記事の内容
- ダイエットにおいて引っかかりやすい落とし穴
- 停滞期と勘違してしまうと大変なことになる
- 減量成功経験のメリットとデメリット:「確信という罠」
- ダイエットにおける罠に引っかからないために確認すべきポイント
ダイエットの落とし穴
ダイエットがうまくいっている時は、ちょっと気をつかうだけで勝手に痩せていきます。
摂取カロリーよりも消費カロリーを多くしているだけでも体重は減るのです。
しかし、快調だと思っているその間に「痩せなくなる種」を巻いてしまっている可能性があります。
そしてその種が芽を出した時、それまで順調に落ちていた体重は停滞をしてしまうのです。
この停滞はいわゆる「停滞期」とは質を異にします。
停滞期とは、簡潔にいうならば、体重が減った際に身体が異常を感じて省エネモードになることです。
したがって、ダイエットを継続的に行っている人であれば、停滞期になる可能性があります。
しかしながら、今回お伝えする「ダイエットの罠」とは停滞期とはある意味真逆と言えます。
というのも停滞期とは異なり、その罠にさえ気付くことができたならば容易に回避することができ、どんな種類の罠かがわかり、その罠を外すことができたならば、再び痩せるルートに乗ることができるからです。
この罠は、ある種ボタンのかけ違いのようなものです。
見直すべきポイントをしっかりと抑えることで、より最短ルートでダイエット成功へと突き進んでいくことができるでしょう。
そこで今回はダイエットにおいて、ついつい見逃してしまいがちな「ダイエットにおける罠」について焦点を当ててみたいと思います。
※痩せないと悩んでいる方は併せてこちらの記事(「痩せない」のは方法が合っていない?方法を変えることで、ダイエットを成功させる)もお読みください。
停滞期と早合点する前に
冒頭でお伝えしたように、一見停滞期と似ている「ダイエットの罠」ですが、両者は根本的に異なっています。
停滞期はいくら原因を探求したとしてもなかなか結果が出ないのに対して、「ダイエットにおける罠」は原因を特定し改善することですぐに結果がでやすいのです。
しかしながら、ダイエットをしている方で、体重が減らなくなるとすぐさま停滞期だと結論づけてしまう人が多々います。
それは痩せなくなったという焦りがあるのでしょう。
また停滞期という言葉があまりにも有名になったからでもあります。
理由はなんであれ、停滞期と早合点してしまったならば、その時点でダイエットの罠に取り込まれてしまっている可能性があります。
停滞期でもないのに停滞期の対策、とりわけチートデーなどを行ってしまったならば痩せるものも痩せられなくなります。
停滞期でもないのにチートデーを行ってしまったのなら、それはただ単にカロリーを過剰に摂取して終わってしまっただけになりうるからです。
そして最も恐ろしいのは、いつまでも体重が減らない理由を停滞期だと勘違いしたままになってしまうということです。
罠に気付くことができなかったならば、最後まで絡めとられてしまい、最悪の場合、ダイエットはそこで終了となってしまいます。
ちょっとしたボタンのかけ違いが「ダイエットの終わり」という最悪の事態の引き金になるのです。
だからこそ、短絡的に停滞期だと答えを出す前に、しっかりと「なぜ痩せなくなったのか」を考えるようにしましょう。
ちょっと考え、考えたことを実行するだけでその罠は簡単に外れる罠だったりするのです。
成功してきたという確信を相対化する
それでは具体的に陥りやすい罠について考察していきたいと思います。
この罠は普通に考えればあたりまえのことばかりです。
しかし、体重を落とすことに成功している人であればあるほど陥りやすい罠とも言えます。
なぜなら、今までやってきた方法で成功してしまっているからです。
この成功体験ほど今行なっているダイエットを絶対的に正しいと確信させてしまうものはありません。
まず根本的に考え直す必要がある罠とは「ダイエットにおける確信」なのです。
この確信を相対化する必要があります。
成功、つまり、体重が減ることはダイエットを継続させてくれるもっとも重要なファクターのひとつです。
体重が減ることによって確かな結果を手にすることができ、痩せた自分を見て、もっと理想的な自分に近付きたいと思えるようになります。
しかし、この成功は諸刃の剣でもあり、逆に目を曇らせてしまう「失敗の種」でもあるのです。
「痩せてきたからこそこのダイエットに間違いはなく、ありうるとすれば有名な停滞期だ」
この思考は普通であれば簡単に気付くことができます。
けれども、ダイエットで自分は体重を減らすことができたという確信によって、疑うことすらなく「停滞期」と判断し、ドツボに嵌っていくのです。
