記事の内容
- 参考文献を読む前に内容をある程度知っておきたいという方へ
- 文献の内容把握に役立つおすすめのサイトを紹介
- サイトを使用する上での注意点
レポートや卒論の悩み:参考文献
レポートや卒論を書くことは非常に大変です。
なぜなら、レポートや卒論の執筆のために様々な準備が必要となるからです。
そしてその準備の中でも1、2を争うくらい大変なのが参考文献の準備でしょう。
参考文献は探しだすこともそうですが、それ以上に内容を把握しなければならないことが非常に大変です。
レポート課題に適した文献を読み、そこに解釈を加えて、自分のレポートに使えるようにするのです。
しかも多くの場合、レポートで扱うものは抽象度が高く、そう易々と読み解けるものでないことが多々あります。
そこで、ネットを駆使して参考文献の内容をわかりやすく解説しているものはないかと探してみるが、なかなかいいサイトが見つからない。
そんな経験をされている方はきっと少なくないはずです。
そこで今回はレポートや卒論で扱う参考文献の内容を要約したり、わかりやすく解説しているサイトをご紹介したいと思います。
先に内容を知っていると読みやすさは段違い
抽象度の高い文章を読むのは非常に時間がかかります。
時間がかかる原因は文章で使われる言葉の難しさもありますが、議論の難解さもその一因となります。
自分がそれなりに知っている領域であれば、少々抽象的なものであっても議論されている内容は理解しやすいです。
ですが、まったく知らない初めて接する学問領域の場合、取っ掛かりとなる知識がないためなかなか議論が把握できないものです。
大学生の多くが一般教養などで幅広く様々な学問領域の授業を取る必要があるがゆえに、議論がつかめないという経験をしている学生さんは多いのではないでしょうか。
逆に議論の骨子さえ掴むことができるならば、たとえあまり馴染みのない学問領域であっても議論についていくことができます。
先に本のだいたいの内容を頭に入れて読んだほうが誤読することも少なくなり、レポートに費やす時間も大幅に減らすことができるのです。
おすすめのサイト
ではそんな本の内容をわかりやすく解説しているサイトはあるのでしょうか。
冒頭でもお話したようにネットで検索してもなかなかわかりやすい解説がされていたり、内容の要約があったりするサイトは見つかりません。
たとえ自分が知りたい内容を掲載しているサイトが見つかっても、論文や書籍同様に抽象的な議論がなされている場合が多いのです。
しかしながら、今からご紹介するサイトは参考文献についてのわかりやすい要約がなされていたり、専門知識がない方に向けて解説がなされていたりするサイトです。
レポートで参考文献を扱う際の導入として非常に便利なので、参考文献で悩んでいる人は是非利用してみるといいでしょう。
それではおすすめのサイトを順番にご紹介していきたいと思います。
flier(フライヤー)
1冊10分 本の要約flier(フライヤー) はビジネス書を中心に様々な分野の要約があるサイトです。
こちらのサイトはプロのライターが要約を執筆した後に出版社側が確認し、精確な要約だと認められたものだけ公開されています。
著者の主張や意図が簡潔にまとめられているので、非常に簡単に本のエッセンスを知ることができます。
まずはテーマや人名などで検索をかけ、検索に出てきた本がレポートないし卒論で使うことができないか検討してみましょう。
要約はだいたい10分程度で読むことができ、短時間でレポートに必要な議論の大枠を知ることができます。
また音声で要約を聴くことができるので、隙間時間に寝そべりながら利用できたり、電車のなかでも利用することができたりします。
レポートだけでなく、ご自身のスキルアップとしても利用することもできます。
本を読むのがあまり得意ではないという人にこそおすすめしたいサイトになります。
ブクログ
ブクログ - web本棚サービス
ブクログ(booklog)は、新しい本に出会えるブックレビューサイトです。本の感想や評価をチェックしたり、web上に本棚を作成し、感想やレビューを書いて蔵書を管理したりできます。CDやDVD・雑誌・ゲ ...
booklog.jp
ブクログ は要約サイトと言うよりも「批評サイト」になります。
このサイトでは読んだ本についてのコメントとして、ユーザーの感想や意見を見ることができます。
そしてそのコメントの中には本の要約が掲載されていることもあります。
このコメントを利用することに寄って、参考文献についての情報収集を行うことができるのです。
また「マイ本棚」という機能を使って、検索した参考文献のページを保存することができます。
これにより、電車の中などでレポートに必要な参考文献の情報を探し出すことができるのです。
読書メーター
読んだ本を記録して、新しい本に出会おう - 読書メーター
読書メーターは読んだページ数や冊数などの読書量をグラフにして読書記録をしたり、日本中の読書家さんたちとコミュニケーションができるサービスです。
bookmeter.com
もう一つ批評サイトとして有名なのが読書メーターです。
このサイトもユーザーが読んだ本についてコメントをしているため、その本がどのようなものかを知るのに役立ちます。
ブックメーターの特徴としては、なんと言ってもその「ユーザー数の多さ」です。
他の批評サイトと比べて非常に多くのレビュー(コメント)数があります。
それゆえ、研究書・専門書のように難解な書物であっても、コメントがあることが多く、内容を知るのに役立つことがしばしばあります。
レポートで使う本についてなにか情報が欲しい場合は、一度検索をかけてもみてよいでしょう。
note.
だーし|note
語学や大学院入試対策などについて解説した「ひらりす」ブログ(https://ewig-wiederkehren.com/)を運営しています。文系のレポートで単位をとるには哲学・思想系の本を引用するのが ...
note.com
note. とはユーザーが様々な情報を自由に発信することができるサイトであり、書籍に関する情報もたくさんあります。
アクティブなユーザーが多いことから、こちらのサイトでは参考文献にとどまらず、一次文献に関する解説などもたくさんあります。
専門的な知識を持った人が書いている場合が多く、レポートや卒論の手助けになることがしばしばあります。
レポートや卒論のテーマ・人名などで検索してみるとお目当ての記事にたどり着くかもしれません。
私自身も大学院で研究しているノウハウを生かして、哲学・思想系を中心に様々な分野・領域の note. を執筆していく予定です。
誰にでも分かりやすいように心がけながら書いていますので、是非参考にしていただけたら幸いです。
知りたい本などがあれば「問い合わせ」などからご連絡をお願い致します。
サイトを利用する上での注意点
以前の記事(【レポート基本編】)でも解説したことですが、第三者が書いた文章を扱う際には注意が必要です。
というのも、第三者が書いた文章を扱う際には剽窃・盗用の問題が関係してくるからです。
「自分は剽窃や盗用なんてしないよ」という方でも、知らず知らずのうちに剽窃や盗用をしてしまう可能性だってあるのです。
もし剽窃・盗用と判断されてしまった場合、レポート課題が出ている講義の単位がもらえないだけでなく、学期内すべての単位取得が無効にされてしまうことだってあるのです。
したがって、第三者の文章を扱う際には注意して使用する必要があるのです。
まずネットに書かれている文章をそのままコピペ(コピー&ペースト)してはいけません。
ネットに書かれている文章であってもそこには著作権があり、たとえそれが大学のレポートであっても勝手に使用すると著作権の侵害にあたってしまうのです。
ですから文章を少しだけ変えるなども含めて、ネットからの文章をそのままレポートに用いるのは絶対に辞めましょう。
今回ご紹介しているサイトはあくまでも参考文献を読解しやすくするために参考として利用するのであり、自分で文献を読解し、自分の言葉でレポートを書くようにしましょう。
もちろん、レポートだけでなく卒論にも当てはまりますので、しっかり確認してください。
注意点
・ネットに掲載されている文章にも著作権があるため、ネットからそのまま文章をレポートに引用するのは剽窃・盗用になるためやめよう
・あくまでもサイトは参考文献を読解しやすくするために利用するのであり、自分で文献を読解し、自分の言葉でレポート・卒論を書くようにしよう
参考書探しにも使える
今回ご紹介したサイトは参考文献の要約を知るだけでなく、その参考文献を探すのにも有用です。
しかもその参考文献に関する情報が要約という形で載っており、レポートや卒論であつかう課題やテーマに使うことができるかどうかを確認することができます。
これにより、参考文献を読んでしまってから結局レポートや卒論には使えなかったということがなくなります。
この恩恵は非常に大きいです。
というのも、無闇やたらに参考文献を調べる必要がなくなり、結果的にレポートを執筆する時間を減らすことができるからです。
多くの場合、大学生は複数のレポート課題を抱えることが少なくありません。
一つ一つのレポート課題にかける時間を少なくすることで、提出締切をしっかりと守ることができるようになり、単位を取りこぼさないようにすることができるのです。
是非、参考文献を検索するときは利用して見るようにしましょう。
POINT
参考文献を探すのにも使えるだけでなく、その参考文献がレポート・卒論に使えるかを文献を読む前に知ることができる
せっかく参考文献を読んだならレビューしよう
先の記事では ブクログ や 読書メーター などといった批評サイトを紹介いたしました。
これらのサイトでは簡単なコメントを残すことができます。
したがって、今後その本を読む人のために有益な情報を残してあげるのも大事なことです。
レポートで扱って本の内容を把握したのであれば、きっと内容の密度が濃いコメントをすることができることでしょう。
また同じレビューサイトでも、ブックレコメンドのように書評を書くことでお小遣いを稼ぐことができるサイトもあります。
本を読んだり、文章を書くことが得意な方は、是非本の書評を書いてみることをおすすめします。
もっと詳しく
使った参考文献は売ってしまうのがオススメ
最後にレポートや卒論に使用した文献は持っていても良いのですが、専門店に売ってしまうことがおすすめです。
ここでいう文献とはレポート・卒論の参考文献として利用した書籍だけでなく、授業で利用した教科書も含みます。
こうした文献はブックオフなどの通常の古本屋さんではなかなか高値で買い取ってはくれません。
ですが、こうした文献を専門に買い取ってくれる専門店が存在するのです。
この専門店は大学で利用されている教科書や文献の価値をしっかりと理解しているため、普通の古本屋さんよりも高値で購入してくれるのです。
レポートや卒論を書いたあとでもう必要ないと思った文献や教科書などがあれば、次の学期のレポートで使用する参考文献の代金にも充てることができますし、卒業旅行の代金に充てることもできます。
詳しくはコチラの記事(【捨てる前に】不要な教科書・研究書の処分方法。高額買取店紹介【大学生・院生必見】)で解説していますので是非参考にしてみてください。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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