みなさん、ごきげんよう。
今日はみなさんご存知、『ろくでなしBLUES』の名言についてまとめてみました。
ろくでなしBLUESとブルーハーツ
みなさん、「ろくでなし」という言葉にどのようなイメージをもたれますか?
この漫画が「不良」を主人公にしていることもあり、なんとなくやばいひと、と思っていませんか?
この「ろくでなし」という題名は、ブルーハーツの「ロクデナシ」という歌に由来しています。著作権の関係で、歌詞を掲載することができませんので、みなさん検索してみてください。
簡単に言えば、「ロクデナシ」のテーマは、「世界」、「世の中」と「この星」の対比です。ロクデナシである僕は、「世界」や「世の中」からは蔑まれています。続編の「ロクデナシⅡ」では、僕は家すら貸してもらえないことも明らかになります。
ひどい世の中ですね!
しかし、「この星」は僕のためにぐるぐるまわっている、という異常な直感が彼を支えています。
それゆえ、彼はみずからをロクデナシとして気高く生きていくことができるのです。
かっこいいですね!
みなさんも、ロクデナシになりたくなってきましたか?
さて、この『ろくでなしBLUES』は、ロクデナシのひとりである前田大尊を主人公にした不良漫画です。
あらすじは、語りません。みなさんが自分で読むべき書物であるからです。
道具と人間
渋谷の帝王、鬼塚。
こいつは手下にパーティー券をさばかせて、そのアガリをせしめるとんでもない野郎です。
それでも「仲間」は鬼塚のまわりに集まります。
それは、鬼塚が圧倒的に強いから。
昔彼に歯向かった人間は、歯を折られてしまいました。怖いですね。暴力反対!
その鬼塚は、ひょんなことから大尊をはじめとする吉祥寺帝拳高校と抗争をはじめます。
鬼塚は、抗争の最中も仲間のことなんておかまいなし。ビルから吉祥寺のヤツもろとも蹴飛ばして、高笑いしています。
その仲間が、ボロボロになってこうつぶやきます。
「ワイは、あいつの道具やない」。
ドイツの哲学者カントは、『ろくでなしBLUES』のこの箇所を読んで、人間の尊さに目覚めた、と伝えられています。
この読書体験がのちに、「理性的存在者は手段(つまり道具)としてのみならず、目的としても扱われねばならない」という定言命法につながったと思うと胸が熱くなりますね!
マグロと資本主義
次は池袋の帝王、葛西。
こいつもとにかく強い。鬼塚もあばらを折られてしまいます。いい気味ですね!
葛西は、仲間にひどいことはしませんが、彼らを従えるために敵のあばらを折っては、みずからの強さを誇示し続けます。かつて、喧嘩に負けて仲間が離れていった経験を二度と繰り返したくないからです。
そのような葛西の姿に胸を痛めた親友が、彼に喧嘩をふっかけます。
彼に勝ち、彼を楽にしてやるために…。
しかし、葛西は勝ってしまいます。強いですからね。そして、その後葛西はひとりサンシャイン水族館に行き、マグロを見つめてこうつぶやきます、「止まれねーんだよ」。
ダサすぎます。でも哀愁漂う葛西の姿は、まともなツッコミを許しません。
ドイツの経済学者マルクスは、『ろくでなしBLUES』のこの箇所を読んで、資本の運動のメカニズムに気づいた、と伝えられています。
近年の研究では、資本の運動を止める恐慌、そしてそこから生じる革命が、葛西=マグロを最終的に倒す大尊と重ねあわされていたと言われています。
革命のことを考えると、胸が熱くなりますね!
大尊になりたい!
ほかにもいろいろ紹介したかったのですが、革命のことを考えるともうどうでもよくなってしまいました。
僕もはやく資本の運動を止めたい!大尊みたいになりたい!、そう思うあなたにオススメするのが、これ。
マギーさんが開発に携わったプロテイン、これを飲んで筋肉モリモリ。
大尊になって資本主義も止められそうですね!
私も毎日飲んで、日々革命への思いを養っています。
心なしか、マギーさんはヒロインの千秋に似ていますね!とても綺麗です。
みんなでプロテインを飲もう。大尊になろう。
ろくでなしの群れによって資本主義が止まる日も、そう遠くはないはずです。