記事の内容
- 入門書を終わらせた後は何をやればいいのか?
- 問題集をやることで文法の基礎固めができる
- オススメのフランス語文法問題集
文法の基礎を固めるために
語学を学ぶ以上、その言語に内在している文法を学ぶことは必要不可欠なことです。
文法とはある意味でその言語における骨組みのようなものと言えるでしょう。
この骨組みがなければ、そもそもフランス語として成立しません。
したがって文法事項をまずしっかりとマスターすることが語学学習の第一歩と言えるのです。
以前の記事(フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ入門書【社会人・初心者向け】)で、私はフランス語初心者の方に向けてオススメの入門書をご紹介しました。
以前の記事でご紹介した本は、どれも使いやすいので是非手に取って自分に合う参考書を探してみてください。
とはいえ、入門書をしっかりと繰り返し学習されている方でも、文法事項がちゃんと定着しているかを確認する必要があります。
基礎を適当に済ませてしまう人と、そうでない人とでは、後々の語学学習において大きな差となって現れます。
ですから、初級文法を学んでいる今こそしっかりと基礎を固めておいた方がいいのです。
そこで、基礎固めができたかどうかを確認する最良の方法が「問題集」を使うことです。
今回はフランス語文法をしっかりと定着させるために、オススメの問題集をご紹介したいと思います。
フランス語文法問題集の使い方
オススメの問題集を紹介する前に、効果的な問題集の使い方をご紹介します。
この問題集を使う人として想定されるパターンは2パターンあると思います。
1つ目は「入門書と並行して問題集をやる」パターンで、2つ目は「入門書を通読してから問題集をやる」パターンです。
それぞれのやり方について、詳しく見ていくことにしましょう。
入門書と並行して問題集をやる
入門書と並行して問題集をやる方法は、「石橋を叩いて渡っていくような人」にオススメです。
というのも、この学習法は時間はかかってしまいますが、一歩一歩しっかりと積み重ねていくことができるからです。
具体的に見ていくことにしましょう。
入門書と一緒にやっていく場合は、単元ごとに問題集に取り組んでいきましょう。
なぜならば、一課の内容をその都度確認することで、わからない箇所をあぶり出すことができるからです。
これにより、文法事項をわからないままにすることなく、積み上げ学習が可能になります。
そして可能ならば、問題集に書き込むのではなく、紙などを用意してそちらに書くようにしましょう。
紙に書くことで、繰り返しその問題集を使うことができ、全単元が終わった後の総復習にも使うことができます。
余裕のある人は、その文法問題集に出て来た単語を覚えてしまうのもいいかもしれません。
以前の記事(フランス語力向上!初学者におすすめ仏単語帳)でオススメの単語帳も紹介しましたが、少しでも多くの単語を知っている方がフランス語力は高くなります。
それに問題集でみた単語が、単語帳をやったら出てきたなんてことも少なくありません。
単語は何度も繰り返すことで覚えることができます。
入門書と一緒に問題をやっていく方法は、ゆっくりと時間をかけて行う方法であるからこそ、単語も文法も定着していくのです。
入門書を通読してから問題集をやる
入門書を通読してから問題集をやる方法は、「何度も繰り返し反復して学習するのが得意な方」におすすめです。
イメージとしてはペンキを重ねて塗っていくイメージでしょうか。
入門書を一冊終わらせた状態にして、問題集を一気に解いていきます。
この学習方法は、文法事項を忘れてしまっていることが多々あり、1回の学習は非常に粗くなってしまうのですが、短期間で何度も繰り返すことによって荒さがとれ、記憶に定着していきます。
この学習方法は一課にそこまで時間をかけないため、スピーディに学習していくことが可能となります。
とはいっても、問題を解いた後はしっかりとどこで躓いたかを確認し、しっかりと見直しをするようにしましょう。
自分の苦手な単元がわかれば、もう一度入門書や文法書で該当箇所を復習することにより、文法事項がさらに記憶へと定着がすることでしょう。
また、この方法をさらに効率よくするためにおすすめなのが、間違えた問題に印をつけておくことです。
何度も何度も問題集を繰り返しますので、間違えた問題に印をつけておくことで、いつも自分が引っかかってしまう箇所をあぶり出すことができます。
繰り返した数だけ覚えも良くなっていきますので、是非何度も反復して学習するようにしてみてください。
オススメのフランス語問題集
解説がくわしいフランス文法問題集
『解説がくわしいフランス文法問題集』は、その名の通り解説が充実した問題集です。
したがって、問題を解いて間違ったところを解説を読むことで深く理解することができます。
構成としては全25章からなり、それぞれの章ごとに[ステップ]と題されたページがあります。
その[ステップ]には左ページに練習問題、右ページに答と解説があり、章の最後には[力だめし]が付されています。
巻末の力だめしの答えには、解説の他に「注意」や「ヒント」が書かれており、学習効率をあげてくれます。
入門書で分からなかったことが、『解説がくわしいフランス文法問題集』の問題を解いたら分かったということもあります。
フランス語学習初心者の方が最初に取り組む問題集として一番オススメです。
フラ語問題集、なんか楽しいかも!
『フラ語問題集、なんか楽しいかも!』は、以前から再三登場している清岡先生が著した初心者向けのフランス語問題集です。
以前の記事(フランス語を勉強したい方へ。フランス語初心者のためのオススメ入門書【社会人・初心者向け】)でも紹介しました『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』を学習された方には、一番オススメの問題集です。
課の最初に文法事項の説明があり、その後に Exercies(問題)と Corrigés(解答)が続きます。
巻末にはフランス語の発音ルールが簡潔に載っています。
『フラ語問題集、なんか楽しいかも!』も、文体が合わない人がいるかもしれませんが、所々にジョークがちりばめられており、読んでいてクスッと笑ってしまうこともしばしば。
解説もピカイチなので、何度も繰り返し使って文法事項を定着させてください。
CDブック 基礎徹底マスター!フランス語練習ドリル
『基礎徹底マスター!フランス語練習ドリル』は、問題集に珍しいCD付きの書籍です。
課の最初のページに例文が載っており、それをCDで聴いて覚えることが可能です。
文法を手っ取り早く覚える方法としては、例文を暗記してしまうことも一つの手です。
全27レッスンから構成された本書は、例文、文法の解説、練習問題、解答とオーソドックスなスタイルで書かれており、レイアウトもシンプルで見やすいです。
フランス語は動詞の変化で躓く人も多いため、動詞の問題が多いことも本書の特徴と言えるでしょう。
解説はポイントが抑えられており、簡潔にそしてわかりやすく行われています。
耳から学習することが得意な方であれば、試してみる価値のある本と言えるでしょう。
終わりに
ここまでフランス語の文法問題集についてオススメを紹介して参りました。
上記の問題集であれば、フランス語入門書を終えた方でも、フランス語入門書と並行して問題集を使いたい方でも使いやすいものであると思います。
そして、この問題集を終わらせられれば、初級文法に関しては終了したと言って良いと思います。
とはいえ、「問題集を終わらせる」「初級文法が終わり」というのは、ただ問題集を一周したことを意味するのではありません。
本当に「終わり」といえるのは、しっかりと文法事項が定着してからのことです。
したがって、何度も入門書と問題集を繰り返して学習するようにしましょう。
基礎固めはどんな語学においても、その後の「伸び」に関わってきます。
焦る必要はないのですから、しっかりと地に足をつけて学習に取り組んでいきましょう。
ここまでお読み下さりありがとうございました。