記事の内容
- 吉祥寺の名店「洞くつ家」さんのラーメンについて
- 実食レポート
- 朝ラーメンができるお店(2022.4.11現在)
吉祥寺三大家系の一つ
吉祥寺は多くのラーメン屋さんが立ち並ぶラーメン激戦区の一つです。
そんな吉祥寺の中でもとりわけハイレベルなジャンルがいわゆる「家系」の豚骨ラーメンなのです。
というのも、吉祥寺には本場横浜に負けずとも劣らない「家系」の名店が三つ存在するからです。
その「吉祥寺三大家系ラーメン」とは、以前当ブログでもご紹介させていただいた1/「吉祥寺 武蔵家」さん、2/「武道家」さん、そして今回ご紹介する3/「洞くつ家」さんになります。
「洞くつ家」さんの店主・永井氏が神奈川を代表する家系の名店「六角家」さんで修行した後に「吉祥寺 武蔵家」さんを共同で開店。
その後、2003年に「吉祥寺 武蔵家」さんから独立する形で、同じ吉祥寺に「洞くつ家」さんを出店したとのことです。
つまり、「洞くつ家」さんも、以前紹介した「吉祥寺 武蔵家」さんも六角家の系譜にあり、かつどちらも姉妹店ということになるのです。
であれば、同じ系列に属すために味がほとんど変わらないのではないかと思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、実際に両方のお店を食べてみると、それぞれで個性が異なり、味わいが全くと言っていいほど異なるのです。
そこで今回は吉祥寺の名店である「洞くつ家」さんにお邪魔し、実際にラーメンを食べてみることでその味をレポートしてみたいと思います。
これまで洞くつ家さんに行ったことがない方やこれから行ってみたいと考えている方の参考になれば幸いです。
ラーメンを食べながらダイエット
「洞くつ家」さんへの経路
「洞くつ家」さんは吉祥寺駅に店舗を構えており、「中央線」「総武線」「東西線」「井の頭線」でアクセスすることができます。
そのため、新宿や渋谷からも20分もかからずに訪れることができるため、好立地な場所にお店があると言えるでしょう。
そんな「洞くつ家」さんへの経路ですが、吉祥寺駅の「公園改札口」を出てすぐにあるエスカレーターを降りて外に出ます。
次に、外に出たら目の前にある道を左手に曲がってまっすぐに進みます。
まっすぐ進んでいくと横断歩道があるので、その横断歩道を渡って「ヤマダ電機」さん側に向かいます。
そして、ヤマダ電機さんの右脇にある道を少し進めば右手側に「洞くつ家」さんが見えてきます。
なお、駅から出てすぐの道路は道幅が狭いにもかかわらず、バスが頻繁に来るため飛び出すことのないように注意してください。
また「洞くつ家」さんは奥まったところにありますので、ヤマダ電機さんの近くまで来たら看板をよくみながら進むことをおすすめします。
所要時間は大体5分もかからないです。
専用駐車場はなく、近くの駐車場も割高であるため、来店する際は電車を使った方が吉かもしれません。
店内とオーダーの仕方
「洞くつ家」さんの券売機
充実した卓上調味料
「洞くつ家」さんには20:00頃に到着。
お店の中にはたくさんのお客さんがいらっしゃいましたが、なんとか並ばずに入店可能。
回転率は結構良さそうです。
店内に入るとすぐ右手側に券売機がありました。
ラーメンの種類は基本的に豚骨の「ラーメン」一つで、普通盛りの他に「中盛」「大盛」「ミニ」と麺の量を選ぶことができます。
その他に「チャーシューメン」も販売されており、こちらも麺の量でそれぞれの値段が変わります。
また家系には欠かすことのできない「ごはん」も「大」「中」を含めた3種類が販売されています。
トッピングもこれまた家系で外すことのできない「ほうれん草」「のり」、変わり種として「細切りネギ」と「山くらげ」が購入可能です。
そして何と言っても吉祥寺ならではと言えるのが「キャベチャー」です。
生キャベツと細切れのチャーシューをニンニクの効いた麺だれなどで和えたもので、ビールとの相性抜群です。
その他にも夏限定でラーメンをつけ麺に変更することも可能なようです。
今回はまだ春先ということでつけ麺とは縁がありませんでしたので、いつか食べることができたら報告させていただきたいと思います。
さて私は今回この中から「中盛ラーメン」と「ごはん」をチョイス。
そのほかに家系のど定番の「ほうれん草」と変化球として「細切りネギ」も追加しました。
妻はと言えば「ラーメン」に「ほうれん草」をトッピング。
お酒は頼みませんでしたが、吉祥寺名物の「キャベチャー」も一緒にオーダーしていました。
食券を購入すると、店員さんに席まで案内され、そこで食券を渡します。
そして家系恒例の作り方を聞かれます(下記に作り方の)。
ラーメンの作り方は1/「味の濃さ(味濃め、ふつう、薄味)」2/「油の量(多め、ふつう、少なめ、抜き)」3/「麺の茹で加減(かため、ふつう、やわらかめ)」を自分好みにカスタマイズすることができるのです。
今回私は「かため」で、妻は「少なめ」でオーダーしました。
またカスタマイズといえば、卓上も非常に豪華です。
所狭しと並んだ調味料を利用することによって、一杯のラーメンでいろいろな食べ方を楽しむことができます。
調味料は多種多様で「ニンニク」「豆板醤」「生姜」はもちろんのこと、「すりごま」に「醤油」「お酢」「胡椒」「一味」が取り揃えられているのです。
中でも特筆すべきなのはニンニクが粗みじんになっていることです。
