までの一週間を過ごしたら良いか、私自身の実体験を踏まえて解説したいと思います。
合格するために!院試前一週間の過ごし方
とにかく暗記系を学習する
院試は大学受験同様に、暗記しなければならないものがあります。
それは語学における単語です。
中には辞書の持ち込みが可能な大学院試も存在するようですが、東大などの院試のように、辞書の持ち込みが不可な場合が多々あります。
東大のような大学院は、あえて難しい単語を出題し、類推させる問題が出題されることが多々あります。
したがって、基本単語は暗記していなければ文脈から類推することができず、点数を落としてしまうことになりかねません。
また専門科目の知識が出題される場合は、その勉強も合わせて行いましょう。
基本的には専門用語を解説するような問題が出題されることになると思います。
自身が専門としたい分野の用語を説明できるように、そちらの暗記も重点的に行うようにしましょう。
暗記は試験が始まる最後の最後まで繰り返し繰り返しやるようにするのがおすすめです。
何度も反復することで知識は定着しますし、何よりこれだけやったんだという自信にも繋がります。
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本番と同じ時間に起きよう
多くの大学生は生活時間が不規則になりがちです。
卒論製作やバイトなどが重なったり、友人と朝まで飲み明かしたりなど、大学生はついつい夜更かしをしてしまいます。
ですが、多くの院試は朝早くからスタートします。
夜の生活リズムに慣れた人が、いきなり朝型になろうとしても土台無理な話です。
だからこそ、本番を意識した生活サイクルを作ることが重要なことになります。
そこで余裕を持つことができる人は一ヶ月前から、最低でも一週間前から「本番である院試の日に起きるべき時間」に目覚ましをセットするようにしましょう。
最初のうちは、どんなに寝る時間が遅くともセットした時間におきましょう。
実家に住んでいたり、彼女や彼氏がいる人であれば、頼んで起こしてもらうのも手でしょう。
本番と同じ時間に起きることで、本番でも普段と変わらないパフォーマンスを期待することができるのです。
本番を意識して行動する
本番を意識するのは何も朝だけではありません。
日中も院試と同じようなサイクルを目指しましょう。
一週間前であれば、院試の1日の日程はすでに発表されています。
そこで、過去問を本番と同じようなスケジュールで解いてみましょう。
院試の日を丸一日体験してみることで、過去問自体のペース配分だけでなく、院試当日のペース配分も考えることができるようになります。
休憩中に何をするか、どのように頭をリフレッシュさせるか。
シュミレーションをしてみることで、どのように行動するのが自分に合っているかが自ずと見えてくるのです。
また院試までまだ時間に余裕がある人は、院試と同じようなスケジュールで学習プランを立ててみることもおすすめです。
例えば、午前中に語学の試験があるならば語学を、午後に専門用語を問う知識があるならば、その勉強を、といった具合にです。
自分のパフォーマンスを最大化するには、当日のスケジュールに自分の身体を慣らしておくことも重要なことなのです。
論文はいろんな人に読んでもらう
面接などで論文審査がある場合、論文はすでに院に提出している時期でしょう。
あるいは提出していなくとも、すでに完成間近といえます。
ここではできる限り多くの人に論文を読んでもらいましょう。
読んでくれる人は、同じゼミの優秀な友人でもいいですし、同じ大学院で同じ研究科を志望している同志でもいいです。
もし可能なら大学院の先輩であったり、同じ専門の知り合いの教授であったりするとベストです。
無論、大学院試で採点するような教授に見せるのは控えたほうがいいでしょう。
アドバイスをもらってしまうことで試験の公平性が損なわれ、問題になる場合もあるからです。
しかしながら、試験官となる教授を除くさまざまな人に読んでもらい質問をしてもらいましょう。
自分の論文を人に読ませることに慣れていない人は、恥ずかしいと感じてしまうかもしれません。
しかし、読んでもらうことによって、その論文の弱点が見えてきます。
どこがどのようにわかりづらいのか、自分では気づくことができないポイントが見えてきます。
これにより、論文審査で質問されるポイントがわかり、その対策を行うことができるようになるのです。
力を抜くことも大事
自分が志望する大学院に合格したいと思うと自ずと力が入ってしまいがちです。
試験まで一週間前となるとなおのことでしょう。
ですが、身体に力が入りすぎてしまうと、力んでかえってよくない結果になってしまいがちです。
だからこそ、しっかりとリラックスをする時間を設けることが大事になってきます。
院試の勉強を終えたのなら、少し自分の趣味に興じる時間があってもいいのです。
趣味でなくとも、友人や恋人と会話をしたり、なんだったら寝る前に少しお酒を嗜むのもいいでしょう。
心身をリラックスさせることもパフォーマンスの向上には不可欠なのです。
とはいえ、院試が近くなりすぎると焦りからか、休むことが悪いことのように思えてきてしまいます。
ですが、リラックスする時間を作ることは本番においても有効な戦術となるのです。
試験中は目一杯集中して問題に向かっています。
しかも院試の試験時間は長いことが多く、したがって、一つの試験だけで非常に疲労が溜まってしまいます。
だからこそ、休憩時間にいかにリラックスし、次の試験に向けて集中力を回復させるかが大事になってきます。
前のめりに院試へとひた走るのではなく、一度足を止めることで見えてくるものもあるのです。
最後の準備へ
院試一週間前は文字通りラストスパートです。
ここで新しいことに手を出しても絶対にうまくいきません。
これまでやってきたことを信じ、繰り返し同じ参考書をやることが大事になってきます。
これまでの積み重ねを信じることは、平常心で院試に望めるようになり、自分がもつ最大のパフォーマンスを発揮しやすくしてくれます。
ですから、繰り返し繰り返し同じものを反復し、記憶に定着させましょう。
さて、ここまで院試までの1週間でやるべきことを列挙してまいりました。
これは私が院試を受けて合格するまでに行っていたことです。
私が経験したことが少しでも、これから院試に臨む方の助けになることを願っております。
院試まで残りわずかですが、気負わずに過ごし、合格を勝ち取ってください。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
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