レポート対策 大学・大学院生活

【具体例有】単位がもらえる文系レポートの書き方(2)【文章のルール・書式編】

2021年11月2日

記事の内容

  • レポートの書き方【文章のルール・書式編】
  • レポートの書式について
  • 文章のルールについて
  • 海外文献の引用の仕方
  • 参考例も提示

レポートの文章ルールを知る重要性

前回の記事(【レポートの基礎編】)ではレポートを書く上での基本について解説いたしました。

その記事では「レポートとはなにか」から始まり、レポートの論理構成、注意事項などを確認しました(まだご覧になっていない方は先に前回の記事【レポートの基礎編】)からお読みください)。

前回の記事で確認したルールはどれもレポートを執筆する上で重要なものであり、知らなければ単位自体を取ることが難しくなってしまうものです。

そして今回解説する内容もレポートを執筆する上で欠かすことのできないルールとなります。

それが「文章のルール」です。

手紙を書くにも文章のルールがあるように、レポートにもレポートの文章ルールが存在します。

この文章ルールはアカデミズム全体で共有されているものであり、この文章ルールに則っていないレポートはレポートとみなされないことがほとんどです。

もしこの文章のルールも知らなかった場合、減点の対象になってしまい、最悪の場合レポートとみなされない可能性さえあるのです。

ですから、レポートを書くことに慣れていない方は、必ず文章のルールを確認し、体裁を整えながら執筆する必要があります。

レポートの書式

文章のルールを解説する前に、レポートの書式について触れておきましょう。

レポートにはタイトルや氏名などを記入する必要があります。

そして、このタイトルや氏名を記入する際にもルールが存在するのです。

ここでは前回の記事で解説した「大学が指定する表紙」の有無に基づいて、それぞれの書式を解説していきたいと思います。

大学指定の表紙がない場合

大学指定の表紙がない場合

まずは「大学指定の表紙がない場合」のタイトル等の書き方です。

大学指定の表紙がないため自分で表紙を作る必要があります。

大前提として、基本的にレポートは「横書き」となります。

さて、タイトルは「中央寄せ」にし、「ゴシック体」あるいは「明朝体」で記入します。

文字の大きさは「18pt以上」で「太字」にし、一番目立つようにしましょう。

続いて、サブタイトルですが、タイトルのすぐ下に「真ん中寄せ」で、「ゴシック体」あるいは「明朝体」で配置します。

文字の大きさはタイトルより小さめの「16pt」くらいにするのがおすすめです。

次にレポートを提出する「講義名」ないし「演習名」を「右寄せ」で記入します。

フォントは「明朝体」にし、文字の大きさは「14pt」くらいにしましょう。

さらにその下に「提出日」を「右寄せ」で記入します。

フォントは「明朝体」、文字の大きさは「10.5pt〜12pt」にしましょう。

最後に自分の情報を記載します。

最低限必要な情報は自分が所属している学部・学科・専攻など、自分の学年、学籍番号、氏名になります。

その他にも先生に指定された情報があればここに記載しましょう。

これらの情報はすべて「右寄せ」で、フォントは「明朝体」で記入します。

文字の大きさは「10.5〜12pt」が基本となります。

加えて細かいことですが、この表紙には「ページ数は記載しない」ことに注意しましょう。

ページ数をつけるのは基本的に本文だけなのです。

以上が「大学指定の表紙がない場合」の基本的な書式となります。

上記の内容をまとめた画層を参考例として掲載していますので参考にしてみてください。

大学指定の表紙がある場合

大学指定の表紙ありの場合

続いて「大学指定の表紙がある場合」のタイトル等についてです。

こちらの場合、大学指定の表紙があるため必要最低限のものを記入するだけで大丈夫です。