これによりニンニクの香りをよりダイレクトに楽しむことができます。
ぜひ味へんとしていろいろと試してみて、自分好みのカスタマイズを見つけていただけたらと思います。
中盛りらーめん+ごはん
「中盛ラーメン」(ほうれん草トッピング)と「ごはん」
「中盛ラーメン」のズーム
キャベチャーはオーダーしてからすぐに到着。
キャベチャーとは生キャベツと細切れチャーシューを麺だれと胡麻で和えたもの。
冷蔵庫で冷やされた材料を、オーダーが入るごとに混ぜ合わせて提供されているようです。
塩味強め、ニンニク強めのかえしに豚の旨味が溶け出してキャベツを食べる手が止まりません。
ビールを片手にラーメンを待つ際は最高のお供と言えます。
さて、ラーメンはオーダーから5分程度で到着。
野生味のある豚骨のいい香りが漂っており、スープは白濁としていて豚骨がしっかりと煮込まれている様子が伺えます。
スープを一口啜ってみれば、癖になる豚骨臭とともに豚の濃厚なコクが攻め寄せてきます。
鶏油や鶏出汁も効いていますが、どちらかといえば豚骨が強めな印象。
またスープはドロドロとしておらず、飲みやすいマイルドな仕上がりです。
そんな豚骨と合わせられるかえし(=麺ダレ)は、まさしく「六角家」さんの正統な系譜に位置していることを強く感じさせるほど塩味が強く、豚骨に負けないくらい醤油が立っています。
豚骨の濃厚さを際立たせているのは、これまた強烈なかえしがあってこそと言えるでしょう。
麺は安定の酒井製麺製。
中太ストレート麺は非常にもちもちしていてスープと非常にマッチします。
「麺硬め」でオーダーしても、もちもち感が失われないのは流石の一言です。
トッピングはデフォで「チャーシュー」「ほうれん草」「ネギ」「海苔」がついてきます。
今回はこれらに「ほうれん草」を多めにし、「細切りねぎ」を追加(味卵は店長さんのご厚意でトッピングしてくださりました)。
チャーシューはしっかりと煮込まれて柔らかく、それでいて肉感をしっかりと感じられます。
ほうれん草はよく汁を吸い、改めて家系の豚骨スープとの相性の良さを感じさせてくれます。
今回変わり種としてトッピングしてみた「細切りネギ」もシャキシャキ感があっていいアクセントになりました。
加えて家系で忘れてはいけない「ごはん」も麺を乗っけたり、海苔をスープに浸して食べたり、チャーシューで巻いたりと、いろいろな角度でアプローチ。
ごはんの上に乗っている沢庵も箸休めとしてちょうどよく、豚骨スープと一緒に食べてもいい仕事をしてくれます。
ただ、ごはんの量を失敗したと痛感。
この量ではとてもではありませんが足りなかったと少し反省しました。
なお、ラーメンも中盤まで食べ進めたら、卓上の調味料を使ってカスタマイズするのもおすすめです。
自分はニンニクに生姜を追加し、最後に胡麻を擦って入れました。
ニンニクと生姜の相性は鉄板ですが、ゴマは風味が良くなるとともに濃厚さをプラスしてくれるのでおすすめです。
「ラーメン」(ほうれん草トッピング)
「細切りネギ」と「キャベチャー」
もっと詳しく
個人的評価
ここまで吉祥寺の名店「洞くつ家」さんのラーメンをご紹介させていただきました。
非常にバランスの取れた一杯で、豚骨と鶏油の塩梅が絶妙でした。
さて、「洞くつ家」さんのラーメンに関する私の個人的評価ですが、93/100点です。
吉祥寺近辺ではここまで美味しい家系ラーメンはないとまで言え、都内を含めても相当上位であることは間違いありません。
ただラーメン自体をあまり食べない人にとっては豚骨の匂いが他のラーメンよりも強く、苦手な方が一定数いらっしゃる可能性があります。
また味の濃さは「ふつう」でも塩味が強いため、「味濃め」は初めて訪れる際にはしない方が吉です。
しかしながら、これらの諸注意はラーメンの旨さにもつながる要素になります。
「洞くつ家」さんのラーメンの完成度は非常に高く、また接客も素晴らしいです。
私自身、学部生の頃に吉祥寺に友人が住んでいたこともあって「洞くつ家」さんには足繁く通っていたのですが、店長さんがいまだにそれを覚えてくださっていました。
吉祥寺の近くを訪れた方は、そんな人情味も味も最高な「洞くつ家」さんに是非足を運んでいただけたらと思います。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
また美味しいラーメン屋さんを見つけましたら記事にしてご紹介したいと思います。
店名 | 洞くつ家 |
営業時間 | 11:00-2:30 ※コロナの影響で営業時間に変更がある場合があります。 ⇨6:00〜23:00 |
定休日 | 毎週月曜(月曜日が祝日の場合は火曜日) |
住所 | 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町2丁目2−4 |
最寄り駅 | 吉祥寺駅 |
路線 | 中央線、総武線、東西線、京王井の頭線 |
TEL | 0422-46-9121 |
https://twitter.com/dokutsuya2003 | |
食べログ | https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13010014/ |
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