記事の内容
- 八王子の名店「煮干鰮らーめん 圓 八王子本店」さんのらーめんについて
- 実食レポート
ラーメン屋さんになる決心をさせる旨さ
私自身、学部制時代にとあるラーメン屋さんでバイトをしていたこともあり、趣味として家でラーメンを自作することがあります。
そんな時、ラーメン作りの参考にするのが本の他に Youtube なのです。
今やさまざまなラーメン屋さんがそのレシピを動画で公開しており、家でも本格的なラーメンを作ることができるようになりました。
そんな Youtube で次に自作するラーメンをぼんやりと考えながら動画を見ていると、あるレシピ動画の中で店主さんがラーメン屋さんになるきっかけになったラーメンについて語っていました。
それが今回ご紹介する「煮干鰮らーめん 圓」さんです。
動画でその方は「煮干鰮らーめん 圓」さんの煮干ラーメンを食べて、煮干ラーメン屋さんを志したとのことでした。
人を感動させ、さらにはその人の人生までもを変えてしまうラーメン。
そんなラーメンがあるのならぜひ一度食べてみたい……!
そう思っていたところ、幸運にも八王子に立ち寄る機会がありました。
そこで有名な八王子ラーメンを食べたい気持ちをグッと堪えて、今回は「煮干鰮らーめん 圓」さんにお邪魔させていただきました。
現在の「煮干鰮らーめん 圓」さんは、創業者の方が2020年に年齢を理由に引退され、それを立川にある「鏡花」の店主さんが引き継いだお店とのこと。
名店をそのまま無くしてしまうのではなく、後世に残すのは本当に素晴らしいことですね。
さて、それでは人生を変えるほどのラーメンとは一体どのようなものなのでしょうか。
本記事が「煮干鰮らーめん 圓」さんにまだ行ったことのない方、行こうと思っている方の参考になれば幸いです。
ラーメンを食べながらダイエット
「煮干鰮らーめん 圓 八王子本店」さんへの経路
「煮干鰮らーめん 圓」さんは八王子駅が最寄駅になります。
八王子駅へは中央線で行くことができ、新宿から快速で一時間弱、通勤快速で40分程度で到着します。
どちらも乗り換えはありません。
他にも「煮干鰮らーめん 圓」さんには京王本線の京王八王子駅からも伺うことができ、こちらは乗り換えしますが、4、50分で到着します。
さてJRの八王子駅からの道順ですが、2Fの改札を出たらすぐに右手に曲がって北口に向かい、エスカレーターを降りて地上を目指します。
地上に降りたら左に曲がり、右手側にバスロータリーを眺めつつ道なりに進んでいきます。
すると交差点に到着しますので、横断歩道を八王子オクトーレ側に渡ります。
そのまま真っ直ぐ進んでいけば、左手側に「煮干鰮らーめん 圓」さんが見えて参ります。
所要時間は15分弱といったところでしょうか。
「煮干鰮らーめん 圓」さんには専用の駐車場がありませんので、車で立ち寄る際は近くの有料駐車場に停めるようにしましょう。
店内とオーダーの仕方
券売機
卓上
店には13時頃に到着。
店内に入ってすぐ右手側に券売機が置かれています。
ラーメンの種類は4種類。
その4種類が、1/濃口煮干鰮らーめん、2/薄口煮干鰮らーめん、3/背脂煮干鰮らーめん、4/つけ麺です。
この4種類がそれぞれa/味玉らーめん(つけ麺)、b/ネギらーめん(つけ麺)、c/ネギチャーシュー麺(つけ麺)、d/特製らーめん(つけ麺)があります。
また150円で大盛りが可能であり、和え玉も300円で注文することができます。
トッピングは味玉、クキワカメ、ネギ、のり、メンマ、チャーシュー、ネギチャーシュー と豊富にあります。
他にもご飯に加えて、丼ものもあるためらーめん以外も楽しめます。
私はこの中から「濃口煮干鰮ネギチャーシュー麺」の大盛りをチョイス。
妻は「薄口煮干鰮味玉らーめん」を注文していました。
食券は購入した後すぐに店員さんが回収。
ですが、店内は満席だったため店の中に4席ある待合席に座って待ちました。
席はカウンターのみで全部で7席です。
席が空くと店員さんがテーブルと椅子を消毒した後、椅子を引いて案内をしてくれました。
カウンターには胡椒のみで、頭上には1席ごとにティッシュが用意されています。
胡椒のみしか置いていないのは自信の現れと言えますね。