まず大前提として基本的にレポートは「横書き」となります。

さて、タイトルですが、レポートの一番上の中央に載せます。

フォントは「明朝体」あるは「ゴシック体」にし、文字の大きさは「18pt以上」にします。

タイトルは目立たせる必要があるため、さらに「太字」にするのもおすすめです。

次にサブタイトルはタイトルの下に中央寄せで掲載します。

こちらもフォントは「ゴシック体」か「明朝体」にします。

文字の大きさはタイトルよりも小さく「16pt」程度にし、タイトルが「太字」であれば、サブタイトルも「太字」にしましょう。

またサブタイトルの下には自分の情報を載せます。

最低限必要なものとして、学部・学科・専攻など、学年、学籍番号、氏名になります。

しかし、これらの情報だけでは心配だと思われるなら、レポートの一番右上に提出日を記入したり、自分の情報を書くところに受けている講義や演習の名前を乗せるのもいいでしょう。

もちろん、先生から特別に指示があった場合はかならずその情報を載せるようにしましょう。

本文と参考文献一覧の書式

以上がレポートのタイトルに関わる書式の基本事項です。

続いて本文や参考書一覧の書式に移りたいと思います。

本文

本文は基本的に「横書き」で、「左寄せ」にして執筆をしていきます。

段落の最初は必ず一文字分スペースを空けるようにするのが決まりです。

フォントは「明朝体」で統一し、英語や数字は「Times New Roman」を使うようにしましょう。

異なるフォントをゴチャ混ぜにしてしまうと非常に見にくい文章になってしまいがちです。

また文字の大きさは「10.5pt」が基本ですが、「10pt」や「11pt」でも構いません。

ですが先生の中にはご年配の方もいるため、できるだけ大きな文字にしてあげると喜ばれることが多々あります。

文字の色は「黒色」で統一し、漢字や平仮名、カタカナは「全角」、英語や数字は「半角」を使うのが基本となります。

POINT

・本文は基本的に「横書き」で「左寄せ」

・段落の最初は一段落空ける

・フォントは「明朝体」で統一。英語や数字は「Times New Roman」を使用

・文字の大きさは10.5pt(10pt〜11ptも可)

・文字の色は「黒」

・漢字・平仮名・カタカナは「全角」、英語・数字は「半角」を使用

見出し

見出しの表記は基本的に、「章番号 + 見出しタイトル」となります。

大見出しであれば「1. 〇〇」、小見出しであれば「1.1 △△」「1.2 ✗✗」のように表記します。

注意しなければいけないのは、章番号と見出しタイトルの間は「全角」か「半角」で一文字分スペースを空けることです。

そして全角で空けたなら他の章番号も同様に全角、半角なら他の商番号も半角になります。

さて見出しも「横書き」で「左寄せ」が基本となりますが、先生によっては稀に「中央寄せ」と指示される場合もあります。

フォントは「ゴシック体」と「明朝体」のどちらかに設定しますが、タイトルやサブタイトルで使用したフォントを使うといいでしょう。

表紙のタイトルと同じものを使用することで統一感が出て、見た目が非常によくなります。

また文字の大きさは本文の大きさによって変わりますが、必ず「大見出し > 小見出し> 本文」の順に大きくなるようにしましょう。

これはタイトルと本文を区別するために行います。

基本となる 10.5pt の場合なら、大見出しは「12pt」、小見出しで「11pt」になります。

文字の色は「黒」で、漢字・平仮名・カタカナは「全角」、英語・数字は「半角」で記入するようにしましょう。

POINT

・見出しの基本的な表記は「章番号 + 見出しタイトル」(例:大見出し「1. 〇〇」、小見出し「1.1 △△」「1.2 ✗✗」)

・章番号と見出しタイトルの間は「全角」か「半角」で一文字分スペースを入れる

・基本的に「横書き」で「左寄せ」(稀に「中央寄せ」)