したがって、まずは自分の行なっているダイエットを見直すことが大事です。
むろん、自分が行なっているダイエットが無理を感じずに痩せることができているのであれば、変える必要はとりたててないと言えます。
ですが、そのダイエットを総点検することが大事です。
ダイエットを決意した時の身体と、ある程度ダイエットを行なってきた今の身体とでは、そこに大きな変化が存在します。
その身体の変化にしっかりと気付いてあげ、そこに修正を加えること。
この修正こそが、ダイエットの罠を解除する重要な鍵となります。
そして、この修正をしても全く痩せる気配がないのであれば停滞期を停滞期として確定させることができるようになるのです。
それでは修正を加えるとしても、どこに総点検のポイントはあるのでしょうか。
以下では、そのポイントについて解説していきたいと思います。
総点検のポイント
体重が減っているのに摂取カロリーがそのまま
まず第一に考えるべきなのは、知らず知らずのうちに摂取カロリーが消費カロリーと同じ、ないし多くなってしまっていることです。
これはダイエットに成功している人にとってもっとも陥りやすい罠といえます。
なぜならダイエットに成功している場合、痩せることができる摂取カロリーをだいたい把握しており、そのカロリーに合わせて食事をとっているからです。
しかし、そもそも太っている時は基礎代謝が高く、したがって摂取カロリーの上限も高いです。
ですが、痩せてくるとどうしても基礎代謝は低くなってしまいます。
それに気づかずに太っていた頃と同じカロリーを摂取していたならば、痩せるものも痩せなくなってしまいます。
これが第一の罠になるのです。
こうした罠にはまらないためにも、体重が5キロや10キロ近く落ちた段階でもう一度自分の基礎代謝を調べるようにしましょう。
これによって、その体重ごとのカロリー上限を知ることができ、そこから痩せることのできる摂取カロリーを再度、逆算することができます。
一番単純なことですが、一番忘れやすい点ですからまずここからチェックしていきましょう。
食事の「内容」はどうか?
ダイエットをしている人であれば、食事の重要性は身に染みて感じていることでしょう。
日々の食事で食べるものがわれわれの身体を形作るわけですから、当然の帰結として食べるものが重要になってきます。
この食べ物はダイエットにおいても変化していくことでしょう。
多くの人は、以前の記事(【実際にこれで痩せた】ダイエットにおいて食べるべき、おすすめの食材【厳選4つ】)でも紹介したようなダイエットに適した食材だけでなく、ダイエットにおいても食べられるものをさがすことでしょう。
理由は単純明快であり、ダイエットを継続する上で同じ食べ物を食べ続けることは苦痛になるからです。
この苦痛を避けるために、ダイエットを続けながら食べることのできるものを探すのですが、実はその食材がダイエットに不向きな場合があります。
たとえば、腹持ちがいいものだと思っていたものが意外とカロリーの高いものであったり、その食材を食べることによって食欲が増進されてしまうものであったりがそれにあたります。
これは成分表をしっかりとチェックすることで対策をすることができます。
また自分の好きなものを我慢し続けることもストレスとなります。
このストレスを我慢しながらダイエットをすることは非常に大変なことです。
ですから、少しは好きなもののを許しながらダイエットをすることが肝要になってくるのですが(参考:【4か月】ダイエット入門とその戦略【−16キロ】)、ダイエットに慣れてくるとこの制限に対する考えが緩くなってしまいがちです。
実際、私はお酒とラーメンを食べながらダイエットをしているのですが(参考:【お酒好き必見】ダイエットでお酒は飲んでいいの?【飲みながら痩せる方法伝授】あるいは、ラーメン好きのダイエット。ラーメンを食べながら痩せるための方法。)、3月にアイスを加えてしまったがゆえに痩せなくなってしまいました。
※実際の記録はこちら(【2020年3/7〜3/13】第七回:ダイエット最前線!経過報告【痩せた? 太った?】)
これによって、私の体重は落ちなくなってしまったのです。
こうしたことはほんの一例にすぎませんが、日々の食事内容はどうしてもダイエットにおいて影響を持ちます。
私はアイスをあまり食べないように調整するようにしてから、再び体重が落ちるようになってきました。
慣れてくるとその余裕からか「これくらいならいいだろう」と考えてしまいがちです。
制約を緩めすぎるとそれは最早ダイエットと呼べるものではない食事内容になってしまうのです。
したがって、今現在どのような食事をとっているかを改めて客観視してみて、ストレスにならない程度に食べるべきものを吟味し直してみましょう。
運動したから大丈夫?