加えて、トイレは少々手狭ですが、洋式で綺麗に掃除されています。
「濃口煮干鰮ネギチャーシュー麺」と「薄口煮干鰮味玉らーめん」
私がオーダーした「濃口煮干鰮ネギチャーシュー麺」は席についてから5分ほどで到着しました。
丁寧に盛り付けられたトッピングたちは崩して食べてしまうのが勿体無いくらいです。
ですが、空腹も限界まできていたためそうも言っていられません。
まずはスープを啜ってみます。
濃口醤油と薄口醤油の2種類があることから、濃口の方が煮干が濃厚だろうと思っていたのですが全くの見当違いでした。
煮干しのえぐみは極力抑えられており、全体的に優しい洗練された味わい 。
もちろん煮干しのお出汁も効いて入るのですが、煮干しは少し抑え目にして鰮(いわし)の旨味を感じられるようにしている印象です。
かえしも複雑な出汁の旨味を際立たせるいい塩梅。
麺は細いストレート麺であり、全粒粉が使われているため風味がいいです。
低下水麺に近いように感じますが、しかしパツパツというわけではなくモチモチしています。
優しいスープとマッチするためスルスルと身体に入っていくような感覚です。
トッピングは極太のメンマにクキワカメ、チャーシュー、海苔、そして中央には短冊状にカットされたチャーシューとともにネギが山に盛られています。
これらのトッピングのどれも中華そばの味わいを損なうことなく、まさに名脇役といった感じでらーめんの完成度を高めているのです。
とりわけ、トッピングとしては珍しいクキワカメは食感に新たなものを加えてくれますし、チャーシューは流行りの低温調理ではなく、しっかりと煮込まれたもので柔らかいです。
今回注文した「濃口煮干鰮らーめん」は、言うなれば「昔ながらの中華そばの完成形」でしょうか。
バランス感覚に非常に優れた一杯と言えます。
また妻が注文していた「薄口煮干鰮らーめん」ですが、醤油のエッジが効いて出汁全体を際立たせていた濃口に比べて尖りがなく全体的にまろやかな味わい。
濃口も薄口もどちらもあっさりしていますが、より物腰柔らかな味わいなのは薄口の方ですね
一層優しく包まれるようなスープで、スっと体に馴染みます。
しかも濃口と同様に、煮干しが強調されすぎておらず、そのために鰮の旨味もしっかりと感じられます。
濃口も薄口も「いついかなる時に食べても美味しく食べられるラーメン」と言うことができるらーめんですね。
もっと詳しく
個人的評価
ここまで八王子にある名店「煮干鰮らーめん 圓」さんのらーめんについてレビューをして参りました。
非常にバランスの取れた一杯で、まさに「昔ながらの中華そばの完成形」といえるらーめんなのではないしょうか。
さて、私の個人的評価ですが「濃口煮干鰮チャーシューメン」も「薄口煮干鰮味玉らーめん」も90/100点です。
優しい味わいの中に複雑な旨味の調和があり、まさに職人技と言えるらーめんと言えます。
店名にもあるとおり、煮干しだけでなく「鰮の旨味」を活かしたラーメンにはそうそう巡り合えるものではありません。
このラーメンに感動してラーメン屋さんになった(もちろん以前の店主さんの時代の話でしょうが)と言う話も頷ける味わいだったと言えます。
ぜひ、八王子にいらっしゃった際には「煮干鰮らーめん 圓」さんのらーめんをご賞味いただけたらと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
また美味しいらーめん屋さんを見つけましたらご紹介いたします。
店名 | 煮干鰮らーめん 圓 八王子本店 |
営業時間 | 11:00~15:00 17:00~22:00 ※コロナの影響で営業時間に変更がある場合があります。 |
定休日 | 無休(第一日曜日のみ20:00に閉店) |
住所 | 東京都八王子市横山町21-21 |
最寄り駅 | 京王八王子駅、八王子駅 |
路線 | 京王本線・中央線 |
TEL | 非公開 |
食べログ | https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13091258/ |
https://twitter.com/en_hachioji |
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