・フォントは「ゴシック体」か「明朝体」。表紙のタイトルやサブタイトルと同じフォントを使うと統一感が出る

・文字の大きさは「大見出し > 小見出し> 本文」の順に大きくなるようにする

参考文献一覧

参考文献一覧の例

レポートの中で引用した参考書やホームページ等はレポートの一番最後(本文のあと)に掲載します。

見出し同様に、「章番号+ 参考文献一覧」の形で表記するのが一般的です。

先生によっては章番号を記載せず、「参考文献一覧」のみ指示される場合もあります。

フォントや文字の大きさはタイトルや見出しに合わせて使ってください。

さて、参考文献も「左寄せ」で「横書き」、フォントは「明朝体」が基本となります。

文字の大きさは本文と同じ大きさを使用します。

文字の色は「黒」で、漢字・平仮名・カタカナは「全角」、英語・数字は「半角」で記入するようにしましょう。

参考文献の載せ方に関してですが、書籍の場合、「1/著者名、2/『本のタイトル』、3/出版社、4/出版年」の順番に載せます。

また「著者名『書名』(出版社、出版年)頁数。」も一般的な形と言えます。

本のタイトルには二重鉤括弧(『』)を用いましょう。

論文の場合は「1/著者名、2/「タイトル」、3/『所収雑誌・書籍名』、4/巻数、5/出版社、6/出版年、7/掲載ページ数」を明記します。

他に「著者名「論文名」所収雑誌・書籍名(出版社、出版年)掲載ページ数。」の形もあります。

論文のタイトルは鉤括弧(「」)、所収雑誌名・書籍名は二重鉤括弧(『』)を用います。

最後にインターネット上のホームページから引用する場合ですが、「1/サイト名、2/ページのタイトル、3/URL、4/最終閲覧日」を記載します。

掲載する順番ですが、1/あいうえお順、2/書籍→論文→ホームページの順に掲載するとよいでしょう。

具体的な書き方については参考例をあげてありますので参照してください。

POINT

・参考文献はレポートの一番最後(本文の後)に付す

・「章番号 + 参考文献一覧」で掲載(例外あり)

・フォントは「明朝体」。「左寄せ」で「横書き」

・書籍の場合、「1/著者名、2/『本のタイトル』、3/出版社、4/出版年」の順番に載せる

・論文の場合、「1/著者名、2/「タイトル」、3/『所収雑誌・書籍名』、4/巻数、5/出版社、6/出版年、7/掲載ページ数」を掲載

インターネット上のホームページから引用する場合、「1/サイト名、2/ページのタイトル、3/URL、4/最終閲覧日」を記載

引用

引用文の例

続いて引用の仕方を解説していきます。

大前提として引用した文章は出典がわからなくてはならず、少しでも引用・参照したものがあれば、必ず「参考文献一覧」に掲載しましょう。

万が一引用を明記しなかった場合、剽窃あるいは盗用になってしまい、単位を取得できない可能性が出てきます。

くれぐれも気をつけるようにしましょう。

では引用の仕方ですが、レポートの本文中で引用した文章を鉤括弧(「」)で囲みましょう。

鉤括弧で引用文を囲んだら、括弧の最後に脚注を付けます。

Word であれば、「挿入」→「脚注」から簡単につけることができます。

脚注を挿入したら、脚注欄に引用の1/著者名、2/出版年、3/ページ数を記載します。

なお同じ書籍、論文から引用した場合も、引用のたびに脚注を付ける必要があります。

もし一つ前の引用と同じ書籍を引用するのであれば、「同上」と記載し、ページ数を付します。

また引用文が長く、かつ引用文中に本文で引用したい箇所と無関係な内容がある場合、略して引用することもできます。

その際は、略す箇所に(……)や(中略)などを入れて省略した箇所を明示します。

脚注欄のフォントや文字の大きさは本文と同じものを使用してください。

文字の色は「黒」で、漢字・平仮名・カタカナは「全角」、英語・数字は「半角」で記入するようにしましょう。

以上が基本的な引用の仕方になりますが、先生から引用に関して特別な指示があった場合はそちらの指示を優先するようにしてください。

POINT

・レポートの本文中で引用した文に鉤括弧(「」)をつける

・鉤括弧の最後に脚注をつける(Wordの場合、「挿入」→「脚注」)