運動をしてダイエットをしている人にとって陥りやすいのが、運動しているからといって「これくらいなら大丈夫」と過食してしまうことです。
運動は多くの人が思っているよりもカロリーを消費しません。
毎日身体を動かすことが仕事であるスポーツ選手であるならいざ知らず、一般の人であれば毎日激しい運動を続けるのは非常に難しいことでしょう。
週に数度、あるいは毎日簡単な運動をしたとしても、消費カロリーはそこまで大きく増大することはないのです。
それなのにもかかわらず、自分は運動しているからといって好きなものを好きな量食べていたのでは痩せることは絶対にありえません。
繰り返しになりますが、消費カロリーが摂取カロリーを超えることで痩せることができるのですから。
しかし、運動をするとどうしても「痩せた気」になってしまいます。
それは部活をやっていた頃の自分と重ね合わせているためか、はたまた汗を流し、筋肉を使ったという実感がそうさせるのかもしれません。
ですが、運動だけで痩せることは非常に困難と言わざるを得ないのです。
とはいえ、誤解しないで頂きたいのは「運動をするな」と言っているのではありません。
私自身も毎日1万歩歩いていますし、運動をすることで見た目もよくなり、かつ健康にもいいのですから(参考:歩くダイエットの「コツ」教えます。実際に毎日一万歩歩いたことで、半年間でマイナス20キロ。)。
そうではなく、運動だけでダイエットを終わらせてしまい、食事制限をなにも考えていないならば、そこに落とし穴があるということなのです。
したがって、運動は基礎代謝を上げる上でも重要なことですので、行うことは大事なことですが、ダイエットで痩せたいと思うならば、日々の食事の内容もしっかりと考えるようにしましょう。
一人で難しいようであれば、パーソナルトレーナーの人に相談することも重要です(【ジム選びのコツ教えます】おすすめのパーソナルジムを紹介。確実にやせるにはプロの指導が一番【髄時更新中】)。
自分にあった方法を適宜選ぶようにしましょう。
慣れは注意
ここまで気をつけるべき罠について考えてまいりました。
もちろん、今回の記事で取り上げたものは、あくまで多くの人の躓き石として代表的なものとなります。
これ以外にも至る所にダイエットの落とし穴は存在しているのです。
総じて言えることは「慣れ」に注意しなければならないということです。
慣れは人を盲目にさせます。
「いつもどおりやっているから」という確信の呪縛は、わかっていたとしても非常に強固なものです。
だからこそ、気付いた時にしっかりと対処することが重要なことになってくるのです。
停滞期だと早合点し、ダイエットの袋小路に迷い込む前に、そして迷い込んだとしても、自分の行なっているダイエットを見直すことで、そこから脱出することができるようになるでしょう。
ダイエットは一筋縄ではいかないことが多々あります。
好事魔多し。
ダイエットがうまくいっているときこそ、最新の注意を払うべきなのかもしれません。
ここまでお読みくださりありがとうございました。