記事の内容
- 中級フランス語について
- 中級単語帳を選ぶ際に気をつけるべき2つのポイント
- フランス語における中級単語を扱っているおすすめの単語帳3冊
初級単語を終えた方へ
この記事をお読みになっている方の多くは、初級単語の学習を終えた方になると思います。
初級単語は日常的に使う頻度が最も高い単語を網羅しており、フランス語の簡単な文章であれば読むことができるようになります。
しかし、初級単語で読むことができるのはあくまでも簡単な文章だけです。
それ以上の文章はなかなか読むことができません。
したがって初級単語を終えたなら、フランス語学習はさらに中級単語へと進む必要があるのです。
初級単語は最も頻度の高い単語でありますが、中級単語も基本的には高い頻度で使用される単語なのです。
しかしながら、私自身もそうでしたが、初級単語を終えたばかりの方は、フランス語中級の単語帳のどれを使えばよいか迷ってしまいます。
そこで今回は、私が実際に学習した単語帳の中からおすすめの「フランス語中級単語帳」をご紹介していこうと思います。
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中級の単語帳を選ぶ際に気をつけるべきポイント
フランス語の初級単語を終えた方なら、選び方のコツがわかっていらっしゃる方も多いと思います。
しかしながら、単語帳の選び方を分かっているという人でも、選び方を間違ってしまうと挫折につながってしまうような危険なポイントが二つ存在します。
それがあまりにも1/「収録単語が多すぎること」と2/「自分の実力に合っていないこと」です。
収録単語が多すぎる
初級単語を終えたばかりの人は今、簡単なフランス語が読める喜びを感じてらっしゃることと思います。
私自身も店の名前や道端の看板にある簡単なフランス語が読めた時、非常に嬉しかったことを覚えています。
ですが、ここに罠がある場合があります。
というのも、やる気がある時はたくさんのことを一度に学びたいという気持ちが強くなり、その結果、収録数の多い単語帳を選んで自分のキャパをオーバーしてしまい、最後まで単語帳をやり遂げることができないといった事態が想定できるからです。
この結末はといえば、フランス語学習の挫折になります。
せっかくフランス語初級を終えたのにもかからず、挫折してしまっては非常にもったいないです。
したがって、もっと学びたいという気持ちも少しだけ抑えてください。
そして仕事や他の勉強との兼ね合いを考えつつ、収録単語を考慮に入れて単語帳を選んでみるようにしてください。
自分の実力にあっていない
やる気があることは大いに結構なことなのですが、それが空回りしてしまう二つ目の例がこちらになります。
それは自分の実力がそこまでないにもかかわらず、勇足になって中級単語に手を伸ばすことです。
フランス語を学んでいる人の中には、早く初級を終わらせていろいろな本を読みたいと思い、初級をマスターせずに次の段階に移ろうとする人がいます。
しかしながら、初級はフランス語学習の根幹であるため、後々の学習で苦しい思いをすることになってしまいます。
また当然のことながら、フランス語中級の単語は英語からの類推が効かない難単語の割合も増えていきます。
こうしたことから、必ず初級の単語帳を終わらせてから中級の単語帳に取り組むようにしましょう。
自分の実力をしっかり見極めることも語学上達の近道になるのです。
おすすめのフランス語初級単語はコチラ
文系の大学院を目指す方へ
大学院を目指している人は必ず中級単語までマスターするのがよいでしょう。
というのも、大学院入試の多くは辞書の持ち込みができません。
したがって、その単語を知っているかどうかで文章を把握できるかどうかが変わってくるのです。
いくら難しい文法事項を学習したとしても、あくまで文法は文章の形式を理解するための道具です。
内容の理解には単語力が必須となりますので必ず中級単語までは終わらせるようにしましょう。
仏検で目安となるとレベルは、だいたい2級レベルといえそうです。
しかしながら、仏文などフランス語をメインとする研究科に入る場合は、どんどんと上のレベルの単語をマスターするようにしましょう。
おすすめのフランス語単語帳3選
正直なところ、単語帳は実際に使ってみないと自分に合うかどうかはわかりません。
しかし、合わなかった場合、せっかく買った参考書が無駄になってしまいます。
したがって、今回は実際に私が使用していた単語帳毎にそれぞれの特徴をご紹介したいと思います。
少しでも単語帳を選ぶ際の手助けになったら幸いです。
それでは早速、おすすめのフランス語中級単語帳をご紹介していきます。
仏検 準1級・2級必須単語集
フランス語単語を学ぶ上で王道の参考書といえば『仏検 準1級・2級必須単語集』です。
初級単語の参考書も出ており、そちらで初級単語を学んだ人であれば、この本に進むのがおすすめです。
単語だけでなく、重要な熟語表現もしっかり掲載されています。
重要な多義語もしっかりと必要な意味が一通り載っているので、この本を一冊覚えるだけで相当な実力がつくことは間違いありません。
付録にCDが付いており、また短い文章も収録されているため、音読やディクテーションの練習にも最適です。
加えて、練習問題も豊富に収録されているので「これ一冊で何度も美味しい」参考書といえます。
内容的には中級だけでなく、上級までの内容が含まれているため、自分の実力と相談してからの購入をお勧めします。
個人的な難点を挙げるとすれば、レイアウトが少し見づらいかもしれません。
大学院を目指している方は最低でもこの本の2級までは終わらせるようにしましょう。
仏検準2級・3級対応 クラウン フランス語単語 中級
『クラウン フランス語単語』は、中級だけでなく、初級と上級も合わせると三冊発売されているシリーズ本です。
したがって、『クラウン フランス語』の初級を使っていた人は、そのまま中級にステップアップしましょう。
さて、この本はレイアウトが非常に見やすく、見開きで左ページに短いフレーズ、右ページに単語とその単語の意味が載っています。
また各部(partie)の終わりには、その部で出てきた単語を用いた文章が収録されています。
無料ダウンロードできる音声ファイルを使えば、ディクテーションの練習にも使えますし、音読の練習をするのにも最適な題材です。
他に中級文法のコラムも収録されており、つまずきやすいポイントを解説してくれているのも嬉しいポイント。
初級単語は別の参考書を使っていたが、中級からクラウンに変えたいという人でも問題なく使うことができます。
レイアウトに関してはコチラから内容を確認することができますので参考にしてみてください(参照元:三省堂サンプルページ)。
『クラウン フランス語単語 入門』
中級者のためのフランス語語彙力アップ1500題
『中級者のためのフランス語語彙力アップ1500題』は接頭辞や接尾辞の知識から語彙力を強化することができます。
他にも類義語や反対語を駆使して語彙力を増強する方法も紹介されています。
これにより、基本的な単語をもとにして中級単語を取得することができるのです。
そして、接頭辞や接尾辞の知識などは未知の単語を類推することもできるようになります。
大学院入試やフランス語検定など、見たことがない単語が含まれる文章を読解する場合に非常に便利なのです。
問題も「力だめし」や「Exercice」といった形で豊富に収録されており、問題を解くことで単語を記憶に定着させてくれます。
ただ大学院入試を考えた場合、若干必要な単語数が少なく、他の単語帳で補強する必要があります。
レイアウトに関してはコチラから確認することができるので是非参考にしてみてください(参照元:白水社サンプルページ)。
繰り返して覚えよう
ここまでおすすめのフランス語単語帳をご紹介してまいりました。
中級単語は初級単語よりも見慣れない単語の数が増えてきます。
語学が得意ではない方にとってはなかなか覚えられない単語なども出てくることでしょう。
それでも諦めないことが肝心です。
単語帳ではなかなか覚えられなかった単語でも、フランス語の文章を読むようになってから覚えられるようになったケースも多々あります。
したがって、語学は根気が重要です。
一度にすべてを覚えようとせず、肩の力を抜いて何度も繰り返す中で覚えるようにしましょう。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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