・脚注欄には引用の1/著者名、2/出版年、3/ページ数を記載

・引用文の文章において省略する場合、(….…)や(中略)などで示す

海外文献の引用

海外文献の引用例

英語を使う場合、フォントは「Times New Roman」か「Century」になります。

引用の仕方は引用文に鉤括弧(「」)を付し、脚注をつけます。

そして脚注欄に原語のまま、1/著者名、2/出版年、3/ページ数を載せます。

続いて、参考文献一覧に引用した文献を加えます。

表記の仕方はすべて原語になります。

書籍の場合、1/著者名、2/本のタイトル、3/出版社、4/出版年になります。

本のタイトルは「イタリック(斜体)」で記載し、句読点は「,(コンマ)」を使います。

論文の場合は、1/著者名、2/論文のタイトル、3/所収雑誌・書籍名、4/出版社、5/出版年、6/掲載ページ数を載せましょう。

海外論文の場合、所収雑誌・書籍名はイタリックにし、論文のタイトルはそのまま表記することが多いです。

しかしながら、なにもしないのではなく、≪ ≫で論文タイトルを括ると、どこまでが論文のタイトルなのかがわかりやすくなります。

また所収であることを示すために、雑誌の前に ”in” をつけます。

結構忘れがちなことなので気をつけて引用するようにしましょう。

加えて、海外文献に邦訳がある場合、原語で文献を示した後に付け加えます。

書籍の場合は1/邦訳タイトル、2/翻訳者、3/出版社、4/出版年。

論文の場合は1/邦訳タイトル、2/所収雑誌・書籍名、3/邦訳者、4/出版社、5/出版年になります。

他に一つ前の引用と同じ文献であれば 「ibid.」をイタリックにして明記すると「同上」と同じように使用することができます。

最後に卒論や大学院などで論文を書く場合、邦訳があっても自分で訳し直して開催した方が高く評価されることがあります。

海外文献の「参考文献一覧」例

POINT

・英語のフォントは Times New Roman が基本(Century も可)

・引用文に鉤括弧(「」)をつけ、鉤括弧の最後に脚注をつける

・脚注欄には原語のまま、1/著者名、2/出版年、3/ページ数を掲載

・参考文献一覧には、書籍の場合「1/著者名、2/本のタイトル、3/出版社、4/出版年」を記載。本のタイトルはイタリック(斜体)で、句読点には「,(コンマ)」を使用

・参考文献一覧で、論文の場合は「1/著者名、2/論文のタイトル、3/所収雑誌・書籍名、4/出版社、5/出版年、6/掲載ページ数」を掲載。所収雑誌・書籍名はイタリックにし、雑誌名の前に "in" をつける

・邦訳がある場合は、原語で文献を示した後に「1/邦訳タイトル、2/翻訳者、3/出版社、4/出版年」(書籍の場合)、「1/邦訳タイトル、2/所収雑誌・書籍名、3/邦訳者、4/出版社、5/出版年」(論文の場合)を付す

数字

数字は横書きの場合「算用数字」(1、2、3 ……)を使います。

したがって、「漢数字」(一、二、三 ……)は基本的に使用しません。

とはいえ、例えば「一条」や「三角形」、「一人」のように固有名詞や一般名詞、一般的な文章表現、慣用句などを用いる際には使います。

また算用数字は「20,000」のように、3桁ごとに「半角」の「,(コンマ)」を入れます。

しかしながら、数があまりにも大きくなりすぎると数えにくくなってしまいます。

その場合は「23億」のように「兆」や「億」といった単位でまとめるようにしましょう。

POINT

・数字は「算用数字」(1、2、3 ……)を使用

・固有名詞や一般名詞、一般的な文章表現、慣用句などを用いる場合は「漢数字」(一、二、三 ……)も使用する

・算用数字は3桁ごとに「半角」の「,(コンマ)」を入れる

・数があまりにも多くなるときは「兆」や「億」などのように単位で示す

レポートのレイアウト

レポート自体のレイアウトも基本となるルールが存在します。

先生から特別に指示がない場合は、A4用紙1枚で「文字数40字」×「行数30行」の合計「1,200字」にするのが一般的です。

余白に関しては、上25mm、下30mm、左25mm、右25mm で設定するとキレイな仕上がりになります。

またフッターにはページ数を表記しましょう。

なお表紙にはページ数を記載せず、本文だけに記載します。

以上がレイアウトに関する基本的な設定となりますが、先生によっては別の設定の仕方を指示してくる場合があります。

その場合は必ず先生の指示を優先して、レイアウトの設定を行うようにしましょう。

POINT

・A4用紙1枚で「文字数40字」×「行数30行」の合計「1,200字」にするのが一般的

余白は、上25mm、下30mm、左25mm、右25mm で設定する

・フッターにはページ数を記載(表紙にはページ数を入れず、本文だけに入れる)

レポートにおける文章のルール

ここまでレポート自体の書式、つまりルールを確認してまいりました。

次はレポートに使用する文章のルールを確認していきたいと思います。

文章のルールが守られていないと、せっかく良い論文を書けたとしても説得力の欠けた文章になってしまいがちです。

しっかりと文章のルールを身に着けて、より説得力のある文章にしましょう。

文体

レポートにはレポートに適した「文体」というものがあります。

その文体とは敬語調の「です」「ます」は使わずに、断定の「である」「〜だ」、受動形の「られる」を使うということです。

なぜならレポートとは自分の主張を根拠とともに提示することであり、より客観性のある文章にしなければならないからです。

したがって、断定の「である」「〜だ」や受動形の「られる」が使用されるのです。

また同じ理由から、「と思う」「と感じられる」のような主観的な表現は使用しないようにしましょう。

レポートの基本は、主観的な要素を排除し、論理的かつ根拠のある文章で書くことです。

文章に説得力をもたせるためにも文体は統一させ、断定の「である」「〜だ」、受動形の「られる」を使用するようにしましょう。

POINT

・文体は統一させる

・敬語ではなく、断定の「である」「〜だ」、受動形の「られる」を使用しよう。

主語・述語

レポートを書き慣れていない人に多いのが、1/主語の抜けと2/主述の不一致になります。

通常、会話の中では主語は省略されることが多々あります。

しかし、会話の中であれば、主語は省略されてもなんの問題もなく相手に通じてしまいます。

ですが、レポートにおいて主語がない場合、何について論じているのかが相手に伝わりにくくなってしまうのです。

なぜなら、レポートとは抽象度の高い文章を読んで書くものであり、日常会話のように具体的なイメージが喚起されにくいからなのです。

もちろん、主語がない方がいい場合も存在しますが、基本的にレポートの文章を書く際には主語がきちんと一文の中に入っているかを確認して書くようにしましょう。

また主語と述語が一致していない文章も大変多いです。

この主述の不一致は一文が長くなれば長いほど、起こる確率が高くなります。

したがって、できるだけ文章を短くし、主語が述語と一致しているかを確認しながら文章を書くようにしましょう。

POINT

・主語が抜けていないか気をつけよう

・主語と述語がしっかりと対応しているかに気をつけよう

指示語

レポートにおいて指示語を使う際には注意が必要です。

無論、指示語を使うことは全く問題はありません。

しかし、あまりに指示語を多用しすぎると、どの単語を指示しているのかわからなくなってしまうことが多々あるのです。

ですから、指示語を使うときは明確に特定の単語を指示しているとわかる時に使用してください。

もし指示語が複数の単語を指示してしまう可能性があるのなら、そのときは指示語は使わずに指示している単語を明示するようにしましょう。

指示語が多すぎると読みづらい文章になってしまいがちです。

極力指示語は使わないようにしてみると、わかりやすい文章になります。

POINT

・指示語の多用は指示する対象=単語がわかりづらくなるのでできるだけ避けよう

・指示語を使う場合は、明確に特定の単語を指しているとわかる時に使用するのがベスト

単語

特定の単語(=名詞)を用いる場合、1/定義が必要となることがしばしばあります。

そして2/その単語の定義はレポートの最初から最後まで一貫されていなければなりません。

わかりやすい例に置き換えて例示してみましょう。

例えば「ごはん」という言葉にはa/白米の意味とb/食事全体(例:「ごはんができたから降りてきなさい」)を指す場合があります。

したがって、もしレポートで「ごはん」という単語を使用する場合、どちらの意味かを定義する必要があります。

定義の仕方は「〇〇とは〜である」と示すことです。

できるだけ特定の単語が出てきた時に定義するのが好ましいです。

またごはんの意味がレポートの最初と最期で変わってしまっていたら誤解を与える原因となってしまいます(a/白米→b/食事全体)。

最初に定義した意味は終始維持し続けるように心がけましょう。

POINT

・単語(=名詞)は定義しなければならない場合がある

・単語の定義はレポートの最初から最期まで一貫させるようにする

外来語

外来語、つまりカタカナ表現は極力使用しないことが望ましいです。

というのも、カタカナ表現を使用すると意味が曖昧になってしまうケースが多々あるからです。

例えば「ポジティブ」という言葉は英語だけでも様々な意味を持ちます(ex: 積極的、肯定的、好ましいなど)。

したがって、その単語のどの意味を指しているのかがわかりにくくなってしまいます。

ですから、外来語はできるかぎり使用しないようにするとわかりやすい文章にすることができます。

とはいえ、テレビやトイレなど、既に一般化している外来語は問題なく使用することができます。

また専門用語などを外来語で表記する際、日本語に対応する言葉がなければ、専門用語を定義してあげないと意味が伝わりません。

伝わらなければレポートにはなりませんので、必ず「〇〇とは〜である」といった形で意味を確定・明示するようにしましょう。

POINT

・外来語(=カタカナ表現)は極力使わない方がいいが、既に一般的になっているものはこの限りではない

・専門用語で日本語に対応する言葉がない場合は、きちんと定義して意味を確定させるようにしよう

一文

レポートを分かりやすいものにするために、一文はできるだけ短くしましょう。

文章は長ければ長いほど、意味がわかりにくくなりがちです。

なぜなら、文章が長いほど、文に余計な装飾がなされ、主語と述語が遠くに離れてしまいがちになるからです。

抽象的な文章を扱うレポートの場合、意味がわからい一文は致命的なものになる可能性があります。

できるだけ2つ以上の文章に分け、接続詞(「そして」、「また」など)で繋げるようにしましょう。

また一文の長さの目安ですが、最大で3行程度でしょうか。

一文が長いかなとか、意味が不明瞭かなと不安な人は一度声に出して一文を読んでみるといいでしょう。

声に出して読んでみると、意味が通らない文章かどうかが簡単にわかりますので是非試してみてください。

POINT

・長すぎると意味が曖昧になってしまうので、一文はできるだけ短くしよう。

・一文が長い場合は2つ以上に文章を分けよう。

・一文の長さの目安は最大でも3行程度。

・一文が長いかどうか、意味が通っていないかどうかは、声に出して一文を読み上げてみるといい

段落

段落の構成も分かりやすいレポートにするためには重要です。

まず段落ですが、1/A4用紙1枚分につき、2〜3段落程度が目安になります。

また2/一段落につき主張は一つであることが基本線となります。

A4用紙1枚の中に段落が1つしかないのも非常に読みづらいですが、5段落も6段落もある場合も読みづらくなってしまいます。

また一段落に2つ以上主張がある場合も、どの主張をいいたいのか判然としなくなり読みづらくなってしまいます。

段落を変えるときは必ず別の主張をする時にしましょう。

POINT

・段落はA4用紙1枚につき、2〜3段落程度が目安

・一段落には1つの主張が基本

次回はレポート準備編

ここまで「レポートの書式」についてと「文章のルール」について解説してきました。

今回解説した内容はどれもレポートを書く時に必須となる事項であり、先生からの特別な指示がない限り踏襲しなければならないものです。

できる限り参照しながらレポートを書いていただければと思います。

さて、次回は「レポート準備編」と題し、レポートの参考文献の集め方や参考文献の活用方法について解説を加えていきたいと思います。

こちらも是非参照してより完璧なレポートにしてみてください。